2007年05月22日

主人公は僕だった


『主人公は僕だった』はかなりいい映画です。

しかし、もし自分が配給会社の営業マンであれば、いい作品だけど、どう売っていいのか見当も付きません。海賊だの、魔法学校だのは、どうしようも無いけどわかりやすく売りやすい商品です。主演のウイル・フェレルは日本では一般的には無名でもっそりした顔で目を惹く男前でもありません。さらには脇を固める名優ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンもうまいんだけど、いささか地味。虚構と現実の重なるメタフィクションなテーマといい、一般的にはアピールしにくいでしょう。こんなにいい作品なのに売るにはハードルが高く、多分結果大コケで、映画興行の難しさを痛感すること必至。良質な映画が埋もれ、大量の宣伝費をかけた分かりやすい映画やTVドラマとのタイアップ邦画作品しか売れない世の中です。世知が無いないものです。

原題は『STRANGER THAN FICTION』。小説を執筆する作家と現実の人物の交錯を描きます。先の読めない脚本を適役な役者の上手すぎる演技が支え、しっかり中身の詰まって、メタフィクション好きには堪りません。好きで好きでこのまんま上映時間が終って欲しくなかった2時間でした。

繰り返します。
『主人公は僕だった』はいい映画です。
posted by 焙煎師TIPO at 13:29| 映画