2006年11月06日

ジョアン・ジルベルト

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昨日11月5日(日)のジョアン・ジルベルト公演!
ようやく見れて、ようやく聴けました。気が済みました。

あの年で2時間強、たった一人でギターと声のみで聴かせることができるのはすごいことです。何分初めての体験であり、前回や前々回、他の公演との比較はできません。それは長かったような短かったような濃密な時。(お決まりの1時間遅れの開演で噂に聞いていた会場のアナウンスに対するあったかい拍手と笑いもちゃんと体験)

ひょこひょこと無愛想にギター片手に現れて、黙々と余計な言葉は一切無く、ひたすらギターと唄のみ。それは完全な暗闇ではない微妙な暗闇、完全な静謐ではない微妙な静けさに溢れています。スポットライトの加減や観客の咳払いなどが完全な世界を適度に崩し、逆にその生々しさが神経の奥底まで染み入ります。気が付くとギターと肉声以外の架空の楽器が聴こえる錯覚を起こします。時折余りの気持ちさに眠りへと誘われ、現実と夢の狭間で響く音に全身を愛撫されます。至福の時間は過ぎ去り、現実へと帰還します。2度のアンコールの後、ジョアンは深く頭を垂れ無言で去っていきました。

これは3回目にしてようやく達成できた課題です。気が済みました。そして納得しました。さあ、ジョアン!どうかまた来て!
posted by 焙煎師TIPO at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | BRASIL