2007年06月02日

STANDARD

「なあ、オリジナルばっかりやったら、インパクト薄いし、スタンだーでも演っとか。何かええのない?何か、こう、グーとハートをわしづかみするような奴……」


……てな会話がされたかどうかは知りませんが、無名のアーティストにとってライブやCDにはスタンダードは欠かせません。ヘタはオリジナルをだらだら聴かせられるより、スタンダード。元来ジャズは作曲よりもその場の演奏を重視、楽曲の解釈に重きを置く傾向が顕著です。BENNY GOLSONのように、自ら書く曲が他人のスタンダードとなるのに、自作自演が闇に葬られるといった薄幸な人もおりますが、大物ジャズメンでも自作意外にお抱えのスタンダード曲(例えばJOHN COLTRANEの“MY FAVOURITE THINGS”など)を有します。ブラジル音楽も同様に、老若男女、有名無名と問わずスタンダード(ルーツ的な古典)を大切する傾向があります。

スタンダードにも流行り廃りはあります。でも古くからジャズメンのスタンダードの王道といえば、文句なしにCOLE PORTERとGEORGE GERSHWINに決まり。全ての曲がスタンダードといっても過言でなく、少々演奏やアレンジがボロボロでも名演に聴こえるから不思議。レパートリーに苦しくなったら、ライブで盛り上げたいなら、無難にCALL COLE!という必殺技です。すべて丸ごとCOLE PORTERでも難なく成立するほどのヴァリエーションです。

現在、それに匹敵する作曲家といえば、THE BEATLES、BURT BACHARACHそしてANTONIO CARLOS JOBIMでしょうね。JOBIMなんかは死後年々も経つのにトリビュートアルバムが絶えることなく出ており、全ての楽曲が一度でも聴くと、残滓を刻み込むメロディーで溢れています。余りにも定番であるが故に、まあアレンジをチョイチョイと適当にいじれば、ハイ、1曲完成!という感じ。ジャズメンのJOBIMは大体予測が付くもんです(以前にも紹介したWAYNE SHORTER“DINDI”なんかは稀に見る例外)

では、動かざる大物に続く作曲家としては

 STING、PRINCE、BILLY JOEL、PAUL SIMON、BOB DYLAN

あたりでしょうかね。王道を外し「おお!そうきたか!」と狙らいたいなら、NIRVANA、RADIOHEADあたり。最初程衝撃は無いけど、ピアノでのNIRVANAのカバーなんかは密かに流行っているのでは?(←HIPな意外性を狙いすぎてズタボロアレンジも多いのですが……)

では次のスタンダードのネタは?

個人的にはCAETANO VELOSOやPAUL WELLERの楽曲をピアノトリオでぐちゃぐちゃに解体たり、クールな女性ヴォーカルでスイングして聴きたいものですね。
posted by 焙煎師TIPO at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | musica
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