2007年03月12日

1000円の幸せ

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ビクターエンタテイメントの1000 JAZZシリーズの1枚、MILT JACKSON(vib)、JOE PASS(g)、RAY BROWN(b)による『THE BIG 3』です。こんなアルバムがあったんですね。勉強不足でした。そしてこれが1000円で手に入るとは、これのために昼飯抜いても損はなし。しかし最近の価格破壊はえげつないわ。大学の頃、必死でレコ屋でジャズのLPを漁っていた頃、学食のエコノミー定食270円、牛丼は300円に対してLPは2000円前後、CDは3000円前後でした。そのため、買うより、まずはレンタルして内容を確かめていました。

さて本題、ピアノレスそしてドラムレスの変則編成によるスカスカの音です。音数は少ないのですが、プレイヤーが密室でこそこそ会話するかの如く3人が寄り添います。音の会話という言葉が最適かもしれません。定番“BLUE BOSSA”“WAVE”を心地よく聴かせます。1000円なのにいいもの見つけた。

※画像のジャケットは旧盤
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2007年03月07日

STEVE KUHN

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FENDER RHODES好きとしては誠に気色の良いアルバム『THE EARLY 70’S』です。RON CARTER、BILLY COBHAM、AIRT MOREIRAのリズム隊と弦楽四重奏をバックに弾きまくっています。エレピの音色がまさしくこの時代の音であり、張り詰めた空気感が堪りません。ヘタウマなヴォーカルもまあ、良しとしょう。ボーナストラックの“LAST TANGO IN PARIS”もいけます。バックに流しても流しきれないヒリヒリした音です。
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2007年02月22日

CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU

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掘り出し物の大穴として期待した『バブルへGO!!〜タイムマシンはドラム式』はやはりそのまんまアホアホ映画でした。私は年齢的にはバブル世代です。しかし、昔も今も地味な生活の本人としては、泡の恩恵を被った記憶もなく「こんなんやったけ?」と首を傾げるばかり。今日のテーマは映画でガンガン流れていたBOYS TOWN GANG“CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU 君の瞳に恋してる”です。

同じバブル世代の連れ合いによると「確かにあの頃よく流れていたよね」とのことですが、全く記憶にありません。あの頃はジャズもソウルも聴いたいたけど、まだまだ暗い暗いイギリスのニューウェーヴの全盛時代です。平成初めの年、営業車のカーステにJOY DIVISION(リードヴォーカリストが月曜日に首吊り自殺をした英のバンド)のカセットテープ(ワォ!)を持ち込み、テリトリーである殺伐とした工場地帯での慣れない営業と共々ドロドロとしていました。直属の上司(といっても多分20代半のはず)の愛用する自動車用移動電話(携帯するには困難な巨大な弁当箱のような笑える代物)に少しだけ憧れました。携帯もパソコンもないある意味では平和なニッポンの青春の光と影です。

あ、話しがそれました。
昔から大好きな曲です。かつてオリジナルのFrankie Valliに始まり、あらゆるカバーを集めてました。ざっと記憶の範囲でもSOFIA PETTERSSON、NINA & FERRO、Lauryn Hill、FRIED PRIDE、ZARD 、椎名林檎、THE TEMPLETON TWINSなどがあるはずです。そう、Bob Crewの書く臭いメロディ曲がたまりません。同じFrankie Valli&Bob Crewコンビの“I MAKE A FOOL OF MYSELF ”(Ray Terraceのカバーが有名)も同様にクー!となる名曲です。大好き!

画像はU2“WHERE THE STREET HAVE NO NAME”とメドレーでカバーしたPET SHOP BOYS。2曲が違和感なく繋がっているのがさすが!
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2007年02月19日

ほんまに、人の話聞かへんな

よく聞く台詞です。

生返事するを相手に「♪俺の話を聞け〜!」と訴えるのですが、その本人が人の話、聞いていません。多少は社会人経験を積み、この年になると生返事技術も洗練された詐欺師の技のように磨かれてくるものです。ポイントを押さえれば、それなりに100%聞いていなくても生きてはいけます。その癖に他人が自分の話を聞かないのは腹が立ちます。勝手なものです。

前段はさておき、今日のテーマは……

  音楽聴いても、話聞かない

です。無類の音楽好きですが、実は全くといって良いほど歌詞を聞いていません。音楽をメロディーやリズム、楽器音色など全体を空気感として受信して、ヴォーカルは所詮楽器のひとつのレベル。ましてや声質(の好き嫌い)や唄い方にはこだわっても、歌詞内容は全く聞いていません。だからスキャットや意味不明の掛け声(例えばJB)の方が好き。よく歌詞内容に自己陶酔して「これは私のことを唄っているんだ!」と入り込んでしまう人がいますが、訳がわかりません。それよりクー!となるメロディーに惚れ一緒に口ずさむ、思わず動き出したくなるようなGROOVYなリズムに身を任し、純粋に楽器の原初な音に打ちのめされることを好みます。歌詞は聞いているようで聞いていない、全体像の作るパーツのひとつにしかすぎません。

稀に本当にはまった曲やアーティストは歌詞カード片手に格闘することはあります。これまででジム・モリソンと横山剣ぐらいでしょうか?一貫性の無い二人?

実は今日はCRAZY KEN BANDのライブへ。何回目?毎回毎回、至極満足して詣でています。今日はいったい何が起こるのか?しかしこの人の言語感覚(筒井康隆風では言語姦覚)はすごすぎます。ボキャブラリーの豊富さと天才的な組み合わせは日本語の多様性であり、現代における最も偉大な詩人(詞人?)に違いありません。間違いない!多分!
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2007年02月18日

NICHAUD FITZGIBBON

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オーストラリアのジャズシンガー、NICHAUD FITZGIBBON『AFTER HOURS』です。ジャズでもブラジル音楽でも女性ヴォーカルが大好きです。

店主のジャズのレコ買い基本法則は

 (1)アーティストの有名無名は問わない
 (2)ジャケットに女性の顔
 (3)選曲はスタンダード中心(ジャズ、時々ブラジルが理想)
 (4)ピアノトリオなどシンプルなバック


です。これは中川ワニ氏直伝です。当然、店頭でジャケットの情報収集のみの山勘に近い購入なので、ハズレもあれば、アタリもあります。今回はワルティ堂島で発掘、見事にアタリ!法則(1)(2)(3)に該当しており、“HOW INSENSITIVE”“DEIXA”“I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN”“WHISPER NOT”などの定番曲をジャケットのおねえちゃんがいかにアレンジするか、密かにスケベ心をくすぐり、衝動購入しました。

余談ですが、映画好きの義父は「入場料1000円儲けた!」と感じる映画は年に数本程度だ、と主張します。ちなみにシルバー料金なので、いつでも1000円で当日中に映画館3本の梯子も厭わない兵です。まあ、店主のレコ買いも同じで「こりゃ元取ったでぇ!儲けた儲けた!」級は年に数枚程度かな。

今回は、投下資本全額即日回収とまではいきませんが、結構好き。まあ、唄良し、選曲良し、アレンジ良し(ピアノトリオにギターという編成が多い)でまずまずの合格といたしましょう。しばらくは店内へヴィローテーションになるでしょう。

しかしワルティ堂島はかなりやばいレコ屋です。店内には見たことがないないブツが安くゴロゴロ転がっています。先日も中古と新品のヴォーカルコーナーを漁りネタを仕入れてきました。近づくと(財布が)痛い目にあうこと必至のいい店です。
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2007年02月11日

音が消える瞬間

確かにTIPOGRAFIAは音にこだわった店かも知れません。
終日店主の趣味性の強いディスクをそれなりの音響機器で流し続けています。果たして飲食店(喫茶店)としてこれはあるべき姿か?

例えば、あなたは最近行ったカフェなり、居酒屋なり、定食屋なりで流れていた音楽をおぼえていますか?

時として、その瞬間の個人的状態や状況を巧みに反映した音楽が天使が通り過ぎるような絶妙なタイミングで流れることがあります。その時、音と人は完全に一体化し、神々しいまでの至極の時を過ごします。そして音楽と記憶はリンクして、思い出となります。あの時、あの人と、あの店で、この音を聴いたよな……てな感じです。

でも日常的に多く溢れているのは、音が消える瞬間(あるいは音を認識しない瞬間)です。音楽を聴覚情報として受信しているはずなのに大脳はそれを認識しない。単純に言えば、音楽なんて聴こえていないのですね。目の前の人との会話、独りでの考え事、料理、かかえた仕事………等々、日常を彩る多くの要素が音を消します。誰もエレベーターで流れるムード音楽(無名の楽団による映画音楽やクラシックもどき)、居酒屋で流れる有線のジャズをいちいち記憶していないですよね。

果たして店舗における音楽のあるべき姿は、音を消すこと(音楽なしまたは音楽を意識させない)か、それとも音楽と共に過ごす絶妙な瞬間のためひたすら足掻き続けることか?時々自分のやっている音へのこだわりは単なる自己満足に過ぎず、ひょっとして来店されるお客様にとっては店主のエゴの押し付けとなっているのでは?と自問自答します。

結論は、やはりタワーレコードの名コピー“NO MUSIC,NO LIFE”。音楽のある場所を演出するために、これからも音と共に過ごします。それが結果として望む人とそうでない人がいたとしても、やはり音楽なしの生活は考えられません。音楽が輝き、人の記憶に残る瞬間のために紡いでいきます。

TIPOGRAFIAは音のある空間です。誰かの音の風景の一場面になりたいのです。
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2007年02月04日

THE GIFT

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ブログのネタに困るとCDラックを眺めます。適当に目に付いたアルバムを1枚をピックアップして、適当に聴いて、適当にレヴューを思い出話で味付けて書きます。あ、ひょっとしてばれていましたけ?ということで今日は簡略版かな?

今更ですが、いいアルバムですね。
ジャム解散直前、スタイルカウンシル結成前の微妙なぐちゃぐちゃが大好きです。典型的なスリーピースのパンクバンドがホーンセクションを導入するなど黒人音楽に接近して、ノリで無理しているあたりがインチキ臭く大好き。そしてスタカンから逆にジャム時代へ戻った人なにとってはルーツ的で楽しめました。なんといっても“TOWN CALLED MALICE 悪意というの街”あたりは盛り上がりますなぁ。♪だんだんだんだん……!というモータウンリズムがパチモンぽっくっていいわぁ。
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2007年02月03日

LIGIA PIRO

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アルゼンチン女性ヴォーカリストの2枚目のアルバムらしい。
ジャケットは女性のアップ写真、スタンダードの数々(“BODY AND SOUL”“GOD BLESS THE CHILD”“SPEAK LOW”“WALTZ FOR DEBBY”“CHEGA DE SAUDADE”“NIGHT AND DAY”“SUMMERTIME”“CRY ME ARIVER”“MESSAGE IN A BOTTLE”)といかにも中川ワニ氏好みのディスクやな……とタワレコで買って帰ると、翌日に「聴いたか?」とチェックが入りました。やはり。バックがギタートリオなのが少し変化球かな。エレクトリックギター中心のドタドタしたアレンジも悪くなく、ひたすらベタベタな選曲で聴かせます。スタンダードの解釈を楽しむアルバムです。
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2007年02月01日

NORAH JONES

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3枚目のアルバム『NOT TOO LATE』が発売されました。思いいれの薄い人なんですが、なぜか新譜が出ると買ってしまいます。でもその後は大概CDラックの肥やしと化します。今回、一応ニューアルバムと旧作を通して聴いてみました。確かにカフェ向きで心地よいのですが、流れてしまうのですね。引っ掛かりが弱い?その訳に少しでも近づきたいのでお店でもしばらく流し続けます。

そしてウォン・カーワイ監督による初の英語映画「My Blueberry Nights」に期待。ノラを主役に、脇を固める共演者としてジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイスと思わず涎が出る映画です。ノラもシタール奏者のRavi Shankarの娘だけあって、無国籍なルックス。果たして香港の気まぐれ親父がどう料理するのか楽しみです。女優として大化けする可能性も?でも本当に2007年公開は大丈夫?

ちなみに一番好きな曲はCHARLIE HUNTER QUARTET『SONG FROM THE ANOLOG PLAYGROUND』収録の“MORE THAN THIS”。もちろんブライアン・フェリーのカバーです。これは何度聴いても飽きないしっとり感で満ちています。
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2007年01月24日

ネオアコ

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東芝EMI編『ネオ・アコースティック・ドリーム』、ユニバーサル編『ネオ・アコースティック・ラヴ“ヘッドスタート・フォー・ハピネス”』、ワーナー編『ネオ・アコースティック・パレード』と怒涛の3タイトル同時発売のコンピです。「ネオアコ」という音に青臭く甘酸っぱいけど同時に恥ずかしい過去が蘇がえる人、それは80年代に青春を過ごし、同じ空気を吸ってきた店主と同世代(40歳前後)のおっさんまたはおばさんです。

久しぶりに聴いた音はやはり青臭ぇ!感がいっぱいです。アズテック・カメラ、ザ・スミス、スタイル・カウンシル、ペイル・ファウンテンズ、エブリシング・バット・ザ・ガール、フェアーグラウンド・アトラクション、モノクローム・セット……確かに懐かしい。店主は常々「全ての過去は恥ずかしいものである。人は前へ進んでいる限り、恥ずかしくない過去は存在しない」と言う持論を唱える人です。こうした過去(の音)を振り返りノスタルジックに思い出と共ににやけるべきか、ひたすら過去を捨て未来への壮大な無駄な足掻きに始終すべきか悩むところです。収録曲のアルバムやシングルは未だ実家に捨てずに眠っています。さらにはスタイル・カウンシル(さすが、橋本徹選曲だけあってスタカン度数が高い!)は現在にも脈々と途切れることなく繋がるエヴァーグリーンですので、TIPOGRAFIAでも時々流れています。過去から繋がる記憶が現在を作り出しているのは間違いなく、否定できない音です。


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2007年01月17日

ブラジルから遠く離れて

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5月29日と30日渋谷bunkamuraオーチャードホールでMARISA MONTEの2度目の来日が決まったそうです。相変わらず大阪飛ばし?東京のみでも行きたいな……どうしよかいな?

でも最近のブラジルとは少し倦怠期気味。
ラブラブの関係も、長く音楽を聴いていると時々新鮮味が失われ、違った趣向に流れることがあります。最近のブラジルモノは余りにもアタリが少なく、再びジャズへと回帰しています(以前は逆にジャズに行き詰まりブラジルへと流れました)。多分、振り子の振幅のようなもので、勿論、長い目でみれば好みは一貫して繋がっているのでしょう。またラブラブに戻ってくるまではクールダウン。……ということで最近は再発されたDAVID T. WALKERのソロやコテコテファンキードラマーROY PORTERを聴いたり、ブラジルから遠く離れて頭を冷やしてます。
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2007年01月14日

FUNKIA

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MICHAEL LONGO『FUNKIA』です。前半のエレクトリックピアノ弾きまくり3曲も踊りますが、やはりM-4ミシェル・ルルグラン“WINDMILLS OF YOUR MIND”そしてマーヴィン・ゲイ“WHAT'S GOING ON”、ガトー・バルビエリ“LAST TANGO IN PARIS”を3連発で食らうと腰砕けてヘロヘロで立ち上げれない名盤です。ピアノトリオ+パーカションというリズム隊だけのドシンプルな編成が誠に心地よい!下世話さ加減とコテコテ度合いが大好きなピアニストです。
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2007年01月05日

CLYDIE KING

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DMRで入手した再発CLYDIE KING『DIRECT ME』

看板のこの女性に前知識は一切無く、完全にクレジット買いです。ギターにDAVID T. WALEKER(ワウワウ弾きまくり)、オルガン・ピアノにBILLY PRESTON、ドラムにPAUL HUMPHREYとコテコテ軍団が勢ぞろいしています。ハスキーに叫んだり、唄ったりと緩急自由自在な声を堅いバックが引っ張ります。さらにSONNY FORTUREのREEDSにゴスペルなバックコーラスも入り乱れ、ウネルウネル!これってスワンプ?アタリの買い物です。

ちなみにDAVID T. WALKERが大好きです。10年位前、ライブで“WHAT'S GOIN’ON”を聴いた時、知らぬうちに泣いていました。なぜギターがここまで人の心をかき乱し唄うのか?最近、ソロアルバムが一気に再発されましたが、この人はどちらかといえば脇の人です。バックで参加しているアルバムにハズレはありません。音数は少ないのに伝わる波動(情報)は余りにも多く、一音でパーソナリティが表現できるすごいギターリストです。
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2006年12月25日

JAMES BROWN死す

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JBが死んだ。殺しても死にそうも無いパワフルな親父だったのに……。
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2006年12月23日

FACE TO FACE

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ハモンドオルガンEDDY LOUISSとアコーディオンRICHARD GALLANOのデュオアルバム『FACE TO FACE』です。
             るんるん          
タイトル通り、似たモノ同士の二つの楽器が向かい合って濃密な音を奏でます。オルガン好きであると同時にアコーディオン好きとしては盆と正月が同時にやって来たような(古い言い回し)気分です。どちらも単音でなくロングトーンが特徴の楽器です。一方がバックでロングトーンを奏でる上をもう一方がメロディーを乗せていきます。これが絶妙に馬が合うんですね。ドラムもベースもサックスも入り込む余地の無い二つの楽器だけで醸し出された世界です。定番“パリの空の下で”“I REMEMBER CLIFFORD”からネルソン・カバキーニョ、バーデン・パウエルのナンバーまでネタは様々だけど一貫した濃い音感は堪りません。
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2006年12月14日

アコーディオン

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イタリアGiovanni MirabassiとポーランドAndrzej Jagodzinskiの最新アルバム『C minor』、そして2004年発売の前作です。どちらも澤野工房の一品。

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Jagodzinskiも本来はピアニストですが、鍵盤をアコーディオンに変えてMirabassiのトリオに加わって4人編成の演奏です。

加わるだけで音の質感を変える楽器があります。アコーディオンがまさにそれ。音色が一発でやわらかにやさしくなります。コーヒーに例えると、ブレンドでのモカの役割かもしれません。深煎りのコクを前面に打ち出す豆に浅めのモカ適量加えることによって全体のトーンががらりと変貌します(先日のクリスマスブレンドがその実例)。フロントの個性を殺すことなく、やさしく包み、トータルでたまらない味わいとなります。アコーディオンという楽器の持つ音色はタンゴであれ、フランスのミュゼットであれ、ブラジルの北東音楽であれ、音の質感が似通っており、包まれているとゆるゆると身をゆだねたくなるようなやさしさと切なさを加えます。

解説によると

“あまりにも美しいということは同時に切なさを生む……”これほどまでに、ため息がでるほどせつなくも美しく心に残るジャズ・アルバムがあっただろうか?

とのことです。広告のうたい文句ですが、かなりいい得た表現です。わかるなぁ。ほんとに切なくいい音、ただいま繰り返し愛聴中。

ちなみに、同様の楽器として、ヴィブラフォンは「涼しさ(COOL)」、フェンダーローズは「浮遊感」、クラヴィネットは「躍動感(GROOVE)」を加えます。その楽器固有の音色は面白いものです。
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2006年11月24日

宝探し

先日、中川ワニ氏推薦の大阪のレコ屋「WALTY堂島」へ。
初めてのレコ屋とパン屋は心が躍ります。店は大阪駅前第一ビルという駅ビルでもかなりDEEPな場所の地下1階にあります。一見して周囲には空きテナントが目立ち裏寂れた雰囲気のなんでこんなところにレコ屋が??という感じ。……でもジャズとクラシックに絞り込んだ品揃えは見事です。おおおお、JーPOPのディスクもPOPも一切ないなんとも清々しい店内!結構タワレコでは見たことのないディスクがありますね。嬉々。ということで早速宝探しへと没頭!

中川ワニ氏の直伝のディスク選びにはいくつかセオリーがあります。
例えば……
 
  @現在活動中のメジャーでないアーティスト(名前で選ばない)
  Aジャケットに女性(ジャケ買い)
  Bスタンダードのカバーが収録されている(曲買い)

などなどです。今回はせっかくですので実践してみました。
入手いたのは中古2枚、新譜2枚

  RICKIE KINNEN & CALLE DURR『SO REAL』
  MARIANGELA BETTANINI『EMOOTIONALLY』
  MONICA SALMASO『VOADEIRA』
  KIM PREVOST & BILLY SOLLEY『I WOULD GIVE ALL MY LOVE』

です。結果、当たり2枚、並1枚、ハズレ1枚という感じです。まずまずの確率かな。

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結構気に入ったニューオリンズの女性ボーカルと男性ギターのデュオ(上記最後のアーティスト)です。タック&パティ系のスカスカでリズムが明確なこの系統は大好きです。ギターと声のシンプル極まりない構成が行間ならぬ音間を深読みさせます。ジョアン・ジルベルトでお馴染みの“BESAME MUCHO”“I WISH YOU LOVE”もカバー。

確かに埋もれた宝に期待して足を伸ばしたいレコ屋です。
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2006年10月31日

MIX CD

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MIX CDが好き!もちろんひと昔ならMIX TAPEだったんでしょうけど、もはやカセットテープを再生するハードが無いので、もっぱらCDを狙ってます。

曲と曲の繋ぎはもちろん1枚を通した流れや隠されたレアな宝物音源を探して楽しみます。MIXには個人の趣味性が露骨に出て、他人の頭の中を覗いているようで出刃がめります。自分では回さないのですが、好きな曲を集めて編集するのは時々嗜み、“MUSIKAFFE”と称して店用のCDを繋いでます。多分そこそこ音楽好きなら、必ず誰か(ははは、大概好感を持っている異性ですね!)の為に好きな曲を集めたテープを作った思い出があるはずです。

最近よくローテションしている『il Dramma』シリーズ(#3、#4が発売されたらしい)です。店でコーヒーを点てているとCDやLPを交換する余裕が無い時があります。♪シーン!と突然無音が店内を支配し、思わずお客様の会話さえも凍りつかせます。だから長尺なMIX CDは結構重宝いたします。
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2006年10月25日

アイスとホットコーヒーの狭間で

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季節の移り変わりがひしひしと肌で感じ荒れる今日この頃です。
狭間の微妙な季節では個人個人の体感温度の差が如実に現れます。
相変わらずTシャツ1枚で闊歩してお店では「アイスコーヒー!」と迷いも無く注文する熱い方もいれば、ジャケットをしっかり着込みホットコーヒーのカップを手のひらで抱える様に楽しむ方もおられ、朝夕の温度差と同様に感じる温度感にも差があります。ちなみに店主は後者。体感的には「暑い」の次にはいきなり「寒い」に飛びます。昨夜も絨毯の上でフリースにコロコロに包まれながら束の間の惰眠を貪っていると、そろそろコタツが欲しい気分でした。ちなみにアイスコーヒーは残念ながら冬眠中。

閑話休題。
たった今、お店で流れているのはCELSO FONSECA & RONALD BASTOS『SORTE』
時折JAQUES MORELENBAUMのチェロが控えめに寄り添う程度でほぼアコースティックギターの弾き語りです。弦のすれるキュという音も生々しくささやく声が心地よすぎます。

店主好みの音楽を擬音化すると

 @スカスカ(最低の音数そして楽器の生々しい音色)
 Aうるうる(泣かせるメロディ)
 Bシャカシャカ(はじけるリズムと流れるグルーヴ)

てな感じかな?(Bはかなり強引だけどね)
このアルバムも@Aは直球王道で堂々該当!

CELSO FONSECAとRONALD BASTOSの3部作(『PARADISO』『JUVENTUDE/SLOW MOTION BOSSA NOVA』)は今の季節には前世から決定づけられたソウルメイトの様にシックリとはまります。午前中なのに、心地よすぎて眠りに誘われます。うるうる。
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2006年10月14日

SWEET GEROGIE FAME

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……と唄ったのはBLOSSOM DEARIEですが、GEOGIE FAMEの幻の1stアルバム『Rhythm & Blues At The Flamingo 』が11月22日についにCD化されます。ようやく!という感じです。何度かレコ屋の壁で出会いながらも、10000円を切らない価格のため到底手が出ず諦めていた一枚。バラ売りでCD化された数曲(コンピに収録)を除き、未聴のお宝です。オルガン好き、モッズ好きとしては感極まります。そして2nd、3rd、4thとも一気に紙ジャケでCD化!ク〜!
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