2007年06月14日

スイッチが入る

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映画なり、小説なり、音楽なりを楽しんでいてスイッチが入る瞬間があります。脳内で「カチリ」と鳴り、何かが変化します。

映像、活字、音などの媒体の最も基本的な機能は情報伝達です。誰かの考えや思いなどを不特定多数を伝えるのがメディアです。そこで問題となるのが、情報の伝達率です。これは決して一定の数値でなく、人によって、状況によって変動する値です。発信者との相性みたいなものもあります。例えばいくら頑張って読んでも頭に入ってこない作家がいます。オリジナルのメッセージの僅かしか伝達されず、読み続けることにとてつもない労力を伴い不快感すら抱くことがあります。また抑え難い衝動で爆睡する映画があります。確かにメディアの本質が伝えることである以上、伝えるテクニック(技術)の問題もありますが、それ以上に受動サイドの「時」「場所」「感情」などの影響を大きく被ります。

受け取る際、何かのきっかけで大きく伝達率が変化することがあります。それが「スイッチが入る」という表現です。きっかけは多分、ワンフレーズの文章であり、映画のワンシーン、ちょっとした声や楽器の音色。一旦スイッチが入ると、一緒に時を過ごすのが堪らなく心地よく、永遠にこの瞬間が続くことを夢見ます。「トンネルを抜けると、そこは……」という言葉の通り、暗闇を抜けたら世界が一転しているのです。空気感ががらりと変化します。その時、スイッチが入るか否かが、好きか嫌いか(あるいは個人的に良いか悪いか)という結果を生みます。

活字ジャンキー、映画ジャンキー、音楽ジャンキーを自称する者としては、日々多くのメディアに接しています。しかしスイッチが入るのはほんの一部。これは悲しむべきことなのか、それとも出会いを喜ぶべきことなのか?でも答えを見つけることなく、メディアにどっぷりの毎日を過ごすでしょう。
posted by 焙煎師TIPO at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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