2007年02月28日

自家焙煎になりたかった訳ではない

店主は自家焙煎コーヒー屋になりたかった訳ではありません。

基本的にはコーヒーと音が心地よく漂う空間(店舗)を提供したかった。そこでおいしいコーヒーを提供するための最良の方法が「自家焙煎」でした。鮮度や素材、味わい作りなどの管理を徹底したかったので、焙煎機を導入し、ついでに店内で豆の販売コーナーも併設しました。「自家焙煎」は目標達成のための手段であり、方法論です。目標は「コーヒーがおいしいジャズ喫茶」であり、「ジャズが流れる自家焙煎コーヒー屋」ではありません。誰が見ても自家焙煎コーヒー屋の店主の勝手なカミングアウトは矛盾に満ちています。

以前、脱サラを考えているある人が「私には喫茶店ぐらいしかできないですからね」と漏らしていました。喫茶店「デモ」やろうか、喫茶店「シカ」できないという「デモシカ」思想に、「われ、コーヒー舐めんじゃねぇ!」と馬の後ろに足を縛り付けて京都の市中を引きずり回してやろうか!と真剣に激怒しました。たかがコーヒーですがそれ程奥深い世界に繋がっています。

「おいしさ」はコーヒー屋(そしてもちろん食に関わる全てのショップ)にとって商売の要です。
正確には自分以外の誰かにおいしいと感じていただける店を目指したかったのです。決して自分が確執するおいしさでなく、お客様に判断していただく客観的なものを求めます。「おいしかったよ!」という言葉の為に、お客様に一杯のカップの液体を通じて、嘘偽り無く真剣に対峙していたいのです。

だから店主は自家焙煎になりたかった訳ではないのですが、自家焙煎をやっています。

余談ですが、同業である中川ワニ氏を店に迎えてコーヒー話を聞くと言うのは禁じ手かも知れません。例えば、味自慢のラーメン店が他店オーナーの成功の秘訣を店舗での公開セミナーで発信するようなもの?確かにアイデンティティの危機というか、自己矛盾に近いものがあります。でもこれはこれでフラットに楽しむつもり。なぜなら、愚かな自意識より、純粋に誰かのコーヒーに対する好奇心、人と人と思いから生じる有機的リアクションの方がおししいコーヒーの糧となりうるはずです。そして、なによりご参加いただいたお客様がその場の空気を心地よく感じていただければ店主冥利に尽きる幸せです。そう、漫談会も2回目を迎えましたが、店主自身が一番期待しております。
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こっそり至福の時間

どうやらときどき定番化?
店主母とのコラボレーション・スイーツ。

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今回は、店主母作の黒豆煮(絶品!)と金柑煮を使いました。
手前が
「抹茶のガトーショコラ」
向こう側が
「金柑パウンド」

ガトーショコラは抹茶の色を生かしたかったのでホワイトチョコベース。抹茶と黒豆の組み合わせは個人的にもお気に入り。
金柑パウンドは金柑煮を細かく刻んで焼きこみました。柑橘系のお菓子はけっこうお好きな方が多いみたいですね。
嫁姑合作シリーズ、次回作もどうぞ乞うご期待。

早寝の店主と違い宵っ張りのワタクシは、あれも作りたいこれも作りたい(実際ベイキングしてしまうことも)とひとり丑三つ時にギラギラしていることもしばしば。
不健康なこととは重々知りつつ、妄想構想が広がるちょっぴり楽しいひとときなのです。
また叱られるので、ゴメンナサイとここで謝っておこうっと。
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2007年02月27日

お知らせいろいろ

お知らせです。

るんるん
週末3月3日〜4日に開催予定だったコーノ式珈琲塾関西教室は順延となりました。隔月開催のため次回は5月を予定しております。ぜひぜひ!

るんるん
明日開催いたします「中川ワニのジャズと珈琲漫談会」はまだ多少席の余裕があります。電話にて事前予約の方にはワニ氏が自らセレクトした“WANIJAZZ”のCDRをプレゼントいたします。詳しくはココをクリック。電話06−6849−6688までどうぞ。
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ふたつの一澤

昔から一澤帆布が大好きです。トートバックだけでも幾つも持っていますが何となくお家騒動以降は足が遠のいていました。

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こちらが一澤信三郎帆布です。元々の一澤帆布の向かいに店を構えているもうひとつ一澤です。なんともえげつない光景ですが、平日だと言うのに両店とも結構賑わっております。お客様としてはどちらかに肩入れするのではなく、両方を見て結局気に入ったデザインのものを買っています。やはり夫婦喧嘩と同様、兄弟喧嘩も犬も食わない、他人から見ればどうでもいいことかも知れません。

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ということで、連れ合いにねだられ両店を梯子してトートとショルダーを入手いたしました(←結局、両方を贔屓にしている優柔不断な夫婦)。

京都うろうろは続きます。いなりと鯖寿司で有名な祇園石段下の「いづ重」下鴨の人気ベーカリー「グランディール」、そしてベーグルで有名な北大路の「ブラウニー」とわざわざ京都へ行っても寺も神社も無視して、ひたすら食い物ばっか!無限の食い意地は極めて業が深く、物欲を支配します。でも生きることは食べること、食べることは生きることです。やはり少し幸せ!でもエンゲル係数の高い定休日のため、ゲットしたディスクはなし、それだけが少し悲しい。

余談ですが、どうやら春の芽吹きと共に物欲に火が点いたようです。やばいのでしばらくは連れ合いの物欲をレクター博士の拘束具の様に縛っておくことにいたしましょう。やばいやばい。
posted by 焙煎師TIPO at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | うろうろ

2007年02月26日

IL GHIOTTONE

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あなたは食べ物に金をかけない、食べ物に関して保守的だ、とよく連れ合いに突っ込まれます。確かに放って置くとレコ屋にばかり金を突っ込み、週に何回も飽きずに牛丼屋に通っていました。でも定休日の今日はレコ屋と映画は封印して、久しぶりに京都へうろうろ。

今日の目玉は、京都で一番予約が取りずらいイタリアン噂される“IL GHIOTTONE”。世の中には発売日のチケットぴあのように予約の電話自体が難しい店があるのですね。先月、夜7時過ぎから電話しまくったのですがずっと話し中、しつこく何度かトライして11時過ぎにようやく繋がりました。ほとんど意地で獲得した席に、期待で胸を膨らませ(陳腐な常套句だ)京都へと足を運びました。2月末とは思えない、春のような陽気で、季節の変わり目の静謐な空気が心地よく古都に漂っていました。ここは祇園高台寺の脇にひっそりとたたずむ隠れ家的なお店です。折角ですので、少しだけ贅沢して5250円のコースを堪能(え〜い豪遊だ!)。雰囲気、サービスもさることながら、OH!この画像のパスタよ!脳裏に浮かぶあの料理よ!涎がでちまうぜぃ!最後の黒い液体(何のこと?)を除き、文句なしの味わいで、あああああああああああああああああああああああああああ幸せ!

他にもネタを仕込んできましたので、京都うろうろの続きはまた明日。
posted by 焙煎師TIPO at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | うろうろ

2007年02月25日

てんやわんやですよ

先日、運良く定休日に催されたCrazy Ken Bandのライブに行ってまいりました。店主の影響で聴きはじめたのですが、けっこうはまってます。
そんな彼らの新曲がこのタイトルなのです。

一度に事がたてこむと、決して器用でない(おまけにかなり粗忽者ときている)くせに、どうにか一気に片付けたがるワタクシはすぐ「てんやわんや」状態に陥ります。

今朝もそんな感じで始まりました。
そんな中でもなるべく平らかな気持ちで焼き上げたつもりの
「オレンジのカスタードクリームケーキ」
「シナモンアップルのカスタードクリームケーキ」

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どちらも土台はバター生地にカスタードクリームを混ぜ込んだもの。
オレンジのほうは、完熟ネーブルオレンジがのっかってます。普通のオレンジは糖度が11度くらいなのですが、このオレンジは13度あります。甘みと酸味のバランスがとれた味の濃いオレンジを使用しました。
シナモンアップルは、じっくりことこと煮込んだりんごがこれでもか、とのっかってます。シナモンを少しきかせてみました。

お客様が次から次へとお見えになるいう、嬉しいけれどまあどうしましょという状態になりますと、最近は頭の中で「てんやわんやですよ」がぐるぐる流れるようになってしまいました。
そのうちお客様の前で歌いだしてしまうんじゃなかろうか、ひそかに危惧しているところです。
posted by 焙煎師TIPO at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | はなtalks

遠く離れて

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KARRIN ALLYSON『FROM PARIS TO RIO 』はフランスから遠く離れたリオへの音を巡る旅。アルバムは“UNDER PARIS SKIES”に始まり、PIERRE BAROUGH、BARDEN POWELL、IVAN LINS、CAETANO VELOSO、BUD POWELL、そしてVILLA LOBOSまで遥々旅を続けます。基本的には出不精な店主ですが、妄想の旅はいいもんです。ディスクをプレイヤーに入れるだけで密かに旅ができます。

今回のもうひとつの旅は“FROM TOYAMA TO OSAKA”です。先日、富山のタウン情報誌Taktで当店を取材いただきました。富山から大阪・北摂へのドライブ(旅)特集だそうです。遠路はるばる1泊2日の強行軍の取材の旅、ご苦労様でした。心より感謝しております。

でもなぜ富山?実は、TIPOGRAFIAのコーヒー豆を店舗で使用していただいている富山“HERE WE ARE!45 CAFE”様のご紹介らしい。画像を見ると極めて居心地の良さそうなお店です。(ぜひ行ってみたい!)。この店も石川県金沢の同じく豆を卸しているカフェの縁であり、さらにはこの店も中川ワニ氏からのご紹介で取引を頂きました。なんとも不思議な人と人との縁を巡り巡ってコーヒーが旅をしています。まさに風が吹けば桶屋が儲かるというバタフライエフェクトです。世の中、捨てたものではりませんね。
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2007年02月24日

ウィークエンドシャッフル

あらいつのまにそんなこじゃれたネーミングがつけられたのか週末限定のケーキセット。

「プリンケーキ」

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スポンジ生地になめらかプリンがのっかってます。
実はこれ別々に仕込むわけではなく、一度に出来上がる不思議な2層ケーキ。
プリンは蒸したり湯せんで焼いたり凝固剤で固めたり、といろんなつくり方があるのですが、口当たりを重視したかったので今回は蒸し器仕様。

このほか6種類のケーキをご用意しております。

余談。
ありとあらゆるプリン情報満載のサイトがあるのですが、そこの「プリン占い」というのをやってみました。生年月日と名前を入力するだけ。
結果ワタクシは「牛乳」らしいです。なんじゃそれって感じなんですが、「喜怒哀楽の変化が激しい面があり、ちょっとでも相手の態度が変わると調子に乗りすぎて時には牛のように暴れまわることも」
って・・・横で店主が激しくうなずいてます。
きぃー。←(カルシウム不足?)
posted by 焙煎師TIPO at 11:36| Comment(2) | TrackBack(0) | はなtalks

2007年02月23日

明日はコーヒー教室

明日開催のコーヒー教室はまだまだ間に合います。サイフォンと円錐ペーパーフィルターの抽出がテーマです。どうぞお越しやすぅ!

☆詳しくはココ
posted by 焙煎師TIPO at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

価格統合

TIPOGRAFIA向かいの時間貸し駐車場の価格が統一されました。境界のフェンスがベルリンの壁のように二つのエリアの価格を分離していましたが、このたび一つになりました。万歳!まさに専用駐車場を持たない当店の為に建設され、当店の為に価格統一していただいた気分です。

……ということで左右共に1時間100円
  
TIPOGRAFIAでは、1000円以上のお買い上げまたは喫茶利用で1時間分100円をOFFいたします。精算前にレジ担当にお声をお掛け下さい。駐禁気にせず、ゆったり楽しめます。

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2007年02月22日

CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU

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掘り出し物の大穴として期待した『バブルへGO!!〜タイムマシンはドラム式』はやはりそのまんまアホアホ映画でした。私は年齢的にはバブル世代です。しかし、昔も今も地味な生活の本人としては、泡の恩恵を被った記憶もなく「こんなんやったけ?」と首を傾げるばかり。今日のテーマは映画でガンガン流れていたBOYS TOWN GANG“CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU 君の瞳に恋してる”です。

同じバブル世代の連れ合いによると「確かにあの頃よく流れていたよね」とのことですが、全く記憶にありません。あの頃はジャズもソウルも聴いたいたけど、まだまだ暗い暗いイギリスのニューウェーヴの全盛時代です。平成初めの年、営業車のカーステにJOY DIVISION(リードヴォーカリストが月曜日に首吊り自殺をした英のバンド)のカセットテープ(ワォ!)を持ち込み、テリトリーである殺伐とした工場地帯での慣れない営業と共々ドロドロとしていました。直属の上司(といっても多分20代半のはず)の愛用する自動車用移動電話(携帯するには困難な巨大な弁当箱のような笑える代物)に少しだけ憧れました。携帯もパソコンもないある意味では平和なニッポンの青春の光と影です。

あ、話しがそれました。
昔から大好きな曲です。かつてオリジナルのFrankie Valliに始まり、あらゆるカバーを集めてました。ざっと記憶の範囲でもSOFIA PETTERSSON、NINA & FERRO、Lauryn Hill、FRIED PRIDE、ZARD 、椎名林檎、THE TEMPLETON TWINSなどがあるはずです。そう、Bob Crewの書く臭いメロディ曲がたまりません。同じFrankie Valli&Bob Crewコンビの“I MAKE A FOOL OF MYSELF ”(Ray Terraceのカバーが有名)も同様にクー!となる名曲です。大好き!

画像はU2“WHERE THE STREET HAVE NO NAME”とメドレーでカバーしたPET SHOP BOYS。2曲が違和感なく繋がっているのがさすが!
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2007年02月21日

本日の甘いもん

製作者(ちゃんと名刺にはパティシエとある)不在のため、本日のSWEETSたちをご紹介いたします。それではプレゼンテーターはパティシエのご主人である焙煎太郎さまです。

いやあ、どうもどうも。ただいま、ご紹介にあがりました、焙煎太郎と申します。いや、いや、しかしですな、本日はお日柄も良く、2月とは思えない暖かさですわ。地球温暖化と申しますが、皆様の心も温暖化してはることでしょう。まさに春の息吹ですわ!しかし今日、こうして甘い甘いSWEETSたちをご紹介させていただけたことに心より感謝いたしますわ。いやぁ、ほんまにめでたいこちゃですわ。でも折角ですので具体的なご説明の前に、僭越ながら私の方から甘い唄を1曲捧げさせていただきます。まずはお聴き下さいな。BGMスタート!♪あま〜いは〜るのおか〜し!それはあ〜い!(以下、不可解な歌声が続くため省略)

るんるん和パウンド〜小倉あん(きび砂糖とつぶあん入り)

るんるん和パウンド〜桜(はちみつ漬けの桜の花入り)

るんるんころころさつまいもマフィン(さつまいもたっぷり)

るんるん苺とホワイトチョコのマフィン(春の新作!)

るんるんビターガナッシュ(三層の濃厚なビターチョコ)

るんるんパンデピス(いろんなスパイス入りのもっちりケーキ)

るんるんラムレーズンのクグロフ(ラム酒香る大人のバターケーキ)

るんるんキャラメルとチョコレートのマドレーヌ

と、まあこんな感じです。画像はありませんので、PC画面の文字を凝視して行間をイマジンして下さい。ほ〜ら!だんだん脳裏に姿が現れてきたでしょ!ほ〜ら!涎も出てきたでしょう。ということで実物はお店にてお試し下さい。
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2007年02月20日

ORQUESTRA IMPERIAL

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ライヴをすればソールドアウト、見たものからは絶賛の声と称されるブラジル新世代ALL STAR BIG BAND“OEQUESTRA IMPERIAL”初音源EPです。大げさな口上に「たかが4曲収録EPで1700円はぼったくりちゃうけ!」と最初から疑ってかかってましたが

      相当ヤバイ!

わずか収録時間10分ですが、先程からリピートしまくっています。メンバーにはPEDRO SA、MORENO VELOSO、KASSIN、DOMENICOなど血の気の多そうな輩が参加。ぜひフルアルバムを聴きたくなり、ライヴをみたくなります。久々に血沸き肉踊りました。といいながら、再びPLAY!
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2007年02月19日

ほんまに、人の話聞かへんな

よく聞く台詞です。

生返事するを相手に「♪俺の話を聞け〜!」と訴えるのですが、その本人が人の話、聞いていません。多少は社会人経験を積み、この年になると生返事技術も洗練された詐欺師の技のように磨かれてくるものです。ポイントを押さえれば、それなりに100%聞いていなくても生きてはいけます。その癖に他人が自分の話を聞かないのは腹が立ちます。勝手なものです。

前段はさておき、今日のテーマは……

  音楽聴いても、話聞かない

です。無類の音楽好きですが、実は全くといって良いほど歌詞を聞いていません。音楽をメロディーやリズム、楽器音色など全体を空気感として受信して、ヴォーカルは所詮楽器のひとつのレベル。ましてや声質(の好き嫌い)や唄い方にはこだわっても、歌詞内容は全く聞いていません。だからスキャットや意味不明の掛け声(例えばJB)の方が好き。よく歌詞内容に自己陶酔して「これは私のことを唄っているんだ!」と入り込んでしまう人がいますが、訳がわかりません。それよりクー!となるメロディーに惚れ一緒に口ずさむ、思わず動き出したくなるようなGROOVYなリズムに身を任し、純粋に楽器の原初な音に打ちのめされることを好みます。歌詞は聞いているようで聞いていない、全体像の作るパーツのひとつにしかすぎません。

稀に本当にはまった曲やアーティストは歌詞カード片手に格闘することはあります。これまででジム・モリソンと横山剣ぐらいでしょうか?一貫性の無い二人?

実は今日はCRAZY KEN BANDのライブへ。何回目?毎回毎回、至極満足して詣でています。今日はいったい何が起こるのか?しかしこの人の言語感覚(筒井康隆風では言語姦覚)はすごすぎます。ボキャブラリーの豊富さと天才的な組み合わせは日本語の多様性であり、現代における最も偉大な詩人(詞人?)に違いありません。間違いない!多分!
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2007年02月18日

そろそろ春SWEETを

土日限定のお得なケーキセットのご案内。
今回も6種類のケーキの中からと、お好みのジャポネーゼいずれか1種類ずつをナイスプライスにて提供致します。

「ビターガナッシュケーキ」

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地味〜な見た目より手がかかってます。実は三層のケーキなんですよ。
高カカオチョコレートをたっぷりと使っていて、生チョコレートをそのまま食べているような食べごたえのある濃厚なケーキです。
本日のおすすめコーヒーにもぴったり。

「スフレヨーグルトケーキ」

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チーズのかわりに水分を切ったヨーグルトをつかって、低温でじっくり湯せん焼きしました。マーマレードソースを添えてお召し上がりください。チーズ風味のお菓子もコーヒーによく合うような気がするんですけど、いかがでしょう。

このほかにも4種類のケーキをご用意。

そろそろ春らしいケーキを思案中です。
もちろん洋菓子も好きなのですが、それ以上に好きなのは和菓子だったりします。今もしばしば和テイストのお菓子をお出ししていますが、今後はそちらのレパートリーもずんずん広げていきたいと思ってます。

時々「そう言えばうちはボサノバでジャズでブラジルなカフェだっけ・・・?もっとブラジルチックなものをお出しするべきなのだろうか」とひとりで我に返って考え込んだりするのですが、ニュー・スタンダードの貫禄が漂うとか雑誌に書いていただいたし、よくわかんないけどまぁいいよねぇ、と自問自答。

ちなみにブラジル名物である「フェイジョアーダ」や「ポンデケージョ」や「ブラジルプリン」の試作を重ね、お出ししたこともかつてあるにはあったのですが、お客様の反応はもうひとつでございました。むむ、ワタクシの腕の問題か?
posted by 焙煎師TIPO at 12:47| Comment(0) | TrackBack(1) | はなtalks

NICHAUD FITZGIBBON

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オーストラリアのジャズシンガー、NICHAUD FITZGIBBON『AFTER HOURS』です。ジャズでもブラジル音楽でも女性ヴォーカルが大好きです。

店主のジャズのレコ買い基本法則は

 (1)アーティストの有名無名は問わない
 (2)ジャケットに女性の顔
 (3)選曲はスタンダード中心(ジャズ、時々ブラジルが理想)
 (4)ピアノトリオなどシンプルなバック


です。これは中川ワニ氏直伝です。当然、店頭でジャケットの情報収集のみの山勘に近い購入なので、ハズレもあれば、アタリもあります。今回はワルティ堂島で発掘、見事にアタリ!法則(1)(2)(3)に該当しており、“HOW INSENSITIVE”“DEIXA”“I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN”“WHISPER NOT”などの定番曲をジャケットのおねえちゃんがいかにアレンジするか、密かにスケベ心をくすぐり、衝動購入しました。

余談ですが、映画好きの義父は「入場料1000円儲けた!」と感じる映画は年に数本程度だ、と主張します。ちなみにシルバー料金なので、いつでも1000円で当日中に映画館3本の梯子も厭わない兵です。まあ、店主のレコ買いも同じで「こりゃ元取ったでぇ!儲けた儲けた!」級は年に数枚程度かな。

今回は、投下資本全額即日回収とまではいきませんが、結構好き。まあ、唄良し、選曲良し、アレンジ良し(ピアノトリオにギターという編成が多い)でまずまずの合格といたしましょう。しばらくは店内へヴィローテーションになるでしょう。

しかしワルティ堂島はかなりやばいレコ屋です。店内には見たことがないないブツが安くゴロゴロ転がっています。先日も中古と新品のヴォーカルコーナーを漁りネタを仕入れてきました。近づくと(財布が)痛い目にあうこと必至のいい店です。
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2007年02月17日

スパイシーかキャラメルか?

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連れ合いはドリップコーヒーは砂糖もミルクも入れずにブラックで飲むのですが、それとは別物でエスプレッソベースのフレーバーやシロップたっぷりのアレンジコーヒーが大好きです。いわく通称“甘々コーヒー”というそうですが、確かに女性は概ね大好きですね。……ということで先日届いたダヴィンチフレーバーシロップを使った、春の新作コーヒーの登場!

晴れスパイシーラテ

ダブルで抽出したエスプレッソとフォームドミルクの名コンビに加わるのはジンジャー、シナモン、カルダモン、バニラなどのスパイスたっぷりシロップ!甘くスパイシーな味わいがコーヒーのコクに絡み合います。

晴れキャラメルラテ

同じくダブルで抽出したエスプレッソとフォムードミルクにキャラメルソースとティラミスシロップをプラス!心地よい甘さが拡がり、思わずクー!となる味わいです。

TIPOGRAFIAの“甘々コーヒー”はコーヒー屋らしくエスプレッソをダブル(2杯分)でを惜しげもなく使っているのが特徴です。そのためしっかりとした苦味とコクとゲストの絡み合みいが楽しめるのです。決して甘すぎず、苦すぎない絶妙な加減を目指しています。カプチーノをはじめとして、フォームドミルクのほのかな甘さとエスプレッソの苦味の相性の良さは周知の事実ですが、ここにプラスαすることで新しい味わいとなります。そうジャズで例えると、あうんの呼吸で会話する鉄壁のピアノトリオにあえて、外部の血(ゲスト)としてサックスを迎えたセッションのようなものです。果たして何が起こるか?アレンジコーヒーとはそんなものですね。

共に期間限定のメニューです。さてどちらがあたな好み?どうぞ両方味わってみて!価格はいつもの均一420円也!
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2007年02月16日

Oi ビシクレッタ

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ブラジル映画『Oi ビシクレッタ』が九条シネヌーヴォで2月24日より公開されます。やっと関西にもきましたね。最近、なぜか毎週九条に通っている店主ですがこれは行くべきですね。北部からリオまで3200キロの距離を自転車で横断したと言う無茶な家族の実話だそうです。予告編によるとママチャリに毛が生えた程度の自転車で東京〜大阪を3往復?恐ろしい。興味のある方はチラシが店にあります。
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2007年02月15日

PRICE

今日はプライスのお話。

関西人は安いことを自慢し、東京人は高いことを自慢するといいます。確かに関西人である自分も、日常的にすぐに値段のことを口に出し、何かにつけて頭の中で価格と価値を計算します。お客様とも「これはいくらいくらで、安くて使いやすいですよ」と素で話します。東京人からみると少しはしたないことなのかも知れません。

さて、お店であれ、会社であれプライス戦略はビジネスの根幹となるものです。当然、関西人的な、安い=「ええやっちゃ!」、高い=「なっとらん!」という単純な構造ではありません。安くても売れないものもあれば、高くても売れるものもあります。でも商品のサービスや質に差がない場合は競合と差別化を図る方法はひたすら価格のみ。体力勝負の持久戦です。

TIPOGRAFIAの向かいは、元々は一つの土地を二分割して、別々に時間貸し駐車場となっています。オープン時期がずれており、先発と後発の価格が異なります。一方には屋根があるなどサービス自体には一切差はありません。そのため(知らずに入れた一見さんを除き)圧倒的に安い方がいっぱい。2倍の価格差があるため、もう一方はかなり苦戦を強いられています。文字通り、「お客さんは現金やなぁ」と感じてしまいます。

さてコーヒーの価格はどうでしょうか?
開店前、基本となるコーヒーをいったいいくらに設定するのかには結構悩みました。作り置きしない一杯出し、フルサービスを基本に考えていましたので、セルフサービスの廉価コーヒー店と同じ価格帯では勝負できません。当然立地を考えると、回転数で低価格を実現することも不可能です。結局、拠り所にしたのは原価率うんぬんよりも自分の財布感覚です。「コーヒー1杯で500円はないやろ。300円は安すぎるしなぁ。まあ400円くらいかな?消費税込みで420円や!」と適当に思考していた気がします。一応分析すれば、コーヒーの場合1cc当たりの価格設定という考えがあります。TIPOGRAFIAの場合、200ccで420円なので、1cc当たり約2円です。セルフ店の場合、価格は190円で120cc程度の量ですので約1.5円となります。価格差はありますが、サービスや付加価値を考慮すると決して高いプライスではないのでは?ドリンクごとの価格設定(というより会計時のオペレーション)が面倒なので、個々の原価率は考慮せず、わかりやすく全て均一価格といたしました。さらには、一口サイズのお菓子を付けたり、いろいろな豆を楽しんで欲しいのでドリップコーヒーのお代わりが150円、エスプレッソは一杯じゃ悲しいのでお代わり付きなど、細かいプライス戦略を繰り広げています。………というより店主のお金にシビアなセコい感覚が現れています。

果たしてお客様のお手軽感に適っているのかは判りません。でも店主として本当に望むことは、プライスうんぬんよりも、プライスレスな“何か”をこの店で感じて、満足していただけること、そして再び来て頂けることです。一応これが言いたかったのです!
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2007年02月14日

カタルシスを封印して

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周防正行監督『それでもボクはやってない』はあえて得意とする映画的なストーリーテリングを意図的に避け、カタルシスを封印した映画です。

『ファンシイダン』『シコふんじゃった。』『Shall We ダンス?』などすべての周防作品は物語を後半へで収束させ、すべてを解放する快感が特徴です。物語の中で主人公は変化し、最後に何かを成し遂げます。観客は主人公の思いに自己投影して、共にカタルシスを味わいます。コレがこの映画では見事に封印してあります。

同時にアメリカ映画の法廷モノの定石である正義の勝利も同様です。いかにもアメリカ的なジャスティス(正義)に基づいた「弱者が権力に勝利する」「正義が不正に勝利する」「マイノリティがマジョリティに勝利する」といった構造が希薄です。例えば『十二人の怒れる男』の論理的カタルシス!でもこの映画にはそもそも正義や不正はもちろん、裁判の論点となる犯罪行為すら存在しないという混乱具合。なんとも複雑かつ現実的な状況です。

周防監督はあくまでも映画的手法を避け、日本の裁判あの現状を伝えようとします。観客は知らなかった現実にひたすら当惑し、ひたすら落ち込みます。確かに救いのない2時間半の長尺は疲弊感のみを残しますが、これもまた現実。映画というメディアの伝えるべきことでもあります。

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