
音よりも声そのものが好きな人がいることに最近気が付きました。そう彼女の声にたまらなく魅かれます。理由はわからないのですが、心地よく“声”に聴き入ってしまいます。飛びぬけて個性的な声質ではありません。少し鼻にかかったかすれ気味の甘い声です。音楽的にもアコースティックな楽器の音色やアレンジ、カバー選曲など好きな要素は多くありますが、気が付くと声のみと対峙しています。広く抜けた空間に静かに響く声が確実に存在し、そこでは他の楽器の音色は空間を彩る背景でしかありません。肉声の持つ根源的な力でしょうか?ボーカリストは唄の上手下手といった技術的な面よりも、最終的には“何かを伝える”という点にその本質を置くのかも知れません。彼女の声の力に確実にひれ伏します。そして余談ですが、ANN SALLYの容姿(短髪・痩せ型・ボーとした顔)そしてボワボワした空気感も大好きです。