2007年05月31日

本日営業中

本日は営業中です!

一部の常連さんのコーヒーの蓄えを食い潰し、コーヒーなしの生活を強いるなどご迷惑をおかけいたしましたが、本日より通常通り営業しております。電話も繋がりますので、いよいよ来週に迫った中川ワニ氏の3回目のジャズと珈琲漫談会の予約受付もいたします。まだ大丈夫です。お早めにどうぞ。

さてさて、巣鴨(珈琲サイフォン)でニューフェイスの生豆も漁ってきました。近いうちに店頭デビューを控えていますので、こちらもお楽しみに。

間違いなく本日は営業中です。
     ………ひつこい、もうええちゅうねん。
posted by 焙煎師TIPO at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

2007年05月30日

CAFE do CENTRO

一応旅の定番、同業店舗巡り。
日比谷のブラジルカフェ「CAFE do CENTRO」です。
サンパウロの名店のイメージを再現した店だそうです。
“CAFE DO BRASIL”をショルダーにうたうTIPOGRAFIAとしてはしっかりおさえとかなきゃならんでしょう。

ランチタイムのためサラリーマンのオヤジが一杯でしたが、確かに少しだけブラジルぽかった。コーヒーは………?
posted by 焙煎師TIPO at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

2007年05月29日

MARISA MONTE

渋谷オーチャードホールのMARIS MONTEです。
噂通りのいいライブでした。

MARISAを含む10人編成の大所帯ですが、アーティストの美学に基づいた引き算の演奏は見事です。必要に応じて楽器を弾かないで待機したり別の楽器にスイッチする、だらだらと自意識垂れ流しのソロを取らないなど、あくまでもMARISAの声(唄)を聞かせることに徹しています。時折、楽器と声が一体になり共鳴したような空気感を生みます。リズム楽器と複数の弦楽器のアンサンブルはいかにもブラジル的でやはり鳥肌もの。前半はストイックに、そして後半にかけては音が拡散していくように徐々に盛り上がってきましたね。

るんるん詳しい曲目はコチラをどうぞ。

ただ後半、ステージに駆け寄りフラッシュをたいたカメラ撮影が目立ち、音に集中できない状態(巨大な一眼レフサイズのカメラを抱えてきたオヤジには怒りを越え、脱力するしかない)。「皆がやってるから私もいいかな?」と便乗する日本人客も続出してさらに最悪の状況。音を聴きに来て、演奏そっちのけで写真撮影することにいったい何か意味があるのだろうか?これはライブ会場における同時多発テロ!一気に不快感と怒りに駆られて収集が付かない状況でした。まあ、悪い側面は忘れて、素晴らしい音のみ携えて、切り替えます。
posted by 焙煎師TIPO at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BRASIL

2007年05月28日

Hanako 

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本日発売の『Hanako West』7月号のボサノヴァ特集でTIPOGRAFIAが紹介されております。こっ恥ずかしいのでマジマジと読むことができません。代わりに皆様がご覧になって、突っ込んでやって下さい。

位置情報お知らせの通り、本日は営業中!でも明日と明後日は臨時休業いたします。(ひたすら意地なっている)毎日更新ブログは後日まとめて更新します。
posted by 焙煎師TIPO at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

2007年05月27日

明日は営業しています

定休日の月曜日ですがなぜか、明日は営業しています。しっかり商い商い!

代わりに火曜日(29日)と水曜日(30日)は臨時にお休みいただきます。

ということでバシバシご来店をお待ちしております。月曜日が定休日の同業者(サービス業)の方々も今日ならTIPO体験できますので、このチャンスを見逃すな(なんのこっちゃ?)。店内では終日MARISA MONTEが繰り返し流れていることでしょう。翌日の渋谷オーチャードホールの予行演習です。


   …………勝手をいたしますがどうかお許し下さい。
posted by 焙煎師TIPO at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

焙煎ほど素敵な商売はない

焙煎機でいじれるところと言えば、

(1)ガス圧(火加減)

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(2)ダンパー(煙突と繋がった排気の調節弁)

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しかありません。

もっと、いろいろいじって華麗に舞うが如く調節したくても何もありません。豆とにらめっこしながら、火加減と排気調節をするしかありません。錬金術のような門外不出の呪文もなければ、ニトロを使ったターボーチャージャーもなく、ナノテクノロジーとも無縁の至極単純な作業です。多分、普通に車を運転する方が複雑かつ多岐にわたる調節が必要なはずです。

しかし……!

ものの見事に焙煎する人によって味わいが異なります。
ある意味、恐るべき単純作業です。投入から煎り止めまで焙煎工程の組み立て方ひとつでコーヒーの個性が生まれます。シンプル故に奥深い作業です。だから焙煎はやめられません。これは店主だけの密かな楽しみです。声高々に

 焙煎ほど素敵な商売はない! THERE'S NO BUSINESS LIKE ROAST BUSINESS!

と叫びたくなります。さ、皆様もご一緒にどうぞ!
posted by 焙煎師TIPO at 12:37| Comment(2) | TrackBack(1) | コーヒー

2007年05月26日

独り言

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しかし、まあ、よう降りましたな。困ったモンですわ。そうでんなぁ。ま、今日はええ天気やさかいに、ぎょうさんお客さん来てくれはったらええなぁ。あんじょうおきばりやすぅ。おおきにぃ。

意味不明の独り言で幕を開けました。

     ………文字通り、意味はありません。

昨日、まことにえげつない雨の中、わざわざお店まで足を運んで下さったお客様はまるで神様か天使のように後光が差して見えます。湿気に全身を舐められ、ひたすら気がめいる店内にこもっている時は、お客様の放つ光の中に希望が垣間見えます。そして「もう少しきばろう」とめげた自分を励ますことができるのです。

今日は土曜日。晴れて、気分も仕切りなおし。皆様にとっても良い週末であるように。
posted by 焙煎師TIPO at 09:28| 日記

2007年05月25日

七夕の日には……(追記あり)

昨日までの晴天一転、モチベーションをダウンさせる雨が続いています。
“♪HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN………”と口ずさみたくなり、気がめいりますが、お互い(誰と誰?)頑張りましょう!

さて、7月7日(土)の七夕とその翌日、コーノ式珈琲塾関西教室が開催されます。『CAFE-SWEETS』誌でも紹介されハイブリッドカー並みにハリウッドセレブも注目の話題の講座です(当然嘘)。画像は前回の講座終了後の記念撮影です。パチリ!

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エスプレソ・リストレットよりも濃厚な2日間です。毎回毎回、主催者自らも濃い講座内容の反動で知恵熱のようにヘロヘロになり、祭りの後の虚脱感のため、なかなか日常ペースが戻りません。隔月開催ということで次回は7月7日と8日の土日に開催されます。当日は七夕ということもあり織姫と彦星の様に、関西のコーヒー好きと東京のコーヒーマスター(塾長河野雅信氏)が出逢えたらと意味不明な妄想を抱いています。そして7月7日は永遠に別居中の愛猫ぐりこの誕生日でもあります。あ、これは全くどうでも良いお話ですね。

病み付きになる濃い講座、ぜひ貴方も体験してみて下さい。申し込みは上記の専用サイトにて随時受け付けております。詳細の内容など気になる点があればお店で店主まで気軽に声をお掛け下さい。「よくぞ、聞いてくれました!」と目をうるうるさせながら熱く返答することでしょう。こうして、当店で開催されるワークショップを通じて「コーノ式」の輪が関西に拡がっていくことを望みます。いつか卒業生の店が関西で開店した際にはしばしば入り浸っていそう……。人の輪は素晴らしいものです。

位置情報【追記】
7月7日および8日の関西教室は順延となり、同日、東京巣鴨にて臨時開講いたします。次回の関西教室は9月を予定しております。
posted by 焙煎師TIPO at 10:54| コーヒー

2007年05月24日

THE LONG GOODBYE

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やっぱり大好きです。

10代に旧訳を読んで以来、久しぶりの『長いお別れ』。
隔てられた時間によりもはや細部の記憶は曖昧で、旧訳と村上春樹により新訳の差異は初めての新しい作品のように違和感なく溶け込みました。

小説でも映画でも、作品の終わりが来ないこと、永遠にこの瞬間が続くことを望むことがあります。作品世界と神経細胞が同調し、共鳴を起こしたような気分です。行間や像間(映像の合間)が脳内に染み入り、作品とも現実とも無縁の架空のフィクションを作り上げます。

レイモンド・チャンドラーの言葉使い(正確にはその日本語訳)が大好きです。特に比喩表現が見事で、自分の綴る文章の目指すべき理想形です。この人の文章に包まれていると、もう心地よくって、心地よくって堪らない気分になります。この快感のために、また本棚から引っ張り出し再読するのでしょうね。
posted by 焙煎師TIPO at 11:10| 活字中毒

2007年05月23日

ANGELITA Li

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ANGELITA LI featuring HANS ULRIK GROUP『CAMINHOS CRUZADOS』です。

M-3“UMA NOITE”は安全地帯“ワインレッドの心”のカバーです。このアルバムをお店で流しているとある年齢以上のお客様は「あれ、これって?」と反応します。それが見たくて、時折流して、カウンターで独りニタリと。でも同時にあんたいったいどこの人なん?と突っ込みを入れたくなります。

香港生まれアジア女性とオランダのサックスプレーヤーの競演です。ジョビン2曲にバカラック“CLOSE TO YOU”、キャロル・キング“SO FAR AWAY”、ブラジリアンフュージョンのクラシック“HE LOVES YOU”など分かりやすい選曲が並んでいます。しょーもないオリジナルを聴かせられるより、好きな曲を唄っているという感じで好感が持てます。その中にきらりと違和感が光る安全地帯のカバー。彼女が香港にいた頃、聴いた日本の曲なんでしょうか?音楽のルーツ(遍歴)が垣間見れるようで面白いものです。
posted by 焙煎師TIPO at 11:15| musica

2007年05月22日

主人公は僕だった


『主人公は僕だった』はかなりいい映画です。

しかし、もし自分が配給会社の営業マンであれば、いい作品だけど、どう売っていいのか見当も付きません。海賊だの、魔法学校だのは、どうしようも無いけどわかりやすく売りやすい商品です。主演のウイル・フェレルは日本では一般的には無名でもっそりした顔で目を惹く男前でもありません。さらには脇を固める名優ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンもうまいんだけど、いささか地味。虚構と現実の重なるメタフィクションなテーマといい、一般的にはアピールしにくいでしょう。こんなにいい作品なのに売るにはハードルが高く、多分結果大コケで、映画興行の難しさを痛感すること必至。良質な映画が埋もれ、大量の宣伝費をかけた分かりやすい映画やTVドラマとのタイアップ邦画作品しか売れない世の中です。世知が無いないものです。

原題は『STRANGER THAN FICTION』。小説を執筆する作家と現実の人物の交錯を描きます。先の読めない脚本を適役な役者の上手すぎる演技が支え、しっかり中身の詰まって、メタフィクション好きには堪りません。好きで好きでこのまんま上映時間が終って欲しくなかった2時間でした。

繰り返します。
『主人公は僕だった』はいい映画です。
posted by 焙煎師TIPO at 13:29| 映画

2007年05月21日

SING,SING,SING

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昨日の店内投げ銭ライブの模様です。日曜日の昼下がり、素晴らしい演奏と唄を届けてくれたパウリニョー山本さんに感謝いたします。そしてお店まで聴きに来てくれたお客様にも御礼を申し上げます。本当に唄っていいですね。いつも音楽を聴くと幸せになり、元気が出ます。
posted by 焙煎師TIPO at 22:58| お店

2007年05月20日

GAIL

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MICHEL SARDABY『GAIL』

FENDER RHODES好きのための心躍る一品です。
全8曲のうち3曲で弾いているエレクトリックピアノの音色が「ク〜!いいねぇ!堪らん!」と唸らせます。まさしく音色で人を狂わせる楽器です。ふわふわと流れるメロディ(SARDABYのオリジナル曲)を奏でられると「うむうむそうきたか。おおおおおおおおおおお!ク〜!」と独り言を呟く変人と化します。

M-4“WELCOME NEW WARMTH”のイントロがTHE DOORS“RIDERS ON THE STORM”を思わせます。

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これがTHE DOORSの鍵盤の男、RAY MANZREKです。スカスカのオルガンとエレクトリックピアノがTHE DOORSのサウンドの要です。そういえば間奏のソロなんかも似ているかも?でも当然、偶然の一致でしょうね。

偶然といえば、このCDと出逢ったのもたまたま。音の歴史を織り成す無限のディスク。でも人が一生涯で出逢えるのはその僅かな数です。こうして駄文を発信することで、誰かが「聴いてみようかな?」と思っていただければ、あるいは「好き好き大好き!同じやん」と共感していただければ。世界に秘められたささやかな可能性もまた無限の数です。
posted by 焙煎師TIPO at 10:00| musica

2007年05月19日

TIPO風ウインナーコーヒー

今日はメニューブックにない裏商品をご紹介いたします。
その名は仮に

 ドリップコーヒーのエスプーマ添えa.k.a.TIPO風ウインナーコーヒー

としておきましょう。
何度かこのブログでも登場している新兵器エスプーマ(スペイン語で“泡”を意味し、ガスを使って生クリームなどの食材をホイップ状にする器具)を使用したコーヒーです。定番「ジャポネーゼ」の変型版なのでまさに「ネオジャパネスク」とも言うべき一品です。

クリームとの相性を考えて、濃厚な“空の味わい AZUL”の定番ブレンド「SARAVA」を用意いたしました。

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ぽたぽたと丁寧にドリップ。円錐フィルターの本領発揮の濃厚なコクのある液体を抽出します。

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これが噂のエスプーマです。食材とガスを充填して、シェイクするだけでホイップ状に仕上がります。むにゅむにゅ!

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こんな風に小皿で提供します。ノンシュガーなので、甘くはありません。

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スプーンですくってコーヒーに浮かべてみて下さい。あったかい液体では自然に溶けていくので、混ぜ合わせながら楽しめます。コーヒーのコクとクリーミーなホイップが一体に溶け合い、ほのかな甘さを醸し出します。まさに、なんちゃってウインナーコーヒーなしあわせです。

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……ということで、現在はメニューにはありませんが、お気軽にお申し付け下さい。
ちょっぴり通ぽく

  「ジャポネーゼ、エスプーマ添えで」

と勇気をだしてオーダーして下さい。でも居酒屋じゃないので

  「よろこんでぇ!」

と叫んだりはしないので安心下さい。
きっとスタッフは

  「こやつ、かなりできるな……」

と密かな笑みを浮かべてオーダーを受けていることでしょう。

もちろん近日中に予定しているメニューリニュアル時には正式デビューします。こちらはもうしばらくお待ち下さいね。
posted by 焙煎師TIPO at 10:56| コーヒー

2007年05月18日

EARLY AUTUMN

個人的に密かに狙っている曲がこの“EARLY AUTUMN

女性ボーカルのレパートリーが多いスタンダードなんでしょうね。クレジットではJOHNNY MERCER/RALPH BURNS/WOODY HERMANとなっていますが肝心の原曲は未聴です。ミディアムテンポの込み上げる様なメロディーを女声でささやかれると、メロメロになる名曲です。最近はレコ漁りの際に、ロックオンしていろいろな人のカバーを探しています。元々はランダムに買った複数のCDに同時多発的邂逅を果たした運命的な曲。夏に向かうこの季節にはまり相応しくないけどぜひ聴いて欲しい曲。

手元のラインナップをご紹介いたしましょう。
まずはTIERNEY SUTTON『UNSUNG HEROES』
捨て曲なしの傑作アルバムです。女性ボーカルファンなら聴かずには死ねない名盤。

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次はPATRICIA BARBER『SPLIT』
アレンジが見事です。当人によるコロコロと転がる間奏のピアノソロが堪りません。

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最後はCHRISTINE ROSHOLT『DETOUR AHEAD』
ジャケ買い系の女性ボーカルですが、気が付くと密かに“EARLY AUTUMN”が入っていました。おまけで儲けもん。

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探せばまだあるかも?先程から同じ曲をリピートしまくって、メロディーが耳から離れません。♪ララララ〜ララ……………
posted by 焙煎師TIPO at 11:48| musica

ごめん!

最初に謝っておきましょう。誰に?何のために?

そのへんはよく分りませんが、今月末の臨時休業(および臨時営業)お知らせです。

  演劇5月29日(火)および30日(水)は臨時休業いたします

    ※通常なら定休日の5月28日(月)は臨時営業いたします


いろいろと思うところありまして、勝手をお許し下さい。感性の業務研修とでも申しておきます(意味不明?)。

全くその代わりと言う訳ではないのですが、今週末のパウリーニョ山本の弾き語りライブも近づいてきました。こちらは太っ腹のチャージなしのイベントです。通常飲料金のみで、心地よい音と一緒にコーヒーをお楽しみ下さい。帰り際には投げ銭をお願いいたします!
posted by 焙煎師TIPO at 10:55| お店

2007年05月17日

中川ワニのジャズと珈琲漫談会 #3

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中川ワニ氏の三度目の『ジャスと珈琲漫談会』を開催いたします。

  ●日時……6月6日(水)20:00開演(開場19:30)
  
  ●チャージ……2000円(コーヒー付き) ※予約制です
  
  ●開場……CAFE DO BRASIL TIPOGRAFIA(阪急豊中駅徒歩7分)

  ●問い合わせ……チッポグラフィア 山崎 
          電話(06)6849−6688


となっております。今回も引き続き、事前打ち合わせなしの完全インプロビゼーションで何の話がでるか、何の音が聴けるのか予測不可能な2時間です。
もちろん、定番「幻のワニコーヒー」も自らの抽出で楽しんでいただけるはずです。参加ご希望の方は、お店まで事前にご連絡下さい。精算は当日でOKです。ぜひぜひお越しやすぅ。

  
posted by 焙煎師TIPO at 10:48| お店

2007年05月16日

臨界点

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腐る寸前の果実や肉が一番おいしいように、成熟度が臨界点に達する時、一番の美味となります。例えばフランスの女優エマニュエル・ベアール。現在、まさに絵に描いた腐りかけの果実の様な色っぽさ。若い頃程、ぴちぴちに張り詰めていないけど、成熟しきった肉体の発するフェロモンは最高潮、近寄るオスを確実に惑わせます(京都三嶋亭の牛肉みたいなものか?)。食べ物や飲み物(特にアルコールやカフェイン)も同様です。摂取量が臨界点に達し、気持ち悪くなる寸前が一番気持ちよいものです。針が振り切る寸前こそ、幸せの最大。それを越えると、気分が悪くなり、オーバードース(摂取過多)に至ります。今日はいろいろな臨界点のお話。

最初は肉。
確かに時折「肉食いてぇぇぇぇぇ!」と発作の様に焼肉屋へ駆け込むことがあります。ガポガポ肉食うと、その時はしばし満足。しかし大量摂取した肉により、翌日、密かに血を汚された様な感覚に陥り、どんよりと体調が不良債権の様にだぶつきます。個人的な臨界点はかなり低く、最終的には摂取過多で腹を下します。

そしてコーヒー。
このブログを呼んでいる皆様はいったい1日あたり何杯のコーヒーを飲まれているのでしょうねぇ?私は概ね1日2杯程度、まずは寝起きの1杯は必須、プラス仕事中の気分展開の1杯かな。加えて仕事柄、焙煎した豆のカッピングテストは別途。コーヒー屋の梯子も同様に1日あたり2軒程度が限界?3軒目には少し気持ち悪くなり、他のドリンクに目移りします。店主の連れ合いはもう少し複雑で、ストレートコーヒーは1日1杯、甘々の混ぜ物コーヒー(フラペチーノやフレーバーラテなど)も1杯の合計2杯。総計が同じでもストレートで2杯は NO MORE BLUES だそうです。コーヒー屋の夫婦の癖に揃いも揃って余りコーヒーを嗜みません。

次は甘いもの。
糖分がもたらす脳内の「しあわせ〜!」という快楽は理解できるのですが、臨界点は人並み以下に低い様です。煎餅やポテトチップスなら1袋でもペロっといけるのですが、ケーキは僅かの量で、うっぷ………ですね。食べ慣れないのでいつまでも舌が肥えず、味覚音痴。対してケーキ担当のコーヒー屋女房はさすが、昼食代わりにパフェでも違和感なし。確かにカロリーは足りてんだけどね……。

最後はアルコール。
ビール中ジョッキ1杯が限界のだめだめ野郎です。それ以上の量は体温低下で寒くなり、すぐに眠くなります。さらには体調が悪ければ蕁麻疹が出て、気持ち悪くなりサルトル(嘔吐)します。臨界点の低さはどうしようもなく、基本的には神経がささくれ立った時に呑み、ひたすら眠るための物。一度位記憶なくしたり、二日酔いに成る程呑んでみたいものです。

対象が何であれ、腹八分目という言葉の通り、程々が一番なんですよね。吾唯足知な毎日でありたいものです。
posted by 焙煎師TIPO at 11:49| コーヒー

2007年05月15日

スモーキン・エース

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  「これはロックンロールではない。大量虐殺だ」
        〜DAVID BOWIE『DIAMOND DOG』

  「混乱こそ私の墓碑銘 Confusion will be my epitaph」
        〜KING CRIMSON『IN THE COURT OF THE CRIMSON KING』


公開中の映画『スモーキン・エース』です。

人がボコボコと死にすぎ。

 ………まるで大量虐殺か?

プロットが大風呂敷を拡げ放しで、とっちらかって整理付かず。

 ………おまえの墓碑銘は混乱か?

では嫌いかといえば、実は大好き!いかにもタランティーノが好みそうなB級の臭いがプンプンのバイオレンスアクションです。マフィア界の大物ボスを怒らせたマジシャンの消すために集められた殺し屋が揃いも揃っておかしい。スキンヘッドのネオナチの狂った3兄弟、クールな黒人女性コンビ(アリシア・キーズが美味しいとこ取り!)、サディスティックな顔なき男など、箍が外れた連中ばかり。さらにはマフィアとFBIと三つ巴でプロットを混乱させ、結局のオチが不明な大雑把な演出です。

物語は細部に宿るという言葉がありますが、銃撃戦や本編と無関係な会話などディティールの執拗な描写は見事。これもタランティー以降の映画の特徴です。ジョー・カーナハン監督の前作『NARC』もいささかプロット破綻気味の傾向がありましたが、これも結構好きな映画。

そして絶対にこけます。すぐに上映終了になること間違いなしの傑作です。
posted by 焙煎師TIPO at 12:27| 映画

2007年05月14日

講座が終わって

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嵐のような2日間が終わりました。画像は師匠、河野雅信氏が送ってきた大阪の写真です。何ともベタな……。

さて、今回の講座も参加した皆様のコーヒー心を少しでも満足させた内容であればTIPOGRAFIAとしても幸いです。関西教室も開講以来、多くの人に参加していただき大変感謝しております。これからも器具、コーヒー、店共々、「コーノ」と付き合いいただければうれしい!

しかし、コーノ式珈琲塾関連者、講座参加者、いつものお客様と接していると、いつも

    みんなほんまにコーヒーが好きやねんなぁ!

という思いを抱きます。
一日にコーヒー屋を何軒も梯子してまわったり、何杯もの液体を楽しんだりすごい情熱です。それだけ、世界の多くの人を夢中にさせる素晴らしいドリンクであることは間違いないことでしょう。もちろんコーヒーが好きでコーヒー屋を始めた店主も人並み以上には好きなはずです。でも正確には“程々に”好きが正しいかな。多分自分の中の好きの絶対量で言えば、映画とか音楽の方が勝るはずです。ただ恋は盲目という格言通り、好きすぎる相手とは距離感がつかめず商売には向いていません。自分にとっては適度に嗜み、適度に詳しく、適度に商えるのがコーヒーです。どんなに好きでも商売として映画を作ったり、レコ屋はできません。コーヒーは適度に愛して、長く長く付き合うことが出来る連れ合いです。

こうして教室という名目で師匠に再会して、いろいろな人のコーヒーに接することで初心に戻り、気持ちも新たに道を進むことが出来ます。関係各位の皆様、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
posted by 焙煎師TIPO at 21:20| 日記