2006年05月01日

慣性の法則

先週末のことです。自炊も面倒だし、ぷらっと食べにでることにいたしました。店主は酒は呑まないので、飲みには行きません。そして気分は生野菜モードでした。「肉喰いてぇ!」ではなく「野菜じゃ!それも生で持って来い!」という感じで、矛盾しますが、付け合わせは油ギトギトでの肉で!

閉店後早速、豊中ロマンチック街道にあるサラダバーで有名な某ステーキチェーンへ。完全に頭は「うえ!」となるくらい生野菜モードでWEBでメニューまでチェックして生姜ソースのチキンステーキに決め、心して出かけました。

      でも店がない!

あれ?通りすぎたかな?と再びUターンして戻ってみてもやはりない!いったいどこへ行ったの?昨年末に何度か通ったはずです。実はこの記憶は何者かにインプラントされた偽りの記憶なの?車窓からの風景が音をたてて現実崩壊していきます。ああああああああ?

なんてことないこのチェーンはステーキ肉の表示違反で摘発されていましたので多分、不採算店縮小で閉店したのでしょうね。詳細は知りません。

長い年月にわたり、自分の店を続けていくことの困難を考えます。

行きつけの店というものは、時間が開いても再び訪れた際、変わらぬ姿で継続をして欲しいものです。訪問間隔は1ヶ月かも1年かも知れませんが、時間経過を超えてお店はあるべき姿であるべきです。お店の慣性の法則です。物体は外部から力を加えない限りそのままの状態にあり続けます。良い店は時間を越えて変わらぬものです。TIPOGRAFIAを開店してまだ5ヶ月弱です。商売の鉄則として飽きずに商いを続けて、店を守っていくことが肝心です。お客様がいつ来ても変わらぬコーヒーが楽しめる店でありたいものです。

例えばこんな物語があります。
豊中に住んでいた人が何かしらの理由で別の場所に移り住み時間が流れました。数年後、商用を兼ねた里帰りで再びこの町に戻ってきた時、何気に通り沿いの喫茶店へと脚を向けました。そういえばあの頃、よく通ったよな……。木製を扉を開け、一歩踏み入るとコーヒーの香ばしい香りが全身を包むとすべての記憶がよみがえりました。そこでは年月分は年をとった店主が変わらぬ姿でコーヒーを点てていました。そしてあの頃のコーヒーの味を思い出し、カウンターへとさらに一歩踏み出しました。

これが店主が理想とする妄想です。


posted by 焙煎師TIPO at 09:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記