2006年08月27日

サイフォン再び

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店を開店する前、コーノ式円錐フィルターに出逢う前は毎朝、サイフォンでコーヒーを点てていました。一見面倒そうに見えるのですが、手順はシンプルで無駄がなく、ほぼ一定の味わいが楽しめます。出勤前の眠気の中こそ、こうした単純作業をこなす事は一日の労働の余熱運転になります。

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久しぶりに、自分のためにサイフォンでコーヒーを淹れてみました。やはりいいものですね。火を止めロートからフラスコへと繋がる管を液体がかけ落ちて行き、金色の細やかな泡が立つ様を見ていると心がほっこりとします。カップに移しても十分に熱い液体を軽く口に含むと、カップの周辺に柔らかな香りが拡がります。口内の地獄のように熱い液体が徐々に身体に吸収されると、まるで悪魔に魂を売った様な心地良ささえ感じます。

実は開業にあたり、お店の抽出方法をサイフォンに決めていました。それは自分でも一番慣れ親しんだ味わいであり、家庭で楽しみにくい器具のためです。よしっ!と豊中周辺のコーヒー店をメモ片手に実地調査。結果、思いの他サイフォン抽出の店舗が多かった。駅周辺のこの狭いエリアで3、4軒ありましたね。この結果を地域に根付いている抽出方法だと判断する選択もありました。でも、いつものへそ曲がりな性分が出ました。無難なマジョリティよりも変わり者のマイノリティを!そして逆に周辺ではどの店も使っていない円錐フィルターによる一杯出しを選択いたしました。東京エリアに比較するとコーノ式を使用している店は少なく、個人ユーザーの器具自体の入手も困難です。店主のコーヒー人生を変えたこの器具を少しでも多くの人にこの豊中の地で伝えるつもりでした。これは今も変わりません。

久しぶりのサイフォンは“I FEEL GOOD!”先日紹介したコーノ式珈琲塾の同窓生“REELS”の宮宗氏のコーノ直伝のサイフォンは絶品との噂です。負けじとこの秋はお店でお客様にもお楽しみいただけるような頑張ってみますか?
posted by 焙煎師TIPO at 10:19| Comment(0) | TrackBack(1) | コーヒー