2006年05月29日

ぼくを葬る

最低限の時間(尺は1時間半を切ります)、最低限の描写(説明的な台詞、映像は皆無)の映画です。でも決して出来は最低ではありません。最高ではなくても、最良の映画です。ここまでストイックに淡々と抑制された描写は見事。意図的に間をはずして、丁寧に計算された演出は結構好きです。
癌で余命が3ヵ月と宣告された31歳ゲイのカメラマンが主人公。わずか3ヵ月!ほんとうにあっという間の時間で人は一体何が出来るのか?死というもは誰にでも均等に訪れる決め事です。それは単に早いか遅いかだけの問題であり、死ぬ時は独りです。自分なら一体何をするのか?自分ならとうてい答えは出そうもありませんね。映画でも明確な結論らしいものは提示されておりません。観客は深い寂寥漂う空気感の中を漂うしかありません。決して心地よいものでなくても……。

ジャンヌ・モローが相変わらず素敵。最近、定番の役ところ、若きを導く老齢の賢者(でも若い頃は結構無茶をした?)という感じです。
posted by 焙煎師TIPO at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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