2007年05月05日

Cafe do BRASIL

TIPOGRAFIAの店名ショルダーには“Cafe do BRASIL”とあります。

この言葉に込めたメッセージは「ブラジルのコーヒー」であり「ブラジルのカフェ」という思いです。

世界のコーヒー見本市の様なラインナップではなく、ブラジル好きという店主の好みを明確に打ち出した店です。ブラジル単品で数種類、ブレンドもブラジルをベースにした味わい作りを心がけています。そして同時に店内でもブラジルを感じていただけるようなカフェを基本コンセプトといたしました。自分の中では“cafe”はコーヒー(豆)であると同時にカフェ(喫茶)のことなんですね。

これからの時代、商売するにあたって「専門性」は大切なキーとなります。

先日、ある番組でジュンク堂書店が取り上げられていました。専門性が高い一般的には売れない本を店内に徹底して揃えることで売上を伸ばしている書店です。顧客の持つ根源的な「ここに行けば何でもある!」という共通認識がリピートを生みます。アマゾンで注文するのは確かに便利ではあるのですが手にとって眺めるというごくごく当たり前のことが安心感を与えます。品揃えに関しても、中央統括的バイヤーの指示でなく、売り場のの“目利き”に任せます。「自分が見ていて楽しいと思う棚を作りたい」と放任主義を徹底し、商品構成を個人に委ねます。現場は専門性の高い特殊な本の在り処をすべて把握している恐るべき販売員が支えます。

活字中毒者の連れ合いなどは「ココに棲みたい!」と豪語して、休日に堂島に近づくとフロアーから離れません。もう帰りたい素振りを見せると怒られます。仕方がなしに、最近別行動して駅ビル内のワルティ堂島や中古レコード屋を梯子して時間をつぶして、後で合流します。

どこでも売っているものはどこでも買えます。しかしそこにしか揃っていないものは、そのためだけにでもその場所(店)へと脚を運びます。それは本でもレコードでも、服でも同じ。例えば、ジャズとブラジルものに特化しているレコ屋へは電車賃や飛行機代使ってでも出かけます。

これからの商売戦略上、絞込むことは必要不可欠です。

幅広い顧客に最大公約数的に、誰にでもアピールできる汎用性の高いものやサービスは、皮肉なことに誰も求めていません。ファミリーレストランのなれの果てをみれば明らかです。洋食も和食も何でもあるけど、いつも何も食べたいと思うものがない、単に駐車場があり腹を満たすという場所としか機能しない業態です。

TIPOGRAFIAの店舗コンセプトを決定する際、考えたキーワードは「ブラジル」です。コーヒーといっても世界各国のいろいろな味わいがあるわけですが、あえてブラジルに絞り込みました(そういえばハワイコナ専門という店もありましたね)。ブラジルをコーヒーと音楽で楽しむことが出来る店がTIPOGRAFIAです。

 「あの店ではいつも珍しいブラジルのコーヒーが飲める」
 「いつもブラジル音楽が流れて、コーヒーと一緒に楽しめる」

そんな思いの店を目指しました。

「汎用性」「専門性」の微妙なさじ加減は難しく、果たしてそれがお客様にどう受け取られているのかは判りません。店の目指すところと、皆様の求められるところが一致していれば幸いです。
posted by 焙煎師TIPO at 10:57| コーヒー

5月20日には……

昨年末のTIPOGRAFIA1周年記念イベントでも駆けつけてくれたパウリーニョ山本氏の店内無料ライブが決定いたしました。

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無料 弾き語りライブ

日曜日の午後のひと時、薫り高いコーヒーと
ボサノヴァ、ジャズ・スタンダードなど、
アコースティックなカフェミュージックでお楽しみください。

●日時:5月20日(日) 2:00PM、3:00PMの2回公演
●会場:TIPOGRAFIA店内
●出演:パウリーニョ山本(歌とギター)
●入場無料

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固定チャージはありませんので、通常飲食料金のみでOK。
どうぞお待ちしております。
posted by 焙煎師TIPO at 08:57| お店