2006年09月16日

お楽しみ期間

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コーヒーは生鮮食料品です。
焙煎後、粉砕後に確実に経時変化いたします。

でも腐ったり、カビが生えたり分かりやすい変化には乏しく、見過ごされがちです。数ヶ月から1年たっても表面は変わらず、うまいか、まずいかという点を除けば十分に飲め、別にお腹はこわしません。現に市場に出回っているコーヒーメーカーの商品の賞味期限は3ヵ月〜1年位は当たり前です。

焙煎後の時間経過の度合いを図るには実際にペーパーフィルターでドリップしてみれば明確です。少量のお湯を静かに粉面に注ぎいれます。しばらく待つと、内部よりムクムクと膨らんできて表面がコッポリと膨れ上がります。対照的に古い豆はべちゃと表面が落ち込みます。どうやらコーヒー屋にとって当たり前のこの風景も一般の方には驚きのようです。日常的にパッケージには新鮮さを謳いながらも、いかに古い豆をつかまされているかが明らかです。

TIPOGARFIAのコーヒー豆の販売の際、徹底している点があります。それは

     焙煎日を明確にすること

です。販売時にその日付を提示するのではなく、具体的に焙煎した日を明示いたします。一般的な商品には製造日として提示していても、焙煎日があいまいなものも多いようですが、かの中川ワニ氏も「コーヒー屋が焙煎日を具体的に提示することでプラスはあってもマイナスはないはず」と主張していますが全く同感です。商品の情報開示は決して企業秘密でなく、お客様の必要性です。
焙煎日はTIPOGRAFIAの豆袋タグに捺印しており、豆によって順次焙煎しているためすべて異なります。購入時に気になるようであれば、店頭でご確認下さい。すべて正直にお教えいたしますよ。ちなみに煎りたて当日より少し(2、3日)置いた方が味わいが落ち着き、おいしくなります。

加えて、提示しているのが「お楽しみ期間」です。賞味期限とはニュアンスが異なり、あくまでも「おいしく」いただきための目安期間です。それは

     粉(粉砕後)なら10日間
     豆なら4週間


を目安としております。理想的には、できるだけ早めに消化して、飲みきれる分のみ購入していただきたいものです。

そう、コーヒーは生鮮食品です。この点はお忘れなく!
posted by 焙煎師TIPO at 11:17| Comment(0) | TrackBack(1) | コーヒー
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