2007年04月01日

カルロスの丸い豆

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BRASILニュークロップスタンプラリーの第三弾登場です。

今回は2006カップ・オブ・プログレッシブ・セラード・ウオシュド部門堂々第一位入賞のエストレーラ?U(農園主カルロス・ピッシン)、命名は……

        カルロスの丸い豆

となりました。そう名の通り、ピーベリー(丸豆)です。普通コーヒー豆は実の中に平豆(フラットビーンズ)2個向かいあっていますが、一部分割されずに丸いままで成長したのがピーベリーです。貴重品であるが故に珍品(悪く言えばゲテモノ)扱いされたきた感がありますが、河野雅信氏の説によるとで二つに注がれるはずの栄養分を一粒でまるまる吸収するため、正常に二分割された平豆より栄養分が豊かな豆となるはずです。それを実証するがごとく最近のコンテストではピーベリーが上位入賞してます(もちろんカッピングは完全にブラインドで先入観を排して実施)。結果、にわかピーベリーブームかという位いろいろな国からの豆が出回っています。

カルロスさんが栽培した丸い豆というツイストのないそのまんまな商品名です。今回、5農園を一気にネーミングしなければならないため、ヒトヒネリが尽きました。一気に五つ子が誕生したお父さんが、面倒なので一郎、二郎、三郎………五郎と我が子をナンバリングしたような気持ちです。まあ、名は体を表すと言う言葉の通りです。しかし、じっくり丸豆を見つめているとなぜか緊張します。生物の卵を思い起こすからでしょうか?生命の源を厳かで容易く近寄りがたい感があります。

カルロスさんは19世紀末、ブラジルへ移住したイタリア系移民の家系です。コーヒーは神と家族に次いで大切なものであり、高品質のコーヒー栽培と生産者への援助を第一と考えています。さとうきび栽培の経験を経て、セラードエリアにおいて、農園経営とコンサルタントを行っています。高品質なコーヒーは樹によって決定され、バランスのとれた豊富な栄養分が均等な成熟と糖分の集中を導き、自然な味わいを生むそうです。コンテスト入賞のコーヒーは1180メートルに位置するCORMANDELで生産されたブルボンアマレロ(黄)のピーベリーをWIN'DRY(風干し)で処理。

………なんのこっちゃとここまでお付き合い頂いた方に感謝いたします。要は机上の理屈より、目の前の味わいなんですよね。絵に書いたどうしても餅は食えぬ!豆が小さいだけに、焦げやすく焙煎には気を使います。弱火でじっくりと水分を抜き、最後まで煽らずガスを絞り気味で中煎りに焙煎いたしました。照りも出て、いい具合に仕上がっています。さあ、カップです。この瞬間が一番心躍る瞬間なのですね。店主のみが味わえる密かな楽しみです。ふむふむ。苦すぎず、酸っぱすぎず、でもいい具合に苦味と同時にさわやかさを感じさせます。うまく、すっきりとヌケます。ゴクゴク!あ、全部飲んじまったぜ。カップの残り香が絶妙に甘く過ぎ去った液体の名残を伝えます。やっぱり、ブルボン大好き!これも結構お気に入りです。飲みやすく皆様にもお気軽にお奨めできる性格の良い子です。さあ、皆様もTIPOGRAFIAでお試し下さい。

本日より喫茶および豆売りでデビューします。豆は200g900円也。これにてスタンプラリーキャンペーンが三つ出揃いました。残り二つも期待期待。
posted by 焙煎師TIPO at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー