2007年05月10日

KONO COFFEE DRIPPER MEIMON2

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名門コーヒードリッパーセット2人用の2007年度モデルが入荷しました。

  今回のカラーはクリアグリーンです。

見ていると吸い込まれていくようなきれいな緑が物欲をそそります。名門フィルターに同色の計量カップ、グラスポット、コットンペーパーが付いたおなじみのセットです。価格は4000円也。一応限定品ですね。
posted by 焙煎師TIPO at 14:37| コーヒー

マルコス・ミヤキ登場

ブラジルからまたまた新しい豆が届きました。
日系人マルコス・ミヤキ氏のシャローン農園です。

781名のブラジルへの移民家族を乗せ笠戸丸が神戸港を出港したのは1908年のこと。来年でちょうど100周年を迎えます。ということで今回のコーヒーは

  日系移民100周年記念

とちょい先走ってます。

サスケじゃなくても、光あるところには影があります。これは決して文学的表現でなく、物理的現象。あ、念のため『サスケ』は白土三平原作の昭和43年〜44年の放映のアニメです。昭和41年生まれの店主は多分リアルタイムでなく、再放送体験かも知れませんが冒頭のナレーション、

 光あるところに影がある
 まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった
 命をかけて歴史をつくった影の男たち
 だが人よ 名を問うなかれ
 闇にうまれ 闇に消える 
 それが忍者のさだめなのだ
 サスケ お前を斬る!

が未だに記憶に刻まれています。
いきなり脱線してしまった。話を戻すと日系移民の光と影です。

農園主であるマルコス・ミヤキ氏は移民3世代目(孫)です。福島県生まれの祖父母がブラジルでの新生活を夢見て50日間の船倉の旅を経てパラナ州のコーヒー農園へと辿り着きました。農園に雇われたもの、ポルトガル語が分からず、栽培方法もままならず困難を極めました。その後、父(ヨシオ)が小さいながらも農園を持ったが、霜害でコーヒーの樹が全滅する目にあいます。一家は長年住み慣れた土地であるパラナに別れを告げ、未開の台地セラードへと向かいます。その時、マルコスは6歳。農学校を卒業後、父の手伝いを始めました。

失礼を承知で言えば、まるで映画の様なストーリーです。家族三世代にわたる人生には並々ならぬ困難と苦労とあったのでしょう。政府による棄民政策と揶揄される日系移民の当事者の人生は日本でのほほんと生きてきた我々には想像を絶するものでしょう。そしてブラジルで成功を納め、素晴らしいコーヒーをもうひとつの母国である日本へと届けてくれました。まさに歴史の光と影です。

マルコス氏のシャローン農園はセラードエリアの死火山シャパドン・デ・フェ−ロに位置します。試行錯誤の末、辿り着いた方法は除草剤を減らし、雑草を繁茂させることで、害虫の天敵を増やします。さらに刈り込んだ雑草を有機物に変えることで酸素を取り込んだ保水率の高い土壌をつくります。その結果、コンテストにも入賞する素晴らしいコーヒーの栽培に至りました。今回のコーヒーは、標高1250メートルで栽培されたムンドノーヴォ、天日乾燥処理しております。

さて、味わいです。
甘いだけのコーヒーはつまらないものです。苦味が利き、光と影が一体となって作り出す多層な味わいにこそ、コーヒーの深みが感じられます。まさしくこの味!基本的には透き通った苦味主体、隠し味にほのかな酸味です。パンチがあり、ファーストショットは少し癖があるかもしれません。でもセカンド、サードとカップを傾けるとボディブローの様にずいずい利いてきて、この味わいにはまりますね。ネーミングは変に凝らずにそのまんま、

 「マルコス・ミヤキ」

でいきます!

本日から喫茶、豆売り(200g900円)で販売開始!お楽しみ下さい。
posted by 焙煎師TIPO at 11:37| コーヒー