2006年06月27日

映画は誰のもの?

六本木ヒルズの事件以来、しばしば問われているのは、

       会社はいったい誰のもの?

という点です。果たして代表取締役の私物?それとも株主?社員?新聞やニュース番組でいつも問われています。
そして今回のテーマは映画『M:i:V』は誰のもの?


映画の選択基準として作家主義と呼ばれるものがあります。基本的には監督買いで、その人の作品であれば、内容や俳優に拠らず必ず観に行くという、ディープな映画マニアに多いパターンです。でも一般的には、テーマやストーリーといった内容で選ぶ、好きな役者で選ぶ、話題性で選ぶなどの方が多数派かも知れません。そして映画というアートはいったい誰のもの?映画は小説や、絵画、写真ほどパーソナリティ(個人)が明確ではありません。映画は必ず複数による団体戦だからです。演出した監督?演じた役者?金を出した映画会社の製作者?それとも脚本家?1本の映画には余りにも多くの人が絡みすぎて、出来上がった作品がいったい誰のものか到底断定できません。

でも断言できるのはこの映画はトム・クルーズのものです。トムによるトムのためのトムの映画です。映画というよりトムのプロモーションフィルムのようなモノです。そのためなら監督を2名程(デビッド・フィンチャーとジョー・カーナハン)馘首しても大丈夫!果たしてここまで映画を私物化していいのでしょうか?でもこの人の恐ろしいところは、これだけナルシスティックに世界観を押し付けながらも、映画としては娯楽としては十分に楽しめるという点につきます。2時間強、特に前半の恐ろしいまでのテンポの良さと構成美は確かにすごい。これは果たして監督の腕なのか?脚本家の構成力?編集の技?はたまたトムのプロデュース力?真実は全くわからん!でも夏休み映画としては誰でも楽しめる娯楽作品に仕上がっています。さあ、皆様もトム・クルーズを見に行きましょう!でもトム・クルーズを見たくない人は絶対観にいかない方が賢明でしょう。そんな映画です。
posted by 焙煎師TIPO at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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