
定番の名盤KENNY DORHAM『AFRO-CUBAN』です。
手元にあるのは日本での最初のCD盤で1988年7月22日発売となっています。あああああ、もう18年も経過しているのですね。なんとまぁ……。
ごくごく初期に買ったジャズのCDです。
当時の帯には「現ロンドン・ジャズ・ブームの聖典!」とあります。このコピーに反応するのは40歳前後の音楽ファンでしょう。スタイル・カウンシル、ワーキングウイーク、ジャズ・ディフェクターズといったバンド、DJのポール・マーフィなどイギリス経由でジャズを聴き始めました。時のロンドンのクラブではガンガン古いハードバップが流れモッズがしゃきしゃき踊っていたそうな(勿論、直接見たわけではなく、単なる妄想)。これは「踊るジャズ」の名盤中の名盤。
ちょうど旧来のLPと新しいメディアであったCDがクロスし始め、ブルーノートの名盤のCD化が始まりましたが、まだ価格が3200円(牛丼で10杯以上!)です。貨幣価値を考慮しなくても、現在の2〜3倍の値段ですよ。到底、バカバカ買えないので、選びに選び、バイトで貯めた金で少しずつ買い漁っていました。その頃、基本はLPメインで頑張って時々CDという感じ。
20代前半に夢中になった音に、40を過ぎたおじさんが聴いてみても、やっぱりカッコイイものです。パカポコとしたコンガが気色いい。気分も乗ってきたのでモッズスーツに着替え、一人誰もいない店内で踊っています(嘘)。