2007年07月05日

MUSICAHOLIC

毎日、9時間程度は店内にいます。そのうち何時間、音楽が流れているのだろうか?多分、音楽含有率は概ね9割以上でしょうね。

McINTOSHのアンプとTechinicsのMIXERは決して休むことなく発熱し続け、使用頻度の高いCDプレイヤーは常にディスクを回しています。

来店したお客様は否が応でも店主の流す趣味性の強い音楽を聴かされることになります。一応、客層や時間帯で選曲や音量を調節しているつもりではりますが、時々お客様から「ちょっと音量下げて」と指摘され、おもちゃを取りあがられた子供の様にちょっとだけ「むっ!」としながらも、MIXERをいじります。そんな時は大人気ない自分に悲しくなります。いつも、その場所とその時とその人とその状況に応じた適切な音楽があるはずです。

あるお客様と話していたのですが、確かに CHICO SCIENCE&NACAO ZUMBI がガンガンと大音量で唸っているカフェで寛ぎたくないですよね。でも………時々流れてます。これは店主の片付けのテーマ曲です。閉店後、疲れ気味でダウナーの頃、テンションを上げるために『da lama so caos』を大音量で流します。これを聴くと半分やけくそになりながらも掃除は結構はかどります。

つくづくMUSICAHOLICな毎日です。
もちろん適当な造語です。勝手に考えました。“WORKAHOKIC”の様に“aholic”は名詞につけて「…中毒」「…におぼれる人」の意。店主の患っている音楽中毒は進行性のビューキです。

でも時折、“無音”が訪れます。
音楽が聴けない、頭に入ってこない時があります。
そんな時は、音楽を切り、何も考えずに自然の喧騒に身を任せます。そしてしばらくすると再び、身体が音を求め始めます。無音は破られ、再び周囲に音が流れます。SANTANAの武道館でのライブ盤じゃないけど、静寂の時、密かな黙祷(瞑想)があってこそ、音楽がより一層生きるのです。
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2007年07月01日

EMILIE-CLAIRE BARLOW

昨日はアイスコーヒー教室にご参加いただき本当にありがとうございます。少しでも皆様のコーヒー生活に役立ったならうれしいのですが、いかがでしたでしょうか?

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さてEMILIE-CLAIRE BARLOW『THE VERY THOUGHT OF YOU』が誰もいない店内で流れています。最近のお気に入りの女性シンガーです。当然ジャケ買い。気合は入っていないけど、ピアノトリオ+ギターを基本にストリングスを配して、つぶき声系でサラッと流されるスタンダードが心地よく、思わず眠ってしまいそうです。早く誰か来て!M-3“OPATO”M-6“WHAT A LITTLE MOONLIGHT CAN DO”M-10“DE CONVERSA EM CONVERSA”M-12“SO MANY STARS”がいけます。

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2007年06月27日

PETER FESSLER

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常にレーベル買い、一生ついていく“celste”の新譜です。

今回はPETER FESSLERの2枚目の編集盤『VOICES ON THE STAIR』です。

しかし元ネタのアルバムを全て所持しているため目新しい曲は未発表1曲のみ。でも買わなきゃ仕方が無いくらい素晴らしいアーティストです。ケニー・ランキン、アル・ジャロウ直系のメローな歌声です。勝手に女性ヴォーカルしか聴かないと断言しているのを撤回します。特にM-8からM-10への流れが心地よすぎます。アップテンポが多い“TRISTEZA”をゆったりと流し、“OVER THE RAINBOW”“STRANGER IN THE NIGHT”へと続く声に失神しそうになります。さあ、一緒に失神しましょ。気持ちいいすよ〜。
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2007年06月24日

STACEY KENT

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STACEY KENTの2003年作『THE BOY NEXT DOOR』です。
短髪(セシールカット)と薄幸そうな細面に騙され、買っちまいました。でもちゃんとアタリでした。彼女の“MUSICAL HEROES”の曲ばかりを集めたカバー集で、選曲を見れば明らかです。

1. The Best Is Yet To Come(TONY BENNETT)
2. The Boy Next Door(FRANK SINATRA)
3. The Trolley Song(DAVE BRYUBECK)
4. Say It Isn't So(PERRY COMO)
5. Too Darn Hot(SAMMY DAVIS JR.)
6. Makin' Whooppee(RAY CHARLES)
7. What The World Needs Now Is Love(BURT BUCHARACH)
8. You've Got A Friend(JAMES TAYLOR)
9. I Got It Bad(LOUIS ARMSTRONG/DUKE ELLINGTON)
10. Ooh-Shoobee-Doo-Bee(DIZZY GILLESPIE/JOE CARROLL) 
11. People Will Say We're In Love(GORDON MacRAE)
12. 'Tis Autumn(NAT KING COLE)
13. All I Do (Is Dream Of You)(DEAN MARTIN)
14. I Get Along Without You Very Well(CHET BAKER)
15. You're The Top(BOBBY SHORT)
16. Bookends(PAUL SIMON)

小編成のコンボをバックに鼻に掛かった甘い声でささやきます。決して叫びません。そしてどこかで聴いたことがある曲ばかりです。心地良すぎて居眠りそうです。個人的にはM-3、M-5を繰り返し中。特にM-3は原曲(オリジナル)探しに出かけます。
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2007年06月14日

AFRO-CUBAN

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定番の名盤KENNY DORHAM『AFRO-CUBAN』です。

手元にあるのは日本での最初のCD盤で1988年7月22日発売となっています。あああああ、もう18年も経過しているのですね。なんとまぁ……。

ごくごく初期に買ったジャズのCDです。

当時の帯には「現ロンドン・ジャズ・ブームの聖典!」とあります。このコピーに反応するのは40歳前後の音楽ファンでしょう。スタイル・カウンシル、ワーキングウイーク、ジャズ・ディフェクターズといったバンド、DJのポール・マーフィなどイギリス経由でジャズを聴き始めました。時のロンドンのクラブではガンガン古いハードバップが流れモッズがしゃきしゃき踊っていたそうな(勿論、直接見たわけではなく、単なる妄想)。これは「踊るジャズ」の名盤中の名盤。

ちょうど旧来のLPと新しいメディアであったCDがクロスし始め、ブルーノートの名盤のCD化が始まりましたが、まだ価格が3200円(牛丼で10杯以上!)です。貨幣価値を考慮しなくても、現在の2〜3倍の値段ですよ。到底、バカバカ買えないので、選びに選び、バイトで貯めた金で少しずつ買い漁っていました。その頃、基本はLPメインで頑張って時々CDという感じ。

20代前半に夢中になった音に、40を過ぎたおじさんが聴いてみても、やっぱりカッコイイものです。パカポコとしたコンガが気色いい。気分も乗ってきたのでモッズスーツに着替え、一人誰もいない店内で踊っています(嘘)。

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2007年06月11日

JAZZINARIA QUARTET

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イタリアのグループらしい。女性Vo.にピアノトリオのQUATTETにベースにヴァイオリンやチェロ、トランペットなどが加わっています。変則の大編成で厚めの音ですが、アタリです。あちゃっこっちゃのMIC−CDで聴いたことがあるM-9“PIPPO NON LA SA”がお見事!基本的には楽器の数が多い、厚い音は苦手なのですが、これは大丈夫(というより、このアンサンブルでまとまった音楽なので無理に引き算できない)。いけます。こりゃ、しばらく回すな。もう一回聴こ。
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2007年06月09日

未体験ジャズ

先日の中川ワニ氏も力説していたように、ジャズに限らず音を拡げていくには人の輪が大切です。それは趣味のあう友人や先輩であったり、お気に入りのお店のスタッフだったりします。ビギナーの頃は「ジャズ名盤100選」とかを片っ端から聴きまくることで自分の趣向性が見えてきますが、あるレベル以上は我流では行き詰ってしまいます。そこから先へ進めるには誰かのお奨めやお気に入りといった声を素直に聴くことが必要になります。今日ご紹介するのは名前は全く知らないけど、ぜひ聴いてみたいというジャズを紹介している、

     未体験ジャズ

です。運営するのは先日の漫談会にも来ていただき、お店の常連さんでもあります。世界各国からマイナー(無名)だけど素晴らしいジャズを集め、紹介。各々のコメントからも運営者の愛情がひしひしと感じられるサイトです。WEBですが、達人のいるレコ屋のスタッフに直々にお奨めいただいている感じです。まさにオーナー個人の趣味性の高い音のセレクトショップです。目敏くチェックした中川ワニ氏も早速購入していました。ぜひご覧になって下さい。
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2007年06月06日

MELLONIE IRVINE

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典型的なジャケ買い系女性ジャズヴォーカルです。
このジャケ見て、スケベ心が踊らないおじさんジャズファンはいないはず?さらにピアノトリオ中心の編成にチョイ渋めのスタンダード選曲のクレジットを見れば迷いはありません。ちなみに

Mellonie Irvine(vo)
Christian Jacob(p)
Kevin Axt(b)
Kevin Winard(ds)
Matt Cattin gub(ts)

01 You Don't Know What Love Is
02 The Man I Love
03 You've Changed
04 Save Your Love for Me
05 On a Slow Boat to China
06 More Than You Know
07 The Meaning of the Blues
08 Close Your Eyes
09 Our Love is Here to Stay
10 (Gee Baby) Ain't I Good to YOU
11 The Shadow of Your Smile

というクレジットです。どうやら自主制作盤らしい。

気張らず、さりげなく唄い、心地よい艶やかさに包まれます。
ぐうおおおおおおおおおおおう、なんじゃこれは!という傑作ではないのですが、雨の昼下がり、ヴォリュームを落としてさらっと流すときっと気色良くはまる音。雨音と抽出したコーヒーがグラスポットに落ちるポタポタ音に寄り添う女声です。

入手したのは東京名物DISKUNIONですので、多分中川ワニ氏もすでに聴いているのでは?

……ということでいよいよ今晩『中川ワニのジャズと珈琲漫談会』が開催されます。ご用意できる席の関係で今回の受付は終了いたしました。ご予約いただいた方、ご来店を心よりお待ちしております。
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2007年06月03日

GRAZYNA AUGUSCIK

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北欧や東欧のマイナーなジャズヴォーカルを聴いていて、最大の難関は名前です。読めない、覚えられないと記憶回路が拒否反応を示します。英語の綴りとは作法が異なるアルファベットの羅列とアクセント記号が「もうええちゅうねん!だから何と呼んで欲しいねん!」と突っ込みを入れたくなり、ジャケットでしか個別認識できません。例えばこのアルバムなら、「あの青い顔のジャケのやつ」とか。

前後しましたがポーランドのジャズ女性シンガーGRAZYNA AUGUSCIKの『RIVER』です。

決して叫ばず、呟くような澄んだ声と歌詞よりもスキャットに解体して、VOCODERを使って楽器化する女声が気色良い。

既存曲(辛うじてスタンダード?)の変わったチョイスもいけます。まず目を惹くのはブラジルの作曲家VILLA-LOBOSの“ブラジル風バッハBACHIANAS BRASILEIRO No.5”。バロックなアコーディオンをバックにささやかれる声にピリピリ来ます。この曲だけで即買い(もう買ってるちゅうねん)、座布団2枚プレゼント。その他EGBERTO GISMONTI(2曲)にTERRY CALLIER、EUGINE McDANIELS、KENNY GARRETTと全く一貫性の無いようなラインナップですが、点に見えても、実は線として面として根幹で繋がっているアルバムです。

TERRY CALLIERとのデュエット曲の距離感、自作の曲なのにでしゃばらず、さり気なく寄り添うの声がお見事。男女のデュエットには、対等に向かい合い喧嘩のごときデガチンコ勝負もいあれば、ボケと突込みの漫才のような掛け合いもあります。好きなのは『DOMINGO』のGALとCAETANOの様な付かず離れずの絶妙な距離感。決してベタベタしないけど、どこか繋がっていて「絶対こいつらなんか何かあるでぇ。付きあっとるんちゃうけ」と邪推させる様な距離感が一番です。

意外に聴き所満載の2001年傑作アルバムです。アタリ!
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2007年06月02日

STANDARD

「なあ、オリジナルばっかりやったら、インパクト薄いし、スタンだーでも演っとか。何かええのない?何か、こう、グーとハートをわしづかみするような奴……」


……てな会話がされたかどうかは知りませんが、無名のアーティストにとってライブやCDにはスタンダードは欠かせません。ヘタはオリジナルをだらだら聴かせられるより、スタンダード。元来ジャズは作曲よりもその場の演奏を重視、楽曲の解釈に重きを置く傾向が顕著です。BENNY GOLSONのように、自ら書く曲が他人のスタンダードとなるのに、自作自演が闇に葬られるといった薄幸な人もおりますが、大物ジャズメンでも自作意外にお抱えのスタンダード曲(例えばJOHN COLTRANEの“MY FAVOURITE THINGS”など)を有します。ブラジル音楽も同様に、老若男女、有名無名と問わずスタンダード(ルーツ的な古典)を大切する傾向があります。

スタンダードにも流行り廃りはあります。でも古くからジャズメンのスタンダードの王道といえば、文句なしにCOLE PORTERとGEORGE GERSHWINに決まり。全ての曲がスタンダードといっても過言でなく、少々演奏やアレンジがボロボロでも名演に聴こえるから不思議。レパートリーに苦しくなったら、ライブで盛り上げたいなら、無難にCALL COLE!という必殺技です。すべて丸ごとCOLE PORTERでも難なく成立するほどのヴァリエーションです。

現在、それに匹敵する作曲家といえば、THE BEATLES、BURT BACHARACHそしてANTONIO CARLOS JOBIMでしょうね。JOBIMなんかは死後年々も経つのにトリビュートアルバムが絶えることなく出ており、全ての楽曲が一度でも聴くと、残滓を刻み込むメロディーで溢れています。余りにも定番であるが故に、まあアレンジをチョイチョイと適当にいじれば、ハイ、1曲完成!という感じ。ジャズメンのJOBIMは大体予測が付くもんです(以前にも紹介したWAYNE SHORTER“DINDI”なんかは稀に見る例外)

では、動かざる大物に続く作曲家としては

 STING、PRINCE、BILLY JOEL、PAUL SIMON、BOB DYLAN

あたりでしょうかね。王道を外し「おお!そうきたか!」と狙らいたいなら、NIRVANA、RADIOHEADあたり。最初程衝撃は無いけど、ピアノでのNIRVANAのカバーなんかは密かに流行っているのでは?(←HIPな意外性を狙いすぎてズタボロアレンジも多いのですが……)

では次のスタンダードのネタは?

個人的にはCAETANO VELOSOやPAUL WELLERの楽曲をピアノトリオでぐちゃぐちゃに解体たり、クールな女性ヴォーカルでスイングして聴きたいものですね。
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2007年05月23日

ANGELITA Li

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ANGELITA LI featuring HANS ULRIK GROUP『CAMINHOS CRUZADOS』です。

M-3“UMA NOITE”は安全地帯“ワインレッドの心”のカバーです。このアルバムをお店で流しているとある年齢以上のお客様は「あれ、これって?」と反応します。それが見たくて、時折流して、カウンターで独りニタリと。でも同時にあんたいったいどこの人なん?と突っ込みを入れたくなります。

香港生まれアジア女性とオランダのサックスプレーヤーの競演です。ジョビン2曲にバカラック“CLOSE TO YOU”、キャロル・キング“SO FAR AWAY”、ブラジリアンフュージョンのクラシック“HE LOVES YOU”など分かりやすい選曲が並んでいます。しょーもないオリジナルを聴かせられるより、好きな曲を唄っているという感じで好感が持てます。その中にきらりと違和感が光る安全地帯のカバー。彼女が香港にいた頃、聴いた日本の曲なんでしょうか?音楽のルーツ(遍歴)が垣間見れるようで面白いものです。
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2007年05月20日

GAIL

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MICHEL SARDABY『GAIL』

FENDER RHODES好きのための心躍る一品です。
全8曲のうち3曲で弾いているエレクトリックピアノの音色が「ク〜!いいねぇ!堪らん!」と唸らせます。まさしく音色で人を狂わせる楽器です。ふわふわと流れるメロディ(SARDABYのオリジナル曲)を奏でられると「うむうむそうきたか。おおおおおおおおおおお!ク〜!」と独り言を呟く変人と化します。

M-4“WELCOME NEW WARMTH”のイントロがTHE DOORS“RIDERS ON THE STORM”を思わせます。

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これがTHE DOORSの鍵盤の男、RAY MANZREKです。スカスカのオルガンとエレクトリックピアノがTHE DOORSのサウンドの要です。そういえば間奏のソロなんかも似ているかも?でも当然、偶然の一致でしょうね。

偶然といえば、このCDと出逢ったのもたまたま。音の歴史を織り成す無限のディスク。でも人が一生涯で出逢えるのはその僅かな数です。こうして駄文を発信することで、誰かが「聴いてみようかな?」と思っていただければ、あるいは「好き好き大好き!同じやん」と共感していただければ。世界に秘められたささやかな可能性もまた無限の数です。
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2007年05月18日

EARLY AUTUMN

個人的に密かに狙っている曲がこの“EARLY AUTUMN

女性ボーカルのレパートリーが多いスタンダードなんでしょうね。クレジットではJOHNNY MERCER/RALPH BURNS/WOODY HERMANとなっていますが肝心の原曲は未聴です。ミディアムテンポの込み上げる様なメロディーを女声でささやかれると、メロメロになる名曲です。最近はレコ漁りの際に、ロックオンしていろいろな人のカバーを探しています。元々はランダムに買った複数のCDに同時多発的邂逅を果たした運命的な曲。夏に向かうこの季節にはまり相応しくないけどぜひ聴いて欲しい曲。

手元のラインナップをご紹介いたしましょう。
まずはTIERNEY SUTTON『UNSUNG HEROES』
捨て曲なしの傑作アルバムです。女性ボーカルファンなら聴かずには死ねない名盤。

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次はPATRICIA BARBER『SPLIT』
アレンジが見事です。当人によるコロコロと転がる間奏のピアノソロが堪りません。

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最後はCHRISTINE ROSHOLT『DETOUR AHEAD』
ジャケ買い系の女性ボーカルですが、気が付くと密かに“EARLY AUTUMN”が入っていました。おまけで儲けもん。

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探せばまだあるかも?先程から同じ曲をリピートしまくって、メロディーが耳から離れません。♪ララララ〜ララ……………
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2007年05月08日

UNSQUARE DANCE

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ワルティ堂島の中古(えさ箱)コーナーから掘り出してきた

 『TWO GENERATIONS OF BRUBECK』

です。長髪にジーンズなどいかにも60〜70年代のレイドバックしたファションの3人の息子たちの囲まれるDAVE BRUBECKの写真のまんま、親子2世代に競演です。録音1973年ということもあり、ベースは当然エレクトリック、クラヴィネット、オルガン、エレクトリックピアノやギターもバックで聴こえます。『TIME OUT』でお馴染みの“トルコ風ブルーロンド BLUE RONDO A LA TURK”もブルースハープとギターが唸るジャズロック風にアレンジされており、かなり変なアルバムです。

実はこのアルバムにも収録されている“UNSQUARE DANCE”狙いの購入。原曲は2分程度の変拍子と手拍子バックにピアノリフが転がるフロア映えする気色良い曲です。その昔、イギリスのDJ、PAUL MURPHYが選曲したコンピレーション『JAZZ CLUB for BEGINNERS』で覚えました。これはジャズで踊るロンドンというブームの中、公開された映画『ビギナーズ』とのタイアップのLP(当時はアナログのみ)でした。覚えている人は多分40歳以上。最近、この曲があるMIX-CDに収録されており、思い出したように聴きまくってます。

そもそも、“UNSQUARE”な踊りっていったい何?“SQUARE”は「四角」とか「ニ乗」とかの意味の他、「堅物」とかの蔑視で使われているはずです。それに否定の“UN”が付くわけですから、COOLでHIPな踊り?そういえば、映画『パルプフィクション』でユマ・サーマンが人差し指で宙に四角(スクエアー)をたどったゼスチャーをして、相手を馬鹿にしていたシーンがありました。HANK MOBLEY に『NO ROOM FOR SQARES』というアルバム、これは「頭の堅い奴はお断り!」という意味なんでしょうね。どうせならTIPOGRAFIAも“SQUARE”よりも“UNSQUARE”なコーヒーを楽しんでいただける店にしたいものです。
posted by 焙煎師TIPO at 12:23| musica

2007年05月02日

twelve

PATTI SMITHのニューアルバム『twelve』です。

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タイトル通り12曲のカバーソングアルバムです。これがなんとも凄い選曲。彼女のルーツ的なJIMI HENDRIX、THE ROLLING STONES、THE BEATLES、THE DOORS、BOB DYLANからNIEL YOUG、JEFFERSON AIRPLANE、PAUL SIMON、ALLMAN BROTHERS 、STEIVIE WONDER、TEARS FOR FEARS、NIRVANAまでロックの歴史教科書のようなベタ度数。60歳を越えたおばあちゃんとは思えない青臭さ。どこまでも自分のルーツと好みに素直なセレクトです。

そもそも自主制作のデビューシングル(ドーナツ盤)がJIMI HENDRIXの“HEY JOE”、今回の冒頭の切り込みが“ARE YOU EXPERIENCED?”、共に彼女の傍らでギターを奏でているのは盟友LENNY KAYE…………40年間近く、時が流れていても全く変わらぬ姿勢とぶれない一貫性です。なんという凄い人なんでしょうか!

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ROBERT MAPPLETHORPEの撮影した若かりし日です。彼女は自分の二十歳の頃の偶像でした。パンクといえばロンドンなでなく、絶対にNY!がりがりに痩せ中性的、そしてロックと同じ次元でヨーロッパ文学を愛するでした女。3年位前、長年の夢が叶い生のライブを大阪で聴くことが出来ました。確かに時間、年齢を積み重ねても、全く変わらない人でした。彼女を見ていると年を取ること、すなわち老いることも決して悪くないような気がします。彼女のような60歳を迎えられたら幸せでしょうね。
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2007年04月22日

女は女である

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世界には無数の音楽が存在します。
でも確かになのは、人が一生涯に出会える数はほんの僅かであること。一個人の限られた時間と資本をどこに集中させるかの判断が必要になります。それは特定の分野やアーティストへのフォーカシング……。

さて最近のマイブーム(ベタな言い回しだ)は“女声”です。手間と時間と金を、文字通り女性ヴォーカルに絞り込んでいます。自分なりの定義としては………

(1)心地よい女性の声を携えている
(2)ジャンルはジャズをベースに世界に拡がる音(国籍不問)
(3)アコースティックな音(基本的には肉声と楽器のみ)
(4)コンテンポラリーなアーティスト(原則、現在を舞台とする)
(5)メジャー、マイナー問わず(特に無名の掘り出しモノに重点)
(6)ジャケットはアーティスト顔の(美しい)顔写真であることが好ましい



となっています。単なる女性ジャズヴォーカルの広義解釈ですが、肝心なのは音の触感ともいうべき空気感です。シャウトよりウィスパー主体、唄の上手下手よりも、声と楽器の絡み(アレンジ)、オリジナルよりジャズやブラジルのスタンダード解釈を楽しみます。眉に皺を寄せて聴き入る音というより、ゆるゆると食事やコーヒーと一緒に楽しむ音です。勝手に“女は女である”なディスク(意味不明?)と定義しています。まあ(6)は個人的趣味、全くの蛇足ですけど。

これが全くの個人的志向なのかも知れませんが、同時に何かしらのムーブメントが動き出す様な予感もします。もちろん大きな動きではなく、音楽マニアの流行り廃り程度のレベルです。かつてのマンチェスターや踊れるジャズ(ジャズファンクブーム)などと同様、今現在のリアルな動きを感じます。同時多発に発生しています。例えば、中川ワニ氏が漫談会で持ち込む大量のCD、Cafe Apres-midi 橋本徹氏のMIX-CD(例えば稀に見る傑作“音楽のある風景”)、fantastic something web!なんかも、同様の質感が感じられます。単に自分と音楽の趣味・志向があうということなんですけど、同じディスクが紹介されていると、何かしらシンクロニシティを感じ、これって、目に見えない流れに導かれた必然?と大げさに考えてしまいます。動きは概ね2005年、2006年頃から始まっていますが、“FREE SOUL”“ACID JAZZ”の様に煽動的なコピー性のあるネーミングさえあれば、もう少し一般的にも拡がるような予感もします。果たしてこれは単なる思い過ごし?それとも……?

論より証拠、今後随時、この“女は女である”なディスクを紹介、そしてまとめてMIX-CDにしてみますね。
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2007年04月12日

BONE & BARI

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焙煎を終え、開店準備。
まずはマッキントシュ(アンプ)の電源を入れ、ミキサーとCDプレイヤーを準備。そしておもむろにCDラックを凝視し、気まぐれと偶然でその中から1枚をピックアップします。すると、ラックから密かに、

「私を聴いて!お願い!POR FAVOR!」

と呼ぶのが聴こえるのですね。そして今日の最初の1枚がコレ、

CURTIS FULLER『BONE & BARI』

です。タイトルのようにTRONBONEとBARITONE SAXの5重奏(QUINTET)。
SONNY CLARKのピアノをバックに2種類の低音楽器がブリブリ唸る不思議な音です。


「なぜ君が今朝、僕をそんなに欲したのかは、おじさんには全く訳がわからないよ。でも偶然に彩られた出逢い、それも人生。まあ良しとしよう」


………とCD相手に意味不明の対話をしてしまいそうです。
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2007年03月22日

DIANE MARINO

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DIANE MATRINOの2枚目のアルバム『ON THE STREER WHERE YOU LIVE』です。
前作『A SLEEPIN' BEE』も超ド級の傑作でしたが今回もすごい。多分インディなんでしょう、ほとんど大手チェーンの店頭では見たことがありませんが、アルバムの完成度の高さはすさまじい。DAINE MARINO(p./vo.)を中心としたピアノトリオ+sax/fluteという編成で、スタンダードカバー中心の選曲です。
冒頭1曲目が“MOANIN'”です。おい、おいいくらなんでもベタな、と突込みいれたくなる選曲ですが、悪くないんですよね。ベースとドラムの重低音から始まり、なかなかあのメロディーが飛び出さない崩したアレンジです。ピアノも音数少なく、間奏のサックスソロからピアノソロに流れるあたりがお見事!始終ベースとドラムはズンズンズンとリズム刻みに徹しています。こんなにベタな曲もアレンジ次第で仕上がりは上々。その他ジョビンの“O AMOR EM PAZ ”“SO DANCO SAMBA(アレンジが絶妙)”“ONCE I LOVED”ドリ・カイミ“TOUCANS DANCE” などファーストに引き続きブラジルネタが多い選曲です。先日のCD Babyで購入の1枚で全く無名だけどえげつない完成度のアルバムです。考えずにまずは聴け!
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2007年03月20日

CORINNE CHATEL QUINTETT

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中古レコード屋で見つけたCORINNE VHATEL QUINTETT『ma vie en rose』です。得意の女性の顔ジャケ(トリミング有)に“NAIMA”“HOW HIGH THE MOON”“WAVE”“LA VIE EN ROSE”“LES FEUILLES MORTES(枯葉)”とベタベタのスタンダード選曲で即買いのCDでした。何者かは知りませんが、結構いけます。ピアノトリオ+トランペットをバックフランス語のボワボワジャズヴォーカル(スキャットも多用)がささやきます。ライブ録音ということもあり、長尺の曲が多く、トランペット中心にアレンジも練られており、原曲の崩し方が程よく快感です。例えばM-4“WAVE”は長めのイントロを配し、なかなかあのメロディーが出てこないもどかしさ、そしてぐちゃぐちゃ気味のスキャットをはさんでのトランペットソロなどなど。かなりいいねぇ。アタリ!だから中古屋巡りはあなどれません。
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2007年03月16日

CD Baby

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中川ワニ氏お奨めのネットレコ屋「CD Baby」です。

レコ漁りの楽しみはリアル(実店舗)&アナログ(実際に脚を使い、目鼻を利かせる)が基本です。でも決まった商品を検索するには、やはりネットの方が便利です。とりあえずはHMVとamazon.comは活用してます。

CD Babyはアメリカオレゴンの会社のようです。確かにミュージシャン直接持ち込みなどインディ系の品揃えはすさまじく、マイナーなジャズ盤を探すのには極めて重宝します。タワレコの大箱クラスでも見たことないような獲物がゾクゾク並んでいます。じゅる(涎の音)。メール注文すれば、インターナショナル発送も行っております。使用便の緩急(クイックとスロー)とプラケースの有無で送料が異なります。注文後の対応も結構早く、WEBから注文後、1〜2日で「CD Baby Loves *****」と発送連絡ありました。何ともアメリカ的な直接愛情表現です。いきなり注文者にファーストネームで愛してるですから。荷物はこんな箱で届きました。

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ちなみにほとんどが視聴可能で、クリックしたアーティストの関連商品も案内してくれます。リアル店舗じゃないけど、感性の合う目利きの店員と一緒にレコ屋にいる気がします。財布にやさしくない、近づくとヤバイサイトです。

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