2007年02月06日

縦と横

果たして縦書きか横書きか?

電車の中吊り広告を見ていてふと気が付いたのですが、日本語は縦書きと横書きが1つのレイアウトの中に混在しています。よくよく考えると世界的にも珍しく、中国語およびそれをルーツとする日本語、韓国語などに限られる表記です。加えて、日本語に関してはカタカナ、ひらがな、漢字、英語、ローマ字、数字、記号などなど複数のベースが入り混じり混沌の中にも独特の美を醸し出している類を見ない多彩な言語!まさに世界遺産です。週刊誌の広告の様に縦書きと横書きが複数のタイポグラフィでカオスと化している姿は極めて日本的で、欧米的なすっきりとレイアウトされた画面とは異質の美意識です。

昨今、文章を書く場合、基本的には横書き。このブログも当然そう。今更、縦書きの原稿用紙を埋めていくことには困難を感じます(ひょっとしたら小学校の作文以来かも知れません)。ワープロやコンピューター誕生以降、言語を文章に落としていく際、基本OSが横書きに準じています。ココで日本語の言語感覚が確実に変化しました。日常的なメモやビジネス文書、伝票にいたるまでほとんど横書き。多彩なベース(例えば英語や数字)を表現するには縦書きでは収まりが悪いのです。でも不思議なもので、確実な変化にも関わらず、単行本や文庫本などの文芸書は従来の縦書きレイアウトを頑なに守っております。英語の原語表記などにかなり苦し紛れ感が……!そろそろリアルの言語感覚に合せた左から右への横書き(当然製本も今と逆開き)の文芸書がバンバン出てもいいのでは?原稿用紙が日本語の縦書き文化に残された最後の牙城?周囲は完全に包囲されています。
posted by 焙煎師TIPO at 11:04| Comment(3) | TrackBack(0) | 活字中毒