
AXEL KRYGIER『つぐみ ZORZAL』です。
アルゼンチン音響派と呼ばれているそうです。ジャンル分けが困難なつかみ処の無い音です。ロックからジャズ、現代音楽、フォルクローレなどが縦横無尽に節操無く混ぜ込まれています。ポップでかつ前衛的な音です。変なオルガンの音色、スカスカのサンバのリズム、コーラスやブラス楽器が突然踊るかと思えば、メランコリックなメロディーが映画音楽の様でもあります。確信犯的に狙って外していますね。でもゆるゆるとした音の質感に包まれているとたまらなく心地よい!12曲40分強の一貫性の無い浮遊感を堪能できます。眺めていたくなるジャケットも秀逸。