2006年07月15日

引き続き、やはり眠い

TIPOGRAFIAは強靭な眠りに支配されています。

月曜日に引き続き、眠くて眠くて仕方がありません。昨日の営業中も半分生きて半分死んでいるシュレーディンガーの猫のような状態でした。
夜、睡眠時間が暑さで分断され、しっかり熟睡できません。でもクーラーは苦手!涼し寝床を求め、家中を布団片手に彷徨っています。果たして約束の地は発見できるのか?彷徨えるオランダ人に安楽の地はあるのか?

眠りの圧倒的に力にはガンジーのように無抵抗に屈服するしかありません。ああ、映像が乱れてきた!

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ああ、眠い!mbhfdkyjふjkzYolえうううびぃbぃ……ぐふ! 今も思わずコーヒー抽出中に0.8秒位眠ってしまいました(嘘)。単なる夏バテなのか?何かの呪いなのか?
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2006年07月14日

熱い音

だんだんと焙煎が厳しくなる頃合です。朝8時前でも室温計が30度、メラメラな焙煎機が周囲を熱で恫喝!今朝もわずか2バッチ(工程)で魂を抜かれました。店に出るにはシャワーが必要です。

暑いついでに熱い(そして涼しい)音を階上のアーカイブ(CDラック)から引っ張り出してきました。今日こいつらをだらだらと流し続けます!

 ☆VAN MORRISON/GEOGIE FAME/MOSE ALLISON/BEN SIDRAN
  “THE SONG OF MOSE ALLISON〜TELL ME SOMETHING”
 ☆MILES DAVIS“MILES DAVIS AT CARNEGIE HALL”
 ☆THE HAR-YOU PERCUSSION GROUP
  “THE HAR-YOU PERCUSSION GROUP”
 ☆SINEAD O'CONNOR“I DO NOT WANT WHAT I HAVEN'T GOT”
 ☆CAL TJADER“CAL TJADER SOUNDS OUT BURT BACHARACH”
 ☆TALKING HEADS“STOP MAKEING SENSE《SPECIAL EDITION》”
 ☆JOHN COLTRANE“A LOVE SUPREME”
 ☆THE ISLEY BROTHERS“GIVIN' IT BACK”
 ☆VARIOUS ARTIST“CINEMIX”


一貫性全くなしの雑食選曲です。
posted by 焙煎師TIPO at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | musica

2006年07月13日

7月28日

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覚えていますか?“Cheiro de Agua”の店内ライブは7月28日です。詳しくはココ

既に10名ばかりの皆様にご予約を頂いております。定員20名を予定しておりますので、ご希望の方にはお早めにどうぞ!広報通りTIPOGRAFIA初のアルコールを解禁いたします。画像は入手したブラジルビールとピンガ!現在カイピリーニャのレシピを調査中です。ここでひとつ問題が!店主は下戸で過剰にアルコールを摂取すると気持ち悪くなり、時として蕁麻疹がでます。レシピ通り作っても適切かどうか全く味がわかりません!コーヒーの飲めない人に「どうです!素晴らしいアロマの赤ワインの様な味わいでしょ!これぞスペシャリティコーヒーの醍醐味!」なんて力説しても、糠に釘。無粋な下戸に酒は難解すぎます。誰かつくり方教えてちょ!
当日はあわせてポンデケージョも委託考案中です。こちらも期待大!
posted by 焙煎師TIPO at 12:37| Comment(2) | TrackBack(0) | お店

アメリアのブラジル

ブラジルのニューフェイス登場!
アメリア・フェラシオリ・デラリッセさんのアプカラーナ農園です

アメリアさんは1939年生まれのブラジル人。ちなみに経営を任されている息子は店主と同じ年の1966年生まれ(これはどうでもいいことか!)。そして2005年度のコンテスト(カップ・オブ・プログレシブ・セラード)で水洗式部門で4位入賞のコーヒーです!ミナス・ジュライス州パトロシニオ市シャパドンエリアの標高1250メートルを超える高地で栽培され、手作業にて選別収穫されております。品種はカツアイ赤144。

と、つらつら並べても余り興味ないですよね。問題はカップの味わいのみです。コーヒーの真実はカップの中のみにあります。今朝、煎りたてのため落ちついていない状態ですが、早速お手並みを拝見!甘い香りが心地よく漂います。液体はやさしい苦味ですね。突き刺すような自己主張ではなくふわふわとした苦味です。酸味はそんなに感じません。全体的には飲みやすい感じです。結構いいですね。

コーヒーの味わいは主観的嗜好に支配されます。偏見を持たず、ぜひ一度お試し下さい。その人なりの味わいが口内に優しく拡がるはずです。本日より喫茶と豆売り開始(200gで900円)です。

が、ただ今、SALE中なので100円引きで800円ですよ!
posted by 焙煎師TIPO at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

2006年07月12日

シンプルだからわかること

果てしなく続く大地の様にフラットに荒らげたり憤ることなく生きたいものです。でも時として周囲に過剰反応して、ささくれ立つことがあります。当人はもとより周囲の人にとってもピリピリとした空気感は痛くつらいもの。どうやら、荒れた気持ちをクールダウンさせるにはシンプルな作業に没頭するのが最適なようです。

コーヒー屋の真価を問われる双璧のシンプルな作業が焙煎と抽出です。どちらもハイテクにもナノテクにも無縁の単純工程(自然法則に基づいた単なる化学変化)です。

例えば焙煎機。店頭の黄色い釜を見て、「おお!これが焙煎機ですか!」なんていっても、構造は極めて単純。ガス(熱源)の上で生豆がくるくる回っているだけです。釜に掘り込み、火をつければ、勝手に10数分でコーヒー豆は煎り上がります。焙煎士と偉そうなこと言っても基本的に操作は火力調節(ガスコック)とダンパー(空気弁)のみ。いじりたくても他に何もいじれません。基準となるのは豆の色、香り、音そして気まぐれな温度計のみです。そういう意味では恐ろしくシンプルな機械です。

   都市ガス出力40%、釜内温度摂氏154度、二酸化炭素値上昇中!
   除湿工程進行中、現在豆水分量推定7%、エントロピー値25%上昇
   シュレディンガー値マイナス15ポイント!作業工程良好!
   このままの状態を継続!了解!

なんてややこしい台詞とは死んでも無縁です。
だから面白いのです。焙煎機を相棒に豆と会話をするしかありません。味方につけるは空(温度、湿度、風)のみの色即是空な世界です。おいしいコーヒーのために、コーヒー君に素直に心を解き放ち、気持ちよく膨れてもらわなければなりません。まずは気軽に「サヴァ?」と世間話で盛り上げます。

   しかし鬱陶しい天気やなぁ。どう、最近、儲かっとる?
 
   まあ、ぼちぼちでんな。おたくんとこは?

   うちもぼちぼちやな。そういやこの前、イルガチェフのおっさんがな……

と定番会話を押さえながらもズイズイと除湿します。会話も弾んだ頃合に密かに火力を上げ、一気に焙煎工程へと衝き進みます。豆を知らぬうちに、

   ああ、ええ気持ちやわ。

という気分にさせておいしく煎り上げます。これが焙煎です。もちろんこの会話を釜の前で口に出していると単なる変態扱いされます。心の声です。

抽出も同じです。基本的にはネルであれ、紙であれ、粉に湯を注ぐだけです。でも手加減次第で天国と地獄の様に味わいが異なります。紅蓮の炎に焼かれた罪深き味わいか、天使が舞い踊る至極の味わいかはあなたの手先三寸です。

シンプルな作業だからこそ、わかることは多く、没頭すると雑念が飛び、束の間の悟りに至ります。ささくれ立った時こそ、作業に無心に没頭するとよいようです。面白いものですね。

   さあ、そんな風にいらいらしてないで、コーヒーでも淹れてごらん!

今ならコーヒー豆全品100円オフもやってるからさ!

         ……と最後は一応営業で締めるのさ!
posted by 焙煎師TIPO at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

DJ PaTiFe“Na Estrada”

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DJ PaTiFeはブラジルのドラムンベース・シーンを引っ張る男らしいです。ほんまかいな?でもクリーブランド・ワトキスをフューチャーしたスティヴィー・ワンダーの“OVERJOYED”がひたすらお気に入りです。クリーブランド・ワトキスはまだ現役だったんですね。昔、コトニー・パインのアルバムにも参加していたジャマイカ系の英国黒人で、ソロアルバムで大好きなウイリアム・デヴォーンの“BE THANKFUL FOR WHAT YOU GOT”をカバーしていたよう気が(かなり曖昧な記憶)?ジョルジ・ベンの“QUE PENA”もカバーしています。結構ベタなカバーが大好き!ブラジル音楽の楽しみの醍醐味は有名曲カバーの解釈を楽しむ点にあります。この2曲のために、十分“買い”のアルバムです。しかしEBTGのベン・ワットをして「ドラムンベースは21世紀のBOSA NOVAだ」といわしめたのも既に十年一昔で、細々ながらもまだ現役のリズムなのに驚きます。♪時間というものははかないもんですね〜!
posted by 焙煎師TIPO at 11:24| Comment(0) | TrackBack(1) | musica

ブラジリアンナイト@京大西部講堂

京大西部講堂へ行きたい!時間の流れが止まった崩れかけた空間が心地良く同時に気色悪く、あのフランク・ザッパも公演したという伝説の場所です。さて、その場所に7月22日にノボス・ナニワーノス、他関西のブラジル系グループが勢ぞろいいたします!これはぜひ行きたい!生きたい!でも逝きたい!果たして活けるのか?実はお店へ顔を出してくれているノボス・ナニワーノスのメンバーの方(近所在住)からご紹介いただきました。時間の許す方はもちろん、時間の許さない方も無理無理して見に行きましょう!

 BRASILIAN NIGHT
 7/22(土)15:00〜22:00 京大西部講堂
 入場料500円+1drink(500円)    

詳しくはココ
posted by 焙煎師TIPO at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | BRASIL

2006年07月11日

JOAO GILBERTO

決まった!
JOAO GILBERTOの3度目の来日が!
どうやら大阪公演はない?
前2回を見逃している店主としては、こりゃ店閉めて行くしかない!
神様を拝みにお江戸まで行ってきます(多分)。

ちなみにGAL COSTAも東京ブルーノートのみらしい。
こちらは9月20日〜24日でこれも行きたいけど微妙…。
しかし大阪を飛ばしすぎ!
posted by 焙煎師TIPO at 10:57| Comment(3) | TrackBack(0) | BRASIL

2006年07月10日

眠い

大変眠い!
相変わらずタワレコ訪問と映画の定休日です。
映画は「サイレントヒル」と「ローズ・イン・タイドランド」ですがあまりの出来具合に何も書きたくない!少し悲しい……。

さて先日広報しましたSUMMER SALEが始まります。
詳しくはココをクリック!

明朝は気合を入れて焙煎だぁ!SALEは1週間続きますので、新しい豆も随時追加していきますので、お楽しみに!
あ、ちゃんとポイントカードも通常通り捺印しますよ。

ということであまりの眠さに負けて簡略版のブログです。
しかし眠い。もう少量のアルコールをかっ食らいもう寝ます!
おやすみなさい。
posted by 焙煎師TIPO at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2006年07月09日

NOVOS BAIANOS

BOMBA RECORDSの紙ジャケット再発シリーズでNOVOS BAINOSが7月24日に発売されます。2nd“ACOBOU CHOLARE”と“5th“VAMOS PRO MUNDO”の間の2枚“NOVOS BAIANOS F.C.”と“LIGUAGEM DO ALUNTE”です。

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聴きたくて、聴きたくて!やっと聴けます!2in1でCD発売されていたのですが入手困難で捜し求めて、諦めていた頃の朗報です。皆様も連日飯を抜いても、手当たり次第古いCDを売ってでも買いましょう!店主は買います!♪もういくつ寝ると〜!
posted by 焙煎師TIPO at 13:31| Comment(2) | TrackBack(0) | BRASIL

CASA DE CARNE BRASILIA

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開店前に神戸の深江にあるブラジル食材店「CASA DE CARNE BRASILIA」へ出かけてきました。月末のライブに備え、ビールとピンガ他の買出しが目的。TIPOGRAFIAと同じ月曜定休で夜7時過ぎには閉店するので、早朝にでも行くしかありません。(朝は7時から開いています)。このエリアは弁当工場に勤めるブラジルの人が多いそうです。小さな店ですが、いろんな食材が一杯で目移りします。自家製のポンデケージョから酒、ジュース、ブロック肉、豆類、駄菓子などなど小さなブラジルでした。そして目的のビールとピンガは無事入手。

食品スーパーへ行くのが大好きです。レコ屋でCDを漁っている時の高揚感に近いかも知れません。目新しい食品があれば手に取り、味わいや調理方法を想像します(大して料理もしない癖に!)。パッケージの色合いを愛でる楽しみもあります。でも妄想だけで、決して買いません(基本的にケチ!)。新しいスーパーを行くと端から端まで売り場を一通り押さえます。理想的には海外の地元の人の生活に密着したスーパーが一番!見たこと無い商品にクラクラと幻惑されます。価格を日本円に換算して比較します。手書きの手札のレタリングを凝視します。来店している人(現地の人)を眺めます。駄菓子をお土産に買います。楽しみは尽きません。

そういえば、ブラジル滞在中もホテルの近所のスーパーへぷらぷらと出かけていました。さすがブラジルのコーヒー産地!手回し焙煎機が生活用品コーナーに素で並んでいました!これには驚きました!しかし誰が購入するんだろうか?と思っていると同行していたコーヒー屋さん(当然日本人)がお土産に買っていました。どうして飛行機で持って帰ったんでしょうね。

posted by 焙煎師TIPO at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | うろうろ

2006年07月08日

つぐみ

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AXEL KRYGIER『つぐみ ZORZAL』です。

アルゼンチン音響派と呼ばれているそうです。ジャンル分けが困難なつかみ処の無い音です。ロックからジャズ、現代音楽、フォルクローレなどが縦横無尽に節操無く混ぜ込まれています。ポップでかつ前衛的な音です。変なオルガンの音色、スカスカのサンバのリズム、コーラスやブラス楽器が突然踊るかと思えば、メランコリックなメロディーが映画音楽の様でもあります。確信犯的に狙って外していますね。でもゆるゆるとした音の質感に包まれているとたまらなく心地よい!12曲40分強の一貫性の無い浮遊感を堪能できます。眺めていたくなるジャケットも秀逸。
posted by 焙煎師TIPO at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | musica

2006年07月07日

好き嫌い

この年になって好き嫌いがあるというのはものすごい恥ずかしいことです。理屈では理解できます。いい大人なんだからね、何でも食べなさい!心の狭いこと言ってどうするの!……てな感じです。

   が!やはり、ありますね。それも決して少ないかも。

例えば納豆には近づきたくありません。特に温かい食べ物(汁物など)に入れたら即刻半径5メートル以内から逃げます。かぼちゃやサツマイモなど甘い野菜には耐えられません。他には豆とか栗のカサカサの繊維質が苦手です。餡子もだめ!羊羹もだめ!いやあ、思い出す限りでも結構ありますね。誰もが「私は好き嫌いがない(少ない)」と豪語しながらもにんじんや牛乳(ストレートのみ)が嫌いという矛盾した側面を持ちます。他人を見ていると自らを映し出す合わせ鏡のように痛感します。もっとおおらかな気分で固定観念を持つことなく受け入れて生きたいのもです。

お客様から「お店のお奨めのコーヒーを下さい!」と問われることがあります。実はこの手の質問が一番困るのですね。嗜好品の常としてコーヒーに関しても好みの幅は広く、一概にお奨めするのが難しい!その人が普段どんなコーヒーを楽しんでいっらしゃるのか?好みの味わいは酸味なのか?苦味なのか?一見して判断はできず、こちらの好みを押し付ける訳にはいきません。そのため、逆にこちらから質問をぶつけ、お好みを確認しながらお奨めをいくつか提示します。
どうやら「酸味が苦手」という方が結構多い様です。でもコーヒー本来には良質な酸味があり、いわゆる質の悪い酸味(酸化、腐敗など)とは全く別物です。単に「酸味」と言い切ってしまうとその真実は見えにくくなります。味覚表現自体が根本的に個人的で曖昧なため、食べ物の好き嫌いは本当に難しい!「酸味には良い酸味と悪い酸味があります!嫌いなのはどれですか?」なんて聞いても訳がわからないですよね。まあ、皆様も一言でコーヒーの酸味が苦手なんて言わず、ぜひ挑戦してみてください。嫌いだと思っていた新しい味わいにも挑戦してみてください。新しい世界が開けるかも知れませんよ。
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2006年07月06日

中川ワニ氏来る

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昨日、北堀江シャムアなど大阪の定期巡業中の中川ワニ氏がTIPOGRAFIAに遊びに来ていただきました。昼過ぎに突然電話があり、ふらりと登場!重い梅雨空の中、閑散としていた店内が一気にお客様で溢れ、夕方に去ったとたん客脚がドン引きしていくなど、まるで座敷童子のようなお人です。そういえばコーヒー教室もいつも盛況、きっと人を呼ぶ天性の力を持つ人なのでしょう。お店関係の人にとっては一店に一人大切に神棚にでも置いておきたい!

昨日も長々と話していましたが、話題は基本的にコーヒーと音楽。
最近のお気に入りのディスク、レコ屋、コーヒー屋、旅、生豆、焙煎とどこまでもとりとめなないけど、深い含蓄に満ちた禅問答です。まるで禅の老師が若い弟子に投げかけたアブストラクトだけど物事の本質に繋がる根源的な問いに四苦八苦しながら考え、答える気分です。ワニ式コーヒー教室でおなじみの具体的な各論に関しては何も述べず、総論を感覚的に理解させる手法です。初めて受講した時、こんなにも多くを語らないけど、多くを伝える教室があるのかと、驚きました。(以来、結構あちらこちらで受講しています)

コーヒー業界はこだわりと自己執着とうんちくに満ちた世界です。(いささか失礼な言い方ではありますが)中川ワニ氏のように、こだわるけど執着しないコーヒー屋は本当に貴重です。コーヒーに対する味覚の正確さ(教室では十数名淹れたコーヒーの4回にわたって、個々の変化を的確に指摘します!)と底知れない深い愛情を持ちながらも、決して自己を押し付けません。ここらへんがみんな素直にワニ氏のコーヒーに魅かれる理由なんでしょうね。こうして誰かの話を聞いていると、素直にコーヒーを煎ってみたくなります。コーヒーを淹れてみたくなります。純粋にコーヒーを楽しみたくなります。

そしてJAZZ。音の守備範囲は微妙に重なります。毎回、教室へ持参しているディスクを聴かせてもらうが楽しみです。いつもワニ好みの新ネタを仕入れて、翌日にはレコ屋へと駆け込みます。今回も果てしなく(素人は付いていけないような)マニアなネタ話を堪能しました。

中川ワニ氏は夕方、カウンターで同席していたお客様の案内で近所のパン屋とたこ焼き屋で粉モンを堪能して旅立っていきました。静かな思索に素に満ちた敵な午後でした。こんな午後もあるのですね。

posted by 焙煎師TIPO at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

お知らせ

こちらは悲しいお知らせです。

週末7月8日、9日に開催予定されていたコーノ式珈琲塾大阪教室は開催定員人数に満たず順延となりました。夏・秋以降の開催予定は順次広報いたします。すでにお申し込みいただいた方には深くお詫びを申し上げます。再度のチャレンジをご考慮いただければ幸いです。新しい皆様との出会い、塾長との再会が果たせず悲しい終末気分です。落ち込むなぁ。

ということでサラっと流してここまで!
posted by 焙煎師TIPO at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

2006年07月05日

ベルベットのような

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昨日のコーヒーの香味表現に関連しますが、アンダーグラウンドな非公開組織「ベルベット舐めたことあるんか」派のお話です。あくまでも影の集団なのでコソコソと小声で話します。画像は関連があるような、無いようなVELVET UNDERGROUND & NICO(大好きでした!)

味覚表現の困難さと複雑性を憂います。
聴覚(音)と視覚(映像)などは比較的置換が可能です。例えば記憶にある風景なら絵を描いて説明するなど。でも味覚は非常に内包的で主観的なセンサーのため、他者に伝達するには基本的には「言葉」というメディアを介するしかありません。たかが一杯のコーヒーを誰かに伝えることすら儘なりません。言葉を多用、過信すると、それはレトリックとなり物事の本質から逸脱していきます。

スペシャルティコーヒーと呼ばれる風味特性の明確な高品質の商品を判断(カッピング)するために、様々な香味表現があるようです。表題のベルベットのような」とは液体を口に含んだ質感の良い特性表現の一例とされています。ここで素直な疑問が涌きます。

   ベルベットを舐めたことあるんか?

同様の表現で「バターのような」「クリームのような」「円い、転がるような(何が転がるの?)」「きつく編んだ布のような(全く意味不明)」などがあるそうです。オリジナル言語(英語)を強引に翻訳しているのでしょうが、不可解な表現ではあります。またコーヒーの味わいを近似的に別の食べ物などに置換する場合があります。例えば「チョコーレート」「キャラメル」「ナッツ」「赤ワイン」「フルーツ」「蜂蜜」「花」などが良い特性表現です。不快表現としては「ポテトフレーバー」「青臭い・青草の匂い」「青豆」「木のような」「古い麻袋の匂い」など。

   チュルチュル!ふむふむ。なるほど…
   フローラルなフレイヴァーがまるで上質な赤ワインのようですな。

果たしてこれらの言語感覚で、味覚が正確に伝わるのでしょうか?何よりチュルチュルと音をたてて吸うなちゅうねん!気色悪いちゅうねん!(でも正式なカッピングの作法です)

人は言葉でコミュニケーションを図るしかありません。でも口内に拡がったこの液体の素晴らしさを伝えるのには、言葉は余りにも無力過ぎます。「ベルベット舐めたことあるんか」派はこの立ちはだかる圧倒的な無力さを笑って茶化します。組織の活動はこれだけです。そして茶化しても笑っても人は生きていきます、前へと進んでいきます。ひたすら、何かを誰かに伝えるために!
posted by 焙煎師TIPO at 11:52| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー

2006年07月04日

イルガチェフのモカ

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本日より発売開始したモカのニューフェイスです。

実は先日島根のCAFE ROSSOで買ってきたモカイルガチェフが思いのほか気に入り、この味わいの秘密は豆の素質か?焙煎か?と好奇心がひしひし募り、少量ですが思わず仕入れてしまいました。プロのコーヒー屋というより一人のコーヒーマニアとしての虫が騒ぎます。これをアマチュア的プロフェショナリズムと勝手に呼んでいます。詳しくは「パンクなコーヒー党宣言

昔から日本人には馴染みの深い“モカ”コーヒーですが、元々は出荷港の地名であり、イエメン産(アラビア半島)とエチオピア産(アフリカ)があります。今回のイルガチェフはエチオピア産。シダモ地区の2000メートルを越える高地イルガチェフ村の最高級(GRADE-1)だそうです。確かに生豆は小粒ながらも、縦長の形状できれいな緑色がまぶしい。こんな別嬪さんなら期待したくなります(世の常として、パッと見が別嬪でも性悪の豆もあります)。でもこのコーヒーを表現した言葉を探してみると、

  オレンジのような
  赤ワインのような
  花のような
  芳醇なワインフレーバー
  果実系
  柑橘系のフルーツのような
  複雑かつ心地よい
  甘味が強い
  透き通るクリーンな味わい
  アフターテイストの甘さ
  さわやかで柔らかい酸味

と蝶よ花よとベタ誉め状態!もっともコーヒー屋の商品案内から抜粋してきましたので全く持ってあてにはなりません。そして何よりも、店主はこの手の香味表現は胡散臭くって大嫌いです。ウンチクはさて置き、仕上がりは?初めてのお手合わせですが結構、素直に焙煎できました。性格もええやんけ!焙煎度合いはフルシティ位で気持ち深めに。いつも訴えていることですが

  コーヒーの真実はカップの中にしかない

そして同時に

  コーヒーの真実は主観的な好みに過ぎない(絶対基準は存在しない)

ものです。個人的な主観では極めておいしいコーヒーです。中深でもまだ柔らかい酸味が残り、透き通った液体の心地よさは抜群です。店主としては一押しの商品です。さあ、ぜひお試し下さい!前述の香味表現は的確でしょうか?それとも胡散臭い健康食品のチラシの言葉と同じ次元でしょうか?それを判断するのはお客様の自由です。百聞は一飲に勝りますよ。豆売りは200gで900円です。
posted by 焙煎師TIPO at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

2006年07月03日

トロピカリア2

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VERDE(緑)のブレンド“トロピカリア”が再登場いたしました。

REMIX(ブレンド)を妄想するのはとても楽しいことです。
出来上がりをイメージしながら豆の種類、配合、焙煎度合いをいろいろと思案します。求めるべき味わいに少しでも近づくにはどうしたらよいのか?自問しながらも、最終的にはこうであろうという仮定で焙煎を進めます。煎りあがった豆を十分に攪拌し、カップを取って初めて結果がわかります。

今回は休眠状態の“トロピカリア”に再度挑戦いたしました。ブラジル、コロンビア、グアテマラのMIXという点は守りながらも、顔ぶれや焙煎度合い、配合は刷新しました。中深のコロンビアブカラマンガと浅めのグアテマラアゾテアを中煎りのブラジル(ワタナベさんのコーヒー)で抱擁します。相方を引き立てるワタナベさんの優しさが3種類のアンサンブルを奏で、程好い苦味と隠し味の酸味で複合的な味わいを醸し出します。

店主はそんなイメージで仕上げました。さて実際の仕上がりはいかがでしょうか?ぜひ一度試し下さい。人それぞれの味わいが待っているはずです。
posted by 焙煎師TIPO at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

2006年07月02日

雨の日には……

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雨の日曜日。
ボブ・ディランの髪型のような激しい雨が降ってきました。
せっかくの日曜日だけど、何もしたくなくなります。どこへも行きたくなくなります。
そんな時は何をすれば?
ぜひ、近場のカフェで音楽でも聴きながら、文庫本や雑誌でもどうぞ。
空調の利いた店内で、あったかいコーヒーを贅沢に楽しめます。
まだ見ぬ海の雑誌も揃えています(たまたま特集が海関連)。海に落ちる永遠を夢見ながら、気持ちだけは梅雨払いを!

そんな店主が選んだのはBADEN POWELL『CANT ON GUITAR』。
雨の朝に相応しいかは知りませんが、バーデンの鼻にかかった声とギターの音色が店内に響きます。

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喫茶店今晩北堀江のシャムアで定期的に開催されている中川ワニ氏のコーヒー教室へ参加してきます。一応プロのコーヒー屋のはずですが、素直にコーヒーを勉強してきます。これで何回目の参加でしたか?
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2006年07月01日

悪夢

トラウマに近い悪夢のような映画『ゾンビ』です。シリーズ第2作(日本公開では第1作)以来、ひたすらゾンビそのものへ恐怖よりも、世界の終わりの逃げ場(希望そして未来)の無い世界観に打ちのめされました。以来、生傷のように時々蘇ってきます。

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そして繰り返して『ゾンビ』シリーズの夢を見ます。毎回ストーリーや設定は異なりますが、定期的に公開されるシリーズモノの夢です。基本的には逃げ道の無い閉塞感で一杯の終末の世界です。ある時は樹の上にゾンビに追い詰められ、逃げ場を失い、まんじりともせず夜を明かします。昨夜、久しぶりに寝起き前の夢でうなされ、起きてからも現実に戻れませんでした。ニューバージョンです。パッと見た姿からはゾンビなのか人間なのかがわからず、気が付くと襲われているのです。周囲の人間が知らぬうちに見た目は変わらずゾンビ化しているのです。パラノイアックな厭世観の濃い、重い空気で夢なのに死にそうになりましたよ。ほんまに、なんちゅう夢を見るんや!寝とる方が疲れるやないけ!
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