TIPOGRAFIAの客寄せパンダは店頭にあるブラジル国旗です。光の明度が異なる日本の空間では鮮やかに射抜きます。原則、和の色は紫や茶、赤などが中心、対して緑に黄色は異質に目を引きます。色と同時にこの旗の持つブラジルという国への憧憬が同志を呼びます。『Hanako WEST』のライターの方も偶然通りがかった店の国旗に惹かれ飛び込まれました。店主と同じブラジル音楽好きです。そして記事も見事に国旗一色です。
これを国旗による客寄せパンダ効果といいます。
国旗に何という不遜な!とお怒りは御尤もですが、何かにつけておおらかなラテン気質のブラジル人は気にしないはずです。多分……。
これを人種のステロタイプ的偏見といいます。
リズム感のないアフリカンアメリカンもいれば、陰気で神経質なブラジル人も、商売ベタのユダヤ人もいるはずです。決め付けはいけませんね。ふう。
しかし何でパンダなんでしょうね。当然、この言い回しは古語(ことわざ)ではなく、近年捻出されたものでしょう。動物園が集客のためにパンダ導入を図るということでしょうかね。誰が言い始めたの?ちなみに店主は第一パンダブーム世代です。東京上野動物園に来たパンダを見に、祖父母に連れられ並んだ記憶があります。不思議なものでパンダの記憶は無く、人の列の記憶のみが存在します。最近はあちらこちらにパンダも飼育されているため、今更新鮮味はなく、客を寄せ無いパンダが続出中かも知れません。
その点、TIPOGRAFIAの客寄せパンダはしっかり働いてくれます。もっと“ブラジル”な人を呼び寄せてください!