
連れ合いの桜攻めに対抗して新作コーヒーの登場です。
今回の中南米コーヒーの旅はメキシコ、その名はずばり……
en Mexico
です。メキシコのネーミングでそのまんまやんけ!とヒネリをなささを露呈していますが、もちろんモトネタは『Joao Gilberto en Mexico』。だからちゃんと“メヒコ”と発音して下さいね。アメリカから逃避行の末のメキシコで時代の録音です。その昔、この隠遁生活の事実を知らず、なぜブラジルなのに“BESAME MUCHO”を唄っているのか、訳がわかりませんでした。
ちなみにアメリカでジャズメンやポピュラー歌手の“LATIN”企画モノには必ずこの曲と“BRAZIL(a.k.a.AQUARELA DO BRASIL)”が入っていて、ブラジルもメキシコも中南米みんな同じ、個別認識不要な大風呂敷が常でした。現在もそうです。日本も中国もみんな同じ“ASIA”括りで、先日のアカデミー賞でも『ディパーテッド』のモトネタ『インファナルアフェア』は日本映画と説明されていました。何ともいい加減なジコチュウな国です。おっと脱線してしまった。豆の詳しい素性は不明ですが、一応有機栽培です。野菜の様に虫食いだらけが有機農法を感じさせますが、ほんとは選別、精製がいい加減なだけ?でもちゃんとハンドピックして、中煎りに仕上げました。そして肝心の味わいです。そのものずばり“酸味”を味わうコーヒーです。力強い酸味静かに口内に拡がり、すっきりとした喉を抜けのいい味わいです。苦味はほとんど感じられず、主張する酸味と向き合うことを余儀なくされます。好みは分かれるかもしれません。乗るか、反るか?選択は二つに一つ。酸味が苦手でもあえて挑戦してみるとベサメムーチョな世界が待っているかもしれません。うふ。