2006年05月28日

嫌われ松子の一生

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待望の『嫌われ松子の一生』を公開日に早速拝見。

良識ある大人は越えてはいけない一線があります。大人なんだからそんなことやこんなことはしちゃだめなのよ!という守るべき国境線があるはずです。多分……。でもこの監督はそんなこと余り関係がないようです。確信犯的に良識を破壊し、キ○○イとヘ○○イの領域へを観客を誘います。全編悪ふざけと悪意に満ち、ギミックかけまくった非現実な妄想と化し、リズムのはずし方(オフビート)もあからさま。でも「ふふふ…。ここでどうや!これでも食らえ!ふふふ…」というどこか冷めて客観視している監督の冷徹な眼が見え隠れします。俳優は全員コスプレ大会で絶叫芝居爆発。特に主演の中谷美紀の壊れっぷりは郡を抜いています。熱演というか熱病というか歯止めが利かないまでに壊れています。間違いなく監督のサディスティック(それも超ど級)なコントロールが窺われます。そら、クランクアップした後、虚脱状態で社会復帰不可能になるよな。
そして相当くどい映画です。これでもか!これでもか!いやいやまだまだ!とひつこく迫ります。きっと良識ある大人は嫌いな映画でしょう。別におすすめもしません。パワーはありますけど、おしいところで前作『下妻物語』は越えれなかったかな?
彼岸と此岸の境界は曖昧です。“POINT OF NO RETURN”あたりを意図的に彷徨う快楽は絶大なものです。ぜひ劇場へは良識を捨て、アホになりに行って下さいね。
posted by 焙煎師TIPO at 12:33| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画