2007年06月21日

SOM BRASILEIRO

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このブログでも推しまくっている DIANE MARINO の1997年作、SOM BRASILEIRO『SOUND OF BRAZIL』です。そのものズバリなバンド名義ですが、基本はソロと同様DIANE(p/vo)とFRANK MATRIANO(
b)を中心したグループです。早10年前の作品ですが。コレもやっぱり好き!JOAO BOSCO、BADEN POWELLなどの選曲、アレンジも絶妙で何かしっくりはまるんですね。これまでに発表した3枚のアルバムすべてハズレなし、決して埋もれて欲しくないアーティストです。



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2007年05月29日

MARISA MONTE

渋谷オーチャードホールのMARIS MONTEです。
噂通りのいいライブでした。

MARISAを含む10人編成の大所帯ですが、アーティストの美学に基づいた引き算の演奏は見事です。必要に応じて楽器を弾かないで待機したり別の楽器にスイッチする、だらだらと自意識垂れ流しのソロを取らないなど、あくまでもMARISAの声(唄)を聞かせることに徹しています。時折、楽器と声が一体になり共鳴したような空気感を生みます。リズム楽器と複数の弦楽器のアンサンブルはいかにもブラジル的でやはり鳥肌もの。前半はストイックに、そして後半にかけては音が拡散していくように徐々に盛り上がってきましたね。

るんるん詳しい曲目はコチラをどうぞ。

ただ後半、ステージに駆け寄りフラッシュをたいたカメラ撮影が目立ち、音に集中できない状態(巨大な一眼レフサイズのカメラを抱えてきたオヤジには怒りを越え、脱力するしかない)。「皆がやってるから私もいいかな?」と便乗する日本人客も続出してさらに最悪の状況。音を聴きに来て、演奏そっちのけで写真撮影することにいったい何か意味があるのだろうか?これはライブ会場における同時多発テロ!一気に不快感と怒りに駆られて収集が付かない状況でした。まあ、悪い側面は忘れて、素晴らしい音のみ携えて、切り替えます。
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2007年04月25日

TWO FOR BRAZIL

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ブラジル生まれのPaulinio Garcia(g/vo)とシカゴ生まれの Greg Fishman(ts)の二人のブラジルです。アコースティックギターとサックスのみのスカスカの音ですが、極めて心地よく聴き流せます。

  ♪パパパッパパパパッパ……………

とPaulと一緒に口ずさみたくなりますようなジャズスタンダード“A NIGHT IN TUNISIA ”“TAKE FAVE”にジョビン、バーデン・パウエルと分かりやすいカバーがベタです。今日のような雨上がりの昼下がり、コーヒー片手に聴ききたくなります。最近、密かに繰り返し流している午後の音楽です。
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2007年04月03日

フランシスコの2人の息子

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ブラジルでは興行成績の新記録を樹立する大ヒットを記録したという『フランシスコと2人の息子』です。ブラジル絡みということでしっかり勉強してきました。

貧乏な農業・酪農家で子沢山なフランシスコの息子たちがミュージシャンとして成功していくという実話、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの物語です。これがベタベタ。いつもラジオから流れる音楽を聴きながら、息子の成功を夢見る父、そして食うや食わずの一家がなけなしの金で買ったアコーディオンとギターを託された息子たち。「お母さん、お腹すいたよー」という苦労話です。実話なんだけど、ベタでどうしようもないステレオタイプなサクセスストーリーです。う〜ん、困った映画だ。

彼らの音楽のジャンルはセルタネージョ(SERTANEJO)というそうです。ブラジル内陸部の牧畜業の人から発生したムジカ・カピネーラをルーツとしたアメリカで言うカントリーミュージックです。恋愛や日々の生活を切々と唄う歌詞といい、ベタなメロディといいいまさしく「演歌」です。ただ、遠い異国の地に住む日本人の心に何かしら染み入るかといえば???

つくづく音楽のルーツは「階級」です。基本的に、音楽は広義でTRIBE(族)と呼ばれるものから自然発生していくものです。古くは部族に古より伝えられた祭りのリズムであり、国家が誕生し、階級社会が発生した後はその階級に属する人々のアンセムとして誕生しました。アフリカから奴隷として北米へ連れてこられた黒人の日々からしかBLUESが誕生しえないように、特定の階級に属した音があります。黒人霊歌からソウルやジャズが、NYのハーレムからラップが、ロンドンの労働者階級からパンクが、リオの中上流階級の若者からBOSSA NOVAが誕生したように必然的な背景があります。ただ、後々その音楽が広域化、産業化していく過程で本来のルーツを無視して汎用化されていきます。そして日本人のラップやスウェーデン人のBOSSA NOVAなどなど、世界的な規模で多くのフェイクを生み出します。

セルタネージョはブラジル国内で最も人気のあるジャンルであり、CDセールスでも多くのシェアを占めています。これを自分たちの唄と感じるにはブラジル内陸部の「風景」が必要なのかも知れません。でも、そこに属していない自分には遠く曖昧な音です。そして映画もまた曖昧な風景を漂います。
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2007年03月27日

暴動と偏見

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純粋に偏見故に避けてきたCHICO SCIENCE & NACAO ZUMBIです。

そもそもジャズからブラジル音楽へ入国した者にとっては、

    ブラジル音楽≒ボサノヴァ・サンバ

と単純に考えていました。しかし現実は、巨大な国土と雑種な人種を抱えるブラジルがそんなに単純な一枚板であるはずはなく、音楽ひとつでも多様なジャンルと地域性が築かれています。ルーツ的な古典から、ロック、カントリー、ファンク、ソウル、ラップなどなど何でもありです。その多様性に気が付いた時、再びディープにブラジル音楽に魅せられ、気が付くと底なし沼に入り込んでいきます。自分自身がまさしくそう。

概ね世のジャズファンは

     ジャズこそ唯一絶対

という排他的なテーゼに縛られ、ロックやそれに準ずるジャンルを嫌う傾向があります。

     ジャズが好きだけど、ブラジル音楽も結構いいな

というなんちゃってブラジル音楽好きにとって、ここで言うブラジル音楽=ボサノヴァ・サンバであり、エレクトリックギターがぎゅわんぎゅわん鳴っている音楽には目もくれません。わわざわざロック的な音楽を聴くならブラジルモノを聴かなくても、60年代、70年代のイギリスもアメリカもあるやん!それもまたしかり。そう、かつての自分です。………が、これが結構ヤバイのですね。このバンドが単純にロックというジャンルに分類される音ではないのですが、偏見ゆえに避けてきたことは事実です。ボサノヴァ・サンバ絶対主義に支配されていました。

ブラジルでNACAO ZUNBIのライブを実際に見てきた方によると、相当やばく凄い、そして乗ってくると観客同士の喧嘩が始まるそうです。“長者町ブルース”のように「♪バンドが始まれば〜、喧嘩も始まる〜」てなもんでしょうか?音楽の持つ側面として煽動性がります。人の持つ暴力的衝動を喚起させる音が存在します。例えば、ARCHIE SHEPP“ATTICA BLUES”をゲットーの群集に向けて大音量で流すと多分、暴徒と化するはずです。

マンギビートだ、北東部だと言われても余りわかっていないのですが、ヤバイ毒のある暴動誘発性物質を含有した音楽です。そしてパンクな血が騒ぎ、そして大好きです。


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2007年03月11日

RECIFE

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年末のTIPOGRAFIA1周年記念イベントでもお世話になった方のBRASIL土産、北東部RECIFEのCARNAVALの案内です。BRASILは余りにも遠く、付属のCDから流れる複雑怪奇なリズムの音に身を任すと衝動的にふらっと旅に出たくなります。素晴らしいお土産を本当にありがとうございます。少しだけCARNAVALな気分が味わえました。しかしBRASILに行きたい。TIPOGRAFIAの事業目標は自社ビルを建てることでも、全国に支店を増やすことでもなく、毎年BRASILに出かける自由を獲得することです。そのためには、仕事、時間、言葉、資金(プラス連れ合いの健康)を何とか、それなりにも確保する必要があり、ハードルはかなり高い?
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2007年03月09日

ALINE DE LIMA

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タワレコで何度もジャケ買いしそうになりながらも、我慢してきたALIMA DE LIMA『ARREBOL』です。でも結局買ってしまいました。大当たり!最近のブラジルの掘り出しモノに決定!耳元でささやくな声質が心地よく、全作自作の曲が抜群です。M-2“TERRA”M-4“O MAR CHEGOU”M-5“FREVO ORFEU”M-10“CONFISSAO”が堪りません。バックをサポートしているVINICIUS CABTUARIAのエレクトリックギターにクー!とやられます。そういえば傑作『SILVA』と似た空気が感させます。これも一時期、店内へヴィローテーション状態でした。

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店内でリピートしまくっているアルバムです。どうか、ご来店の方もご一緒にお付き合い下さい。ぜひレコ屋の店頭で見つけたら買い物かごへ。
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2007年03月06日

MARISA MONTE

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やっぱり行くしかない!先週末、チケットが届いたMARISA MONTEです。感性の糧のため、お江戸へ行きます。めちゃ楽しみです。
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2007年02月20日

ORQUESTRA IMPERIAL

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ライヴをすればソールドアウト、見たものからは絶賛の声と称されるブラジル新世代ALL STAR BIG BAND“OEQUESTRA IMPERIAL”初音源EPです。大げさな口上に「たかが4曲収録EPで1700円はぼったくりちゃうけ!」と最初から疑ってかかってましたが

      相当ヤバイ!

わずか収録時間10分ですが、先程からリピートしまくっています。メンバーにはPEDRO SA、MORENO VELOSO、KASSIN、DOMENICOなど血の気の多そうな輩が参加。ぜひフルアルバムを聴きたくなり、ライヴをみたくなります。久々に血沸き肉踊りました。といいながら、再びPLAY!
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2007年02月07日

MARIANA BALTAR

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ひさしぶりのブラジル、MARIANA BALTAR『UMA DAMA TAMBEM QUER SE DIVERTIR』です。ブラジルモノは、思わず触手が伸びるようなアタリがなく倦怠期気味………。でもジャケ買い(ジャズヴォーカルに多い、トリミングされた女性のアップ写真モノが基本)した、これはそれなりに気に入りました。カルトーラから、ジョアン・ボスコ“BALA COM BALA”、ジョルジ・ベン“ZUMBI”、テレーザ・クリスチーナと共演など幅広く楽しめます。二人の男性(ペドロ・ミランダとミルチーニュ)と掛け合いでトラディショナルなサンバを3曲メドレーで唄うM9が良好。ブラジル音楽の男女が会話の様に唄を交互にまわし合掛け合いが大好きです。所々アコーディオンの音色が心地よく寄り添い思わずク〜とさせます。取り留めのない感想ですが、結構好きかも。


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2006年11月10日

DON BETO

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再発されたSOM LIVREの中の1枚、DON BETO 『NOSSA IMAGINACAO』です。HMVの解説によると日本のアナログ市場で「最高のブラジリアンAOR作品」との評価を得て高値で取引される代物だそうです。そしてこれもまたブラジル音楽です。M-1のイントロなんてまんまドゥビーズの“LONG TRAIN RUNNIN”、そして『犬神家の一族』のすけきよみたいなジャケイラスト!なんじゃこれは!でも結構好き!
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2006年11月06日

ジョアン・ジルベルト

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昨日11月5日(日)のジョアン・ジルベルト公演!
ようやく見れて、ようやく聴けました。気が済みました。

あの年で2時間強、たった一人でギターと声のみで聴かせることができるのはすごいことです。何分初めての体験であり、前回や前々回、他の公演との比較はできません。それは長かったような短かったような濃密な時。(お決まりの1時間遅れの開演で噂に聞いていた会場のアナウンスに対するあったかい拍手と笑いもちゃんと体験)

ひょこひょこと無愛想にギター片手に現れて、黙々と余計な言葉は一切無く、ひたすらギターと唄のみ。それは完全な暗闇ではない微妙な暗闇、完全な静謐ではない微妙な静けさに溢れています。スポットライトの加減や観客の咳払いなどが完全な世界を適度に崩し、逆にその生々しさが神経の奥底まで染み入ります。気が付くとギターと肉声以外の架空の楽器が聴こえる錯覚を起こします。時折余りの気持ちさに眠りへと誘われ、現実と夢の狭間で響く音に全身を愛撫されます。至福の時間は過ぎ去り、現実へと帰還します。2度のアンコールの後、ジョアンは深く頭を垂れ無言で去っていきました。

これは3回目にしてようやく達成できた課題です。気が済みました。そして納得しました。さあ、ジョアン!どうかまた来て!
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2006年11月01日

Arnaldo Antunes

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トリバリスタスのArnaldo Antunesのソロアルバム『Qualquer』をリピートで流しています。弦楽器とピアノ中心のスカスカした音で、心地良い不思議な触感。かなりいけます。音の形容詞として“フォーキー”というワードが使われ始めたのは最近のような気がしますが、これぞまさしくフォーキーな音です。(あくまでも個人的な感覚で定義無し)アブストラクトだけど、どこか牧歌的な土臭さも感じます。DADIのベースにダニエル・ジョビンのピアノ、そしてバックのエレクトリックギターの密かな音がヤバイ。曲もDADIのソロアルバムの“2 PERDIOS”NOVOS BAIANOS“ACABOU CHORARE”など聴き所たんまり、駄曲なしのフルコースアルバムです。
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2006年10月19日

MORAES MOREIRA

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レコ屋のブラジルコーナーはどこもSOM LIVREってます。TIPOGRAFIAではブレンド名でもエールを捧げたブラジルのレーベルです。前回に引き続き財布が付いて行けない全35タイトルの発売!ラインナップをみているとブラジル音楽の雑多な一面が伺われます。鳴り響く“自由の音”に侵食され、コレクター心がウズウズと蠢き、コンプリート収集(せめて今回分は頑張ります)を目指して大いなる浪費へと駆り出されました。やばい!やばすぎる!

さて同時発売のOS NOVOS BAHIANOS『E FERRO NA BONECA!』とあわせて、まず聴きたいのがコレ

MORAES MOREIRA『LA VEM O BRASIL DESCENDO A LADEIRA』

ベルナンブーコ州レシーフェのカーニヴァル音楽フレーバーをエレキ化して軽やかに聞かせる新境地だそうですけど、北東部はリズムが多様すぎて到底理解不能。フレーバーって?でもDADIのベースにPEPEUの変態ギター、そしてアコーディオンが多様なリズムを極彩色に決め、先入観も固定観念も粉々に砕き一気に聴かせる傑作!さあ、もう一度最初からリピート演奏しょ!

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2006年10月07日

CAETANO VELOSO

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タワレコでCAETANO VELOSO『CE』を見つけ日本盤を待ちきれず購入!
当分お店でもヘヴィーローテーション必至です。
ロック寄りの音と噂されていましたが、確かに硬質なエレクトリックギター中心の暗いサウンドははLOU REEDとかVELVET UNDERGROUNDの触感に似ているかも?キーは昨年の来日公演でも狂ったようにカッティングをしていたギターのPEDRO SA!この人はかなりやばいかも知れん。
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2006年10月06日

INCOMPATIBILIDADE DE GENIOS

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あるMIX-CDで聴いたTHE DIANE MARINO QUARTETの曲につかまり、余りにも泣けてくる素晴らしい曲なので何度も早送り・巻き戻しを繰り返して聴いていました(MIX-CDなので個別トラックがふっておらず、アナログに頭だしするしかないのです)。曲はどうやらJOAO BOSCOのカバー“INCOMPATIBILIDADE DE GENIOS”。そういえばアルバム『GALOS DE BRIGA』『NA ESQUINA AO VIVO』に収録され、棚にもありました。

いつもながら何で気が付かないのでしょうね。何度も聴いている曲なのに、ある日突然として心をわしづかみにされる。この人の曲はリズムがクリアーなのに思わず口ずさんでしまうメロディがあり、本当にいい曲です。一旦はまると最早抜けられません。先日は“BALA COM BALA”に囚われの人になりました。

DIANE MARINOはジャズ畑のピアノ・ヴォーカリスト、ルックスはライザ・ミネリ(古い映画ファンしか判らん?)のようなお姉さんです。編成はサックス(フルート)を含めたクアルテットで、マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、ベニー・ゴルソン、ホレス・シルバーといった王道の曲に加え、ジョビンもカバーしています。やはり白眉はM-2のJOAO BOSCOのカバー。原曲はギター中心の音数の少ないアレンジですが、くさいサックスとベタなピアノにポルトガル語の唄が乗り、間奏部分のピアノソロの転がるメロディにはクー!と泣かせます。確かにMIX-CD映えするキラーチューン!メロディアスで意外な名曲のカバーでもアーティストは全く無名と選曲者の冥利に付きます。

などなどと思いを馳せていたらディスクユニオン通販から忘れた頃に届いたDON WILNER『FIGMENTS OF MY IMAGINATION』にも同じ曲が入ってました。おおおおお!何というシンクロニシティ!これだからレコ漁りが止められません!こちらはギターとピアノのアレンジで同じく女性ヴォーカルが乗ります。かなり似た感じでこれもいいねぇ!
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2006年09月27日

面影

GAL COSTAは1945年9月26日生まれ。ちょうど昨日のブルーノート大阪のライブは61歳のお誕生日だったんですね。どうりでハッピーアニバーサリーの花束をプレゼントされていたはずです。9時半からのセカンドステージでしたが、ゆったりと楽しめる程度の客数で、その分、終始GALの間近で過ごせた至福の時………。

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バックはギター、ベース、ドラムのリズムにサックス・フルートの4人のアコースティック編成です。ほとんどがボサノヴァ中心の懐メロライブで冷めた目で見ると、音楽的な新しいこともヒリヒリと迫る緊迫感もないゆるい音です。でもメンバー全員楽しそうに演奏し、GAL自身も好きな歌を気張らずに唄っています。変わらないあの声とつまったような唄い方も昔のままです。唄い続けることは素晴らしいことです。素直にこの場でこの声を聴けたこと、彼女を間近(最前列)で見れたことに感謝いたします。ほぼ2メートル以内で熱唱!おまけにふふ、握手してもらった!

人は老いてもその中に若き日の面影を残すのですね。唄っている時、ふとした瞬間に写真でしか見たことがな昔の表情が残像のように浮かび上がります。昔のような神経質そうでヒリヒリとした感触はないけれど、現在の気張らない姿を見ると年を食うのも決して悪くは無いですね。自分も60歳になって、無駄な情を落とし、自然に枯れた空気の中で誰かのために静かに豆を煎り、コーヒーを点てていられたら、と願うばかりです。

しかし定番ボサノヴァのナンバーを聴くと、やはり心動かされ、ボサノヴァからブラジル音楽に入門した者にとってその呪縛のパワーにひたすらおののきます。サンバもショーロもMPBもソウルも(半ば自らのルーツを否定するがごとく、アンチテーゼのごとく)何でも聴くけれど、ボサノヴァの呪いからは逃れられません。恐ろしい。

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2006年09月26日

GAL COSTA

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今夜は閉店後、ブルーノート大阪のGAL COSTAのライブへ。天国の扉をノック、天使の声が下界へと開放されるのを待つ気持ちです。待ちに待ったこの時を糧にこれまで生きてきました。ということで今日は店でもひたすらGALを流し続けます。
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2006年09月23日

北の国から

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中塚武『南の国からE.P.』
さだまさしによる“北の国から”のテーマのサンバハウスカバーです。バトゥカーダなパーカションの乱舞にサンバホイッスル!でもメロディーは例の“♪らららららららららら〜”です。なんじゃこれは!という感じでかなり笑えます。まさに、南へと無理やり連れて来れれたキタキツネがアッパー系の薬を摂取しオールでサンバダンスを踊っている様な悪夢です。
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2006年09月21日

ONCE I LOVED

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イタリアに渡ったブラジルのギターリストIRIO DE PAULAがFABRIZIO BOSSO(トランペット・フリューゲルホーン)と組んだデュオアルバムです。昔から愛聴盤をこうして偶然棚から手に取り、再聴するとやはりいいものですね!ギターとワンホーンのみ、数の少ない音で演ずる曲はジョビンのナンバーを中心にマルコス・ヴァーリ“SUMMER SAMBA”、コールー・ポーター“NIGHT & DAY”などなど。音はスカスカ!でも声無き唄と情感があります。静かに聴かせ、じんわり泣かせます。思わずリプレイしていますよ。ジャケットも素晴らしく、秋の夜長をコーヒーカップ片手に過ごすのにピッタリの音です。

閑話休題。
ちょうどTIPOGRAFIA開店に向け、自宅改装工事を開始したのが1年前の今頃です。もう1年?まだ1年?開始時点では暑かったのに、完成後引渡しの頃(12月)にはすっかり寒くなっていました。そう店主にとって昨年の秋は空白の時です。秋の記憶がすっかり削げ落ちています。秋が通り過ぎ、冬を待つのみという曖昧でアブストラクトな時間……。開店は12月10日。今年は1年目のその日に向けて静かに秋を過ごします。もう一度初心に戻る意味も含めて、少し感傷的にこのCDを流しています。

IRIO DE PAUL INVITES FABRIZIO BOSSO
『ONCE I LOVED』
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