今年は一応おさえてみました。近場服部天神宮(豊中戎)へ。人人人人人……をかき分け、ひたすら商売繁盛を祈願!いやいや、昨年はすべての行事を無視したのに、今年はいろいろと信心深くなったものですわ。さあさあ、TIPOPGRAFIAに福来たれ!
2007年01月11日
商売繁盛で笹持ってこい!
今年は一応おさえてみました。近場服部天神宮(豊中戎)へ。人人人人人……をかき分け、ひたすら商売繁盛を祈願!いやいや、昨年はすべての行事を無視したのに、今年はいろいろと信心深くなったものですわ。さあさあ、TIPOPGRAFIAに福来たれ!
EVRYTHING YOU ALWAYS WANTED TO KNOW ABOUT COFFEE*BUT WERE AFRAID TO ASK
テーマははDNAか環境か?
人間のパーソナリティを決定するのは果たして遺伝子情報(DNA)なのか、それとも生まれ育った環境なのか?よく議論されることですが、それはコーヒーに関しても同様です。果たして味わいを決定するのは品種なのか、環境なのか?
実は先日登場した、ペルー(ガエルに捧ぐコーヒー)とコロンビア(ボゴタで朝食を)は同じティピカ種100%です。飲み比べてみると、確かにタッチは似ているのですが味わいが異なります。この差異に秘められたものはいったい?と正月以来独り自問自答していました。
植える樹の種類、育てる土壌、水(雨量)、日照、標高(昼夜の寒暖差などど)を基本とした気候や自然環境、さらには処理方法(水洗、ナチュラル方式他)、乾燥方法(機械乾燥、天日乾燥他)などなど多くの変動要素がコーヒーの成長に取り巻きます。何があんたをそうさせたん?と張り扇片手に突っ込みたくなります。
ここまでは生豆(グリーンコーヒー)のお話。でも残念ながら、生豆を食べれません。コーヒーの場合、さらに後工程で3度の加熱のステップを踏みます。それは「焙煎」「粉砕」「抽出」。特に最初の加熱(焙煎)で素材を活かすも殺すも匙加減次第です。どんな素晴らしい素材も容易に焙煎で殺すことが可能です。死んだ焙煎豆は神業(ジーザス・クライスト)級の抽出技術でも決して蘇ることはありません。「ネタ自慢の寿司屋は信用できない」と語った人がいましたが、コーヒー屋も全く同様です。そんなにネタ自慢するなら、そのまま食えちゅうねん!と意地悪く突っ込みたくなります。焙煎工程(さらには粉砕と抽出)を無視した素材重視の果てには真実のカップ(液体)は存在しません。
焙煎を始めて間もない頃、師匠にこれらの変動要素と豆に応じた焙煎方法を叩き込まれました。それは決してある焙煎方法が唯一絶対のメソッドではなく、変動要素によって変動するものであるという至極当たり前の事実です。その頃「焙煎を教えて下さい!」と無我夢中に絶対手的レシピを探していました。もちろん、そのようなものは存在するはずは無く、世界には相対的レシピが無限に存在するだけです。相対的レシピの世界では経験値が全てに勝り、その人の踏んだ場数こそが実力です。だから生き残った諸先輩方には素直に敬意を払うべきです。余談ですが映画『誘拐犯』のジェームス・カーンの台詞で「(殺し屋、ギャングなど裏家業において)ご老体を尊敬すべきだ。なぜなら生き残ってきたのだから……」とあります(詳しくは忘れたのでDVDで観てね。いい映画です)。
コーヒー業界新参者の店主はウディ・アレンのようにいつも悩みます。
EVRYTHING YOU ALWAYS WANTED TO KNOW ABOUT COFFEE
BUT WERE AFRAID TO ASK
と……。
その答えは未来へ“TO BE CONTINUED”
人間のパーソナリティを決定するのは果たして遺伝子情報(DNA)なのか、それとも生まれ育った環境なのか?よく議論されることですが、それはコーヒーに関しても同様です。果たして味わいを決定するのは品種なのか、環境なのか?
実は先日登場した、ペルー(ガエルに捧ぐコーヒー)とコロンビア(ボゴタで朝食を)は同じティピカ種100%です。飲み比べてみると、確かにタッチは似ているのですが味わいが異なります。この差異に秘められたものはいったい?と正月以来独り自問自答していました。
植える樹の種類、育てる土壌、水(雨量)、日照、標高(昼夜の寒暖差などど)を基本とした気候や自然環境、さらには処理方法(水洗、ナチュラル方式他)、乾燥方法(機械乾燥、天日乾燥他)などなど多くの変動要素がコーヒーの成長に取り巻きます。何があんたをそうさせたん?と張り扇片手に突っ込みたくなります。
ここまでは生豆(グリーンコーヒー)のお話。でも残念ながら、生豆を食べれません。コーヒーの場合、さらに後工程で3度の加熱のステップを踏みます。それは「焙煎」「粉砕」「抽出」。特に最初の加熱(焙煎)で素材を活かすも殺すも匙加減次第です。どんな素晴らしい素材も容易に焙煎で殺すことが可能です。死んだ焙煎豆は神業(ジーザス・クライスト)級の抽出技術でも決して蘇ることはありません。「ネタ自慢の寿司屋は信用できない」と語った人がいましたが、コーヒー屋も全く同様です。そんなにネタ自慢するなら、そのまま食えちゅうねん!と意地悪く突っ込みたくなります。焙煎工程(さらには粉砕と抽出)を無視した素材重視の果てには真実のカップ(液体)は存在しません。
焙煎を始めて間もない頃、師匠にこれらの変動要素と豆に応じた焙煎方法を叩き込まれました。それは決してある焙煎方法が唯一絶対のメソッドではなく、変動要素によって変動するものであるという至極当たり前の事実です。その頃「焙煎を教えて下さい!」と無我夢中に絶対手的レシピを探していました。もちろん、そのようなものは存在するはずは無く、世界には相対的レシピが無限に存在するだけです。相対的レシピの世界では経験値が全てに勝り、その人の踏んだ場数こそが実力です。だから生き残った諸先輩方には素直に敬意を払うべきです。余談ですが映画『誘拐犯』のジェームス・カーンの台詞で「(殺し屋、ギャングなど裏家業において)ご老体を尊敬すべきだ。なぜなら生き残ってきたのだから……」とあります(詳しくは忘れたのでDVDで観てね。いい映画です)。
コーヒー業界新参者の店主はウディ・アレンのようにいつも悩みます。
EVRYTHING YOU ALWAYS WANTED TO KNOW ABOUT COFFEE
BUT WERE AFRAID TO ASK
と……。
その答えは未来へ“TO BE CONTINUED”
2007年01月10日
VEDE MECVM SHOW ROOM #2
定休日なので『エルマガジン』掲載の靭本町“VEDE MECVM SHOW ROOM #2”へ。エスプレッソをカウンターでクィと立ち飲み!豆はナポリのIZZOを使用しているそうです。でも100円というお手軽価格がうれしいお店です。なんちゃってBARな気分です。日本の場合、喫茶店と言えばどうしても場所提供と言う側面があり、提供する商品の価値よりも、座って寛ぐことを考えます。イタリアのBAR文化はその対極、純粋にコーヒーを引っ掛けに店へと向かいます。コーヒーを愛するイタリア人の粋な飲み方には素直に憧れます。
うろうろついでに靭本町「BOULANGERIE TAKEUCHI」で食パン買ってきました。限定品ですがトーストで提供中。やはりうまいす!
うろうろついでに靭本町「BOULANGERIE TAKEUCHI」で食パン買ってきました。限定品ですがトーストで提供中。やはりうまいす!
2007年01月09日
くだもんや YUKKO
西区新町にある「くだもんやYUKKO」へ。いつもは月曜定休(TIPOGRAFIAと同じ)のため行けない店ですが連れ合いの希望でうろうろと。フルーツキーマカレーが人気らしい。バナナ、パパイヤ、アボカド、パイナップル、リンゴ、キウイなど材料の半分以上がフルーツで煮込んだカレーです。口当たりは甘いけど、ほのかに辛さが広がり相当いけます。思いのほか気に入りました。カレーライスは日本の国民食(ソウルフード)です。
2007年01月08日
洋服掛
灯油ストーブ点火
灯油出力120%!ターゲットスコープオープン!電影クロスゲージ明度20!
よし点火せよ!ジジボボボボボボ…………。
………ということで床に置かれたエンプティな置物だった灯油ストーブが点火されました(台詞は意味不明)。昨日の荒れ気味の天気で足元が冷えました。天井埋め込みの空調は変に生暖かい空気が直接あたり、自動温度調節の加減で時々ぬるくなったり不評です。暖房はやはりコレに限ります。灯油ストーブといえばヤカン!蒸気がしゅわしゅわと和みます。
昨日は大荒れの天気でこのまま心まで冷え切ってDOMINGOを過ごすのかと思えば、すっきりと晴れた昼上がりにはなぜか一気に賑わっていました。いつもは基本的には静かな(暇な?)店なのですが、昨日はウエイティングまで。これって初めての体験?これは雑誌『Lマガジン』効果か、開店1年を経て、ようやくたどりついた遅咲き?それとも狂い咲き?自虐的な言い回しはさておき、寒い冷蔵ショーケースの前でお待ちいただいたお客様には本当に感謝いたします。そして不手際もあったかも知れませんが、この日にTIPOGRAFIAを選んで来店して下さった皆様に心より御礼も申し上げます!
2007年01月07日
2007年01月06日
またまた自由が叫ぶ
TIPOGRAFIAでは時々自由という名のコーヒーが叫びます。
再々登場のREMIX(ブレンドとも言う)
『LIVRE(自由という名のコーヒ)』
です。
前回はブラジルのレーベルSOM LIVREへの密かなエールとして叫びました。そして今回は……
ルイス・ブニュエルに捧ぐコーヒー
です。

相変わらず意味不明なネーミングで人を混乱させます。いったい全体、自由とは??その昔、ノートに「自由とは裸足で砂の上を歩くこと」などとアトミックボム級に恥ずかしい言葉を羅列していた店主としては自由とは無限に青臭く、浅はかな象徴です。青い詩には死を!そしてオマージュの相手であるルイス・ブニュエルの映画『自由と幻想』はあまりにも微かな記憶……。大学の頃に名画座で観たような気がします。ジャン・クロード・ブリアリにモニカ・ヴィッティかしぶいねえ。お!ミシェル・ピコリも出演していたのですね。確かにもう一度観てみたい気がします。またDVD探してみよ。
肝心の味わいです。
ブラジル、コロンビア、グアテマラ、モカ(イエメン)が奏でるカルテット(四重奏)での再挑戦です。豆(農園や品種など)と配合をリニュアルしていますので前回とはまた違った味わいです(誰も覚えとらんちゅうねん)。やわらかく拡がる豊かな苦味に静かな酸味が侵食してくるような複雑な味わいです。全体の印象としてはすっきりでのみやすいブレンド。少し冷まして楽しむとまた感じ方が変わります。なかなかして複雑なやつです。皆様もぜひ挑戦してみて下さい。さあ、DON'T THINK.FEEL!ちなみに定番REMIX『トロピカリア』はしばらくお休みです。
再々登場のREMIX(ブレンドとも言う)
『LIVRE(自由という名のコーヒ)』
です。
前回はブラジルのレーベルSOM LIVREへの密かなエールとして叫びました。そして今回は……
ルイス・ブニュエルに捧ぐコーヒー
です。

相変わらず意味不明なネーミングで人を混乱させます。いったい全体、自由とは??その昔、ノートに「自由とは裸足で砂の上を歩くこと」などとアトミックボム級に恥ずかしい言葉を羅列していた店主としては自由とは無限に青臭く、浅はかな象徴です。青い詩には死を!そしてオマージュの相手であるルイス・ブニュエルの映画『自由と幻想』はあまりにも微かな記憶……。大学の頃に名画座で観たような気がします。ジャン・クロード・ブリアリにモニカ・ヴィッティかしぶいねえ。お!ミシェル・ピコリも出演していたのですね。確かにもう一度観てみたい気がします。またDVD探してみよ。
肝心の味わいです。
ブラジル、コロンビア、グアテマラ、モカ(イエメン)が奏でるカルテット(四重奏)での再挑戦です。豆(農園や品種など)と配合をリニュアルしていますので前回とはまた違った味わいです(誰も覚えとらんちゅうねん)。やわらかく拡がる豊かな苦味に静かな酸味が侵食してくるような複雑な味わいです。全体の印象としてはすっきりでのみやすいブレンド。少し冷まして楽しむとまた感じ方が変わります。なかなかして複雑なやつです。皆様もぜひ挑戦してみて下さい。さあ、DON'T THINK.FEEL!ちなみに定番REMIX『トロピカリア』はしばらくお休みです。
2007年01月05日
CLYDIE KING

DMRで入手した再発CLYDIE KING『DIRECT ME』
看板のこの女性に前知識は一切無く、完全にクレジット買いです。ギターにDAVID T. WALEKER(ワウワウ弾きまくり)、オルガン・ピアノにBILLY PRESTON、ドラムにPAUL HUMPHREYとコテコテ軍団が勢ぞろいしています。ハスキーに叫んだり、唄ったりと緩急自由自在な声を堅いバックが引っ張ります。さらにSONNY FORTUREのREEDSにゴスペルなバックコーラスも入り乱れ、ウネルウネル!これってスワンプ?アタリの買い物です。
ちなみにDAVID T. WALKERが大好きです。10年位前、ライブで“WHAT'S GOIN’ON”を聴いた時、知らぬうちに泣いていました。なぜギターがここまで人の心をかき乱し唄うのか?最近、ソロアルバムが一気に再発されましたが、この人はどちらかといえば脇の人です。バックで参加しているアルバムにハズレはありません。音数は少ないのに伝わる波動(情報)は余りにも多く、一音でパーソナリティが表現できるすごいギターリストです。
2007年01月04日
営業始め
2007年01月03日
ボゴタで朝食を

中南米好きです。
これからの人生で一度は訪れたい場所が数多くあります。そして遥か遠くの国々に思いを馳せる時、必ず音楽とコーヒーのこと考えます。音楽とコーヒーのすべてがあるブラジルへの再訪問はもちろん、街の空気の音を感じてみたいキューバ、ジャマイカ、アルゼンチンなど果てしない思いには到底時間が足りません。
でも不思議とコロンビアやグアテマラはコーヒーとの親密さのみで繋がっています。
今回、お届けする新しいコーヒーは“COLOMBIA TYPICA 100% ESPECIAL S-18
UP”です。コロンビアといえばアメリカの映画会社“Columbia Pictures(正確にはコロムビアかな)”のイメージが根強く、この国に関してはほとんど何も知りません。あえてあげるならエル・ドラド伝説、エメラルド、コカイン等など抽象的な“フジヤマ”“ゲイシャ”“サムライ”レベルです。実際、この国でどのような人々の生活があるのかは????首都がボゴタであることも今回調べて初めて知りました。コーヒーのプロダクツとしてはストレートはもちろんブレンドで使用するなど身近な素材ですが、コロンビアはあまりにも遠くなじみの薄い南米の国です。
命名したのが「ボゴタで朝食を」。
果たして首都ボゴタではどんな朝食が食卓にのぼっているのでしょうか?どんなコーヒーが人々を潤しているのでしょうか?思いは妄想のように拡がるばかりです。カップの液体を一緒にそんな思いを抱いていただければ幸いです。いつもの意味があるような、ないような無責任なネーミングです。
一応、豆データー。
産地は首都ボゴタが位置するCUNDINAMARCA県のFUSAGASGA村。1600〜1800メートルの高地産で伝統的な水洗工程を遵守し、パーチメントはドライテーブルの上で時間を掛けてゆっくり天日乾燥されます。シェードツリー、有機性肥料を活用した環境に配慮した農法です。先日のペルーと同様、アラビカ種の原種に近いティピカ種100%で18スクリーン以上の大粒コーヒーです。焙煎は中煎りで仕上げました。豊穣な香りが拡がり、やわらかい苦味がすっきりと喉に流れ、飲みやすい味わいは幅広く楽しめます。
さて、皆様もTIPOGRAFIAでの新年最初の一杯はこの「ボゴダで朝食を」をセレクトされてはいかがですか?個人的にも結構好きな一杯になりそうです。明日より店頭で豆売り、喫茶で提供いたします。是非お試し下さいね。
2007年01月02日
変わらないこと
開店1年を経て、新たなる年の新年を迎えました。
日々の歩みは余りにも遅く、変化が感じられません。でも確実に時間は流れ、気が付くと21世紀に突入して早数年の時が積み重ねられました。変化に追従して、あるいは予測して変えていくべきことがあるのと同時に決して変わらないことも多く存在します。わずか開店1年の経験値しかないコーヒー屋には予測不可能なことです。焙煎であれ店舗経営であれ、経験が物を言う側面は否定できず、継続の結果は偉大です。
人は新たなる年にはいろいろな抱負を抱きます。これからの1日1日、日々変わっていきながらも、変わらないことを大切にしていきたい。それはその瞬間、自分が最良と愛するコーヒーをお客様へ提供することです。TIPOGRAFIAが誰かをその時、ほんの少しでも幸せな気分にさせるコーヒーと場所であって欲しいものです。そのために……。
日々の歩みは余りにも遅く、変化が感じられません。でも確実に時間は流れ、気が付くと21世紀に突入して早数年の時が積み重ねられました。変化に追従して、あるいは予測して変えていくべきことがあるのと同時に決して変わらないことも多く存在します。わずか開店1年の経験値しかないコーヒー屋には予測不可能なことです。焙煎であれ店舗経営であれ、経験が物を言う側面は否定できず、継続の結果は偉大です。
人は新たなる年にはいろいろな抱負を抱きます。これからの1日1日、日々変わっていきながらも、変わらないことを大切にしていきたい。それはその瞬間、自分が最良と愛するコーヒーをお客様へ提供することです。TIPOGRAFIAが誰かをその時、ほんの少しでも幸せな気分にさせるコーヒーと場所であって欲しいものです。そのために……。