2006年06月03日

食後にコーヒーはいかがですか?

今日は久しぶりにコーヒーについて。
やはり食事を楽しんだ後、コーヒーでその余韻を噛み締めたいと思いませんか?油モノなどの消化を助ける意味合いもあり、食後にコーヒーは欠かせないものです。
先日、あるイタリア料理店のランチへ。最近、商業ビルに出店したおいしいと評判のイタリアンです。オーダーしたのはパスタと前菜・パンのランチメニューです。(小市民なもんで注文は地味に!)

 「食後にコーヒーはいかがですか?」

プラス100円ですが、ゆっくりと食後を過ごせるだろうと、追加いたしました。あわただしく下げられたパスタ皿に代ってコーヒーが給仕されました。それは余りにもひどい代物。明らかにつくり置きされたシャパシャパのブレンドコーヒー、最近のファーストフード店で出されるコーヒー方がいくらかましかも知れません。そして添えられたスティックシュガーにはロースターのロゴが明記されていました。悲しくなり、コーヒーを流し込むと足早に店を出ました。そう、レストランは食後のコーヒーにどこまで力を入れるべきか?

ランチタイムの食後のコーヒーは概ね無料か100〜200円程度の価格で抑えられています。多分、食後、ドトールでコーヒーを飲むのと同等かそれより安い価格を想定されているのでしょうか。当然、食後のコーヒーを提供すると滞在時間が長くなり、回転に影響します。しかしお客様にとって店を選ぶ基準にドリンク付きか否かは大きなポイント(特にランチタイムは顕著)のため、そうした価格設定にするしかありません。

当然、サービスないしは100円程度の商品にそんなに手間を掛けれない!という考え方があります。コーヒー専門店ではないのだから、料理そのもので勝負すればいい!コーヒーは付ければよい!確かにそれは正論でしょう。

別の考えもあります。最近ではランチタイムでも簡単なコース料理をゆったりと楽しむ方もおられます。特にコース料理の場合、個々のおいしさも大切ですが、やはり肝心なのは最初と最後なのでは?特に最後のデザートやコーヒーなりが最終的にはコース全体の評価を決定付けてしまいます。味覚は結構いい加減なものですから、最終的な印象で全体が上書きされます。料理の大切な締めが最後のコーヒーです。イタリアンの後には、必ずおいしいエスプレッソが飲みたくなります。これを楽しんでこそ、ああ素晴らしい食事だった!と余韻が残ります。

フレンチなどの専門店ではケーキやデザートのためにパティシエを雇い、こだわっている店も多いことでしょう。でもバリスタは?コーヒーは結構軽んじられているのではないでしょうか?有機野菜なんか使用する素材にも気を配りながらも、コーヒー豆にはこだわらないのでしょうか?

私自身がコーヒー屋だからという訳ではないのですが、食後のコーヒーのおいしい店は信用できます。もう一度行こうかと考えます。そして逆にコーヒーへのこだわりが薄い店は自然と脚が遠のきます。決して大手ロースターの豆を否定している訳ではないのですが、無神経にもロゴ入りのシュガーを使っていることには、ああ、その程度のこだわりか!と少し悲しくなります。
偏狭な考え方かも知れません。でもカップ1杯のコーヒーがどれほど人を幸せにすることか!最良の食事には必ず最良のコーヒーが良き連れ合いとなります。それを否定する店は信用できません。
posted by 焙煎師TIPO at 11:07| Comment(2) | TrackBack(0) | コーヒー