2006年09月24日

WALTZ FOR BILL

無題.bmp

好きなアーティストの全てを知りたくなる性分です。昨今の好きな曲だけをネットでダウンロードして携帯プレーヤーで聴くといった風習の対極です。頭の古い音楽ファンは気に入った人は全アルバムの踏破を目指します。でもジャズミュージシャンの場合、リーダーアルバム以外にも客演を含めると一生涯に残したディスクの数は莫大に及び、よほどの執着がなければコンプリートコレクションは到底無理です。

ビル・エヴァンスのファンタジーレーベルの作品群もほとんどノーチェックでした。先日、限定版と称して1枚何と1000円で一気に再発されました。しかし安すぎる……。いいんだろうか?ということで“デュオもの”に絞り3枚ばかり漁ってきました。

ちなみに音数が少なくても濃厚なパフォーマンスが好きです。でもその究極であるソロ演奏は非常にバランスの難しいものです。対峙するのは自己のみであり、一歩トチ狂うとマスターべ−ションと化し、世界観に入り込めないリスナーは鬱陶しい音以外何物でもなくなります。好みはその一歩手前「デュオ」形式です。楽器であれ、声であれ対話するべき相手が存在し、濃密に醸し出される2人の世界がたまりません。パーソナルで、濃い恋のような音が極めて好みです。

BILL EVANS『INTUITION』
ベースのエディ・ゴメスとのデュオです。この時代はアコースティックピアノに加え、フェンダーローズを弾いています。余計なドラムを廃し、ベースと2人でひそひそと濃密な空気を醸し出しています。スコット・ラファロを初めとしてやたらとベースと会話したがる方のようです。音はスカスカですが結構心地よい。この人のフェンダーローズはチック・コリアなどのフュージョン系の流れる様な浮遊感がなく、つまったごつごつ感があります。これはこれで結構はまるんですけどね。ボーナストラックでジョビン“SAUDADE DO BRASIL”も収録。

他は同じエディ・ゴメスとのライブアルバム『MONTREUX V』トニー・ベネットの声とのデュオ『THE TONY BENETT/BILL EVANS ALUBUM』です。こちらも同じ触感の音でスカスカだけれど濃密な関係。

都合、〆て3000円の快楽!2時間強しっかりは楽しめます。安い!
posted by 焙煎師TIPO at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | musica
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1319354
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック