2006年04月09日

コーヒー教室終了

昨日はTIPOGRAFIAで開催されたコーヒー教室『COFFEE FOR SWEET SATURDAY NIGHT』にお越しいただきありがとうございました。今回は7名様にご参加いただき店主としても感謝感謝の夜でした。お楽しみいただけましたでしょうか?皆様のおいしいコーヒーのささやかな助力にでもなれば幸いです。

教室・講座は今後も2本立てで継続していきます。

喫茶店TIPOGRAFIA主催の2時間教室はコーヒーの技術や知識を習得するというより音楽とSWEETSを楽しみながら一緒にコーヒーを淹れて、楽しむゆるゆる珈琲派推薦講座です。ウンチクや技術よりも、いろんな器具や豆でゆったりと楽しんでいただけます。こちらは毎月定期的には開催していきます。

喫茶店コーノ式珈琲塾は土日のフルタイム(終日)を使った本格的珈琲技術講座です。コーヒーの基本知識から抽出理論、焙煎実技まで基礎的な知識が学べます。もちろん経験は問いませんので全くの初めての方でも大丈夫です。何かしらコーヒーについての体系的な知識を求めている開業志望の方からカフェ・コーヒーファンまで幅広く募ります。こちらは隔月開催です。初回は5月13日、14日に開催いたします。すでに何名かの方にエントリーを頂いております。詳細はココをクリックしてみてね。

開催スケジュールなどはこのブログとリンクしてあるHPで紹介していきますので、ご参加をお待ちしておりますね。るんるん
posted by 焙煎師TIPO at 08:38| Comment(1) | TrackBack(0) | お店

2006年04月08日

ふふふ、これがSWEETSよ!

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ふふふ、今夜7時から開催されるコーヒー教室のSWEETSが届きました。アーモンドとレモンのタルトです。小腹が空いた昼前には刺激が強すぎますね。TIPOGRAFIAの甘いもんは店主の従妹の手作りです。今朝も大阪市内より遙々と届けてくれました。今後もコーヒーに合うお菓子をいろいろと考えていきますね。さあ、教室ご参加の方はお楽しみに!

NEWついでにお知らせ!ブラジリアンサウンドをガイドするフリーペーパー『MPB』103号が届きました。ご自由にお持ち帰りやす。
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禁煙 PROIBIDO

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TIPOGRAFIAの店内はすべて禁煙です。あまりおっぴらに禁煙サインを出していないのですが、ガラス面にはポルトガル語で“PROIBIDO”と京都弁で“堪忍どすえ”とあります。指示した本人が言うのも何ですが、よく見ると極めて不可解な禁煙マークですね。異国語で怒鳴られる国辱的強引な禁止と対極のはんなりとした婉曲の微妙な間が??誠に京都的な表裏のある、閉ざされた盆地の小宇宙を表現している一品です(嘘)。
              
さて本題の禁煙です。TIPOGRAFIAを開店するにあたってタバコをどうするかの判断は最後まで悩みました。大手の企業でありませんのこの程度の規模で分煙は不可能です。なんちゃって分煙(パーテーション1枚でスペースを区切っただけのいんちき分煙)は問題外です。白か黒かしかありません。コーヒーを売りにしている店にとってタバコが商品を活かすか?殺すか?の判断です。映画『COFFEE AND CIGARETTES』のタイトル通り相性のいい伴侶であることは認めます。眼を細め、右手で紫煙をくゆらせながら左手で苦味のある液体を楽しむ……何かフランス映画の1シーンの様である種の憧れもありました。でも煙いの苦手やし……。
              
最終的に導き出した結論は禁煙でした。前提となった考え方は

    何かを失うことと得ることは同義である

でした。「死は生の対極としてでなく、その一部として存在している」と書いたのは村上春樹です。英語でいう“LOST AND FOUND”の言葉の通り何か(あるいは誰か)を得ると必ず同時に別の何か(誰か)を失います。カードの表裏でなく一部として存在します。その瞬間、瞬間の選択を無間地獄のように繰り返して生きていきます。そして選択をやめた時こそがDEAD END(死)です。人生にも歴史にも“IF”はありえません。過ぎ去った過去は確定され、不可逆なもので、エントロピーは無限に増殖していきます。
選択の判断基準はまちまちだけれど、多くは秤の両天秤に掛けて、無意識かあるいは確信犯的に途を選んでいきます。大手企業の場合は完全に企業イメージであり商品イメージの損得の戦略判断です。

何でも、要は選択(途を選ぶということ)の問題なんですよ。禁煙を選択することによって得るお客様もいれば同時に失うお客様もいるということです。逆も同様にタバコを開放しても、得るお客様と失うお客様がおります。
♪どっちが得かよ〜く考えてみよう!てなもんです。禁煙ほどの問題でなくても、お店でBGMとしてJAZZを流したとしますね。これだって、体質的にコーヒーには演歌しか受けつけない方、静謐のみが一番の方にとっては決して整合しません。多かれ少なかれ、何かを得て同時に失います。

誠に勝手ながら、最終的には店主の個人的主観を優先しました。1日フルタイムで店にいる訳ですので店舗運営上可能な限りストレスとなる要因は事前に排除せざるえません。やはりタバコを吸わない人間にとっては煙はしんどいもんです。新幹線の喫煙者には近寄りたくない!その他の考えられる理由としては

  @白くきれいなお店でありたい(白壁は煙で茶色くなります)
  Aコーヒーの香りを楽しんで欲しいから
  (タバコの煙とコーヒーの香りは喧嘩して、概ねコーヒーの負け)


あたりですか?
一番大きな判断材料は喫煙者が「吸う」か「吸わない」という自己意思(欲求・マナーに準ずる)での選択が可能なのに対して嫌煙者は選べないんことです。同じ空間で誰かがタバコを吸うと当人の意思によらず煙を吸わされてしまいます。多分そんな時、自分なら露骨に不快感を顔を出してしまいまうでしょう。これはサービス業として接客的にどうか?とプロとしてあるまじきことです。でもきっと我慢できません。それなら……。

ということで、茶化しつつも、文学、哲学から量子力学まで駆使して禁煙理論を押し付けてしましました。あ、これは屁理屈です。今度から“MASTER OF 屁理屈”と呼んで下さい(嘘)。まあ、世の中いろいろ意見はあるでしょうけど寛容な気持で「このおっさん!まあ、しゃないな」とお許しいただければ幸いです。堪忍しておくれやす!

posted by 焙煎師TIPO at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

2006年04月07日

認識不足なのよ

何気にテレビを見ていていつも気になるCMがあります。ライオンのクリニカデンタルリンスです。眼が離せず、見入ってしまうんですね。この人は誰?とすごく気になっていました。あ、客観的に自己分析すると何となく気になる理由はわかります。眼鏡、スレンダー、すっきりとした細面で幸の薄そうな顔あたりですかね。

話は変わって先日観にいった映画『好きだ、』でも主人公の姉役の女優がすごく気になっていたんです。映画自体は微妙ですね。きっと監督は台詞や動きではなく、役者の醸し出す空気感をフィルムに焼き付けたい人なんでしょうけど今回は?映画は高校時代と17年後の34歳をつなげます。演じる役者が

       宮崎あおい→ 永作博美
       瑛太    → 西島秀俊

となります。これに違和感を感じるか、はまるかで評価が分かれるところでしょうね。容姿の変化は納得(我慢)しても声質(宮崎→永作)が変わりすぎ!と異物感でいまいち乗り切れず。でもきっと、監督は確信犯であえて似ていないこのキャスティングを選んだはず。そして気になったのはお姉さん!この人の薄幸な空気感が心地よかった!

本題にも戻るとクリニカとお姉さんは同一の役者でした。
ガーン!何でわからへんねん!という感じです。センサーとなる視覚などの外部情報入力感覚器およびその感度(感受性)は問題なかったはずです。どちらの対象も無意識に興味(好感)を示しているんですから!問題はOSです。それを後処理して情報分析する脳がつながってない!認識力が不足しているらしく、自分の場合はしばしばあることです。恐ろしい!これまでも知らずにいろいろなことを見過ごして人生を生きてきたのかも知れないですね。もっと素晴らしい世界にも気が付かなかっただけかも!

ちなみに彼女の名前は小山田サユリ。フィルモグラフィを見ると何度かスクリーンでお見かけしていたようですね。これも全く気が付かんかった!
posted by 焙煎師TIPO at 10:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画

2006年04月06日

駐車場建築中

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どうやらTIPOGRAFIAの前の空き地に駐車場100円パーキングができる様です。決して駅前でなくバス通り沿いの郊外立地のため、お客様からの切実な駐車場への要望もこれにて見事に解決されます。♪グローリー!グロリー!ハレルヤー!頑張れ、工事のおじさんたち!完成までもう少しだ。しっかりいい仕事してね。これで車でご来店の方も安心して店内でゆっくりコーヒーが楽しめます。完成したら気になるお値段も広報いたしますね。
posted by 焙煎師TIPO at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

工藤ちゃんブレンド

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『探偵物語』の工藤俊作(a.k.a.松田優作)がドラマ中でいつも唱えているブレンドの話をあるお客様から教えて頂きました。喫茶店のマスター柄本明をいつもしかりつけていたブレンドは

      モカ2 キリマン1 ブルマン3

だそうです。配合はネットで調べて見つけました。かなり酸味が強いコーヒーかな?TIPOGRAFIAにはブルーマウンテンの生豆がないので再現はできませんが、《工藤ちゃんブレンド》として売り出すのもいいかも知れません。今度ジャマイカのいい豆があれば仕入れてみますね。

このドラマは本筋よりも、脚本にあるのか現場のアドリブなのか不明のディティールの遊びを楽しみます。かなり松田優作の趣味が入っているんでしょうね。彼が亡くなったのは確か会社へ新卒で入社した年です。横浜郊外の埋立地(周辺には工場しかなく、駅と結ぶのはモノレールのみの地の果て感いっぱいの場所でした)でラジオか何かで知った記憶があります。「ああ!」と放心状態。営業車の中、喪失感で呆然としていました。大学の頃は松田優作を崇拝していました。きっとそのアイコン(偶像)が失われたことで、自分の青い時代が終わりを告げたような気がしてたんでしょうね。
posted by 焙煎師TIPO at 08:45| Comment(0) | TrackBack(1) | コーヒー

2006年04月05日

トラウマ

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昨日に引き続き、幼心に余りにも怖すぎてトラウマとなったモノを。

まずは梅図かずお『漂流教室』。どこかの病院の待合室で週刊誌の連載をリアルで読んだ記憶があります。後半の恐竜のテーマパークの場面で「ぎゃ〜!」「ぐえ〜!」という感じでショックを受け、すぐに単行本を買いに走りました。タイトルの意味が判らず『恐竜教室』かと思ってました。嘘でなくほんとの話です。全巻を読み終えてからは完全にトラウマですね。このまま大和小学校のように帰られなくなったらと真剣に恐れ、毎日下校時校門を出てようやく安心してましたね。

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次は映画『ソイレントグリーン』。まだビデオのない時代で小学生だったので当然テレビの「なんちゃらロードショー」で観ました。夜11時までの映画をなかなか最後まで観せてもらえず、いつも半ばで就寝を強制されましたがこの映画は例外でした。チャールトン・ヘストン主演のSF映画です。21世紀、人口過密で資源や食料が不足し、自然が破壊され、スモッグで煙る都市で人々はかろうじて生きています。そこは持つものと持たざるものが存在する社会。安楽死、食糧危機、環境破壊などでディストピア(ユートピアの反対)をテーマにした作品です。衝撃的なラストは幼心には強烈過ぎました。その夜はショックのあまりに一晩中まんじりともできず寝れなかった覚えがあります。
             カチンコ
実は2作品とも共通したトラウマを強いるのですね。それは
          
    未来に希望はない

という恐るべき事実。こっちはまだ小学生ですよ。希望とか絶望とか以前になにも考えず、ひたすらけなげに日々を生きていた頃です。これはやばい!少し刺激的過ぎます。人はいつもそうです。今日の苦しみも明日があるから生きていけます。過去にいろいろあっても明日があるから生きていくのです。平日の仕事がうざくても日曜日があるからがんばれます。未来への閉塞感は一番人を不安にさせます。不安は絶望につながります。両作品とも今、満ち溢れているものがなくなるという喪失感、特に食べる物がなくなってしまうという危機感(三大欲求といってもまだ小学生ですので性欲は除外すると一番切実な欲求ですね)が圧倒的です。ああ、ほんまに怖かった。でも人はこうしたトラウマを超え、生き続けていきます。やはりLIFE IS GOIN' ON!

位置情報最近、何かコーヒー屋のストアブログという範疇を遥かに逸脱している記事が多いような気がします。ま、いいか!それはそれで人生ですか!
posted by 焙煎師TIPO at 10:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2006年04月04日

悪夢

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ジョン・コルトレーンと同い年になってもいまだに繰り返してみる悪夢があります。大学の試験の夢です。受験じゃなくて定期的な前期・後期試験の方。いつも電車に遅れて大学にたどりつけない、全く何も書くことができない、試験の時間を間違えた、単位が足らず卒業できないなどなどいつも夢の中で追い詰められます。もう卒業して十数年ですよ!ええ加減に勘弁してくれちゅうねん!
今朝も久しぶりに見てしまいました。全く書けずボロボロになって学食で飯を食っていると、もっともやばい電磁気(理系でした。そして最もトラウマ度の高い必須科目、初年度に受ける電磁気Tをひつこく再受講してました)のテストが明日だということを完全に忘れてました。やばい卒業でけへん!とまたあせります。何度目の卒業クライシスなんでしょうか?目覚めが悪すぎます。でも不思議なもので夢の中でこれが実は夢で自分は既に卒業して社会人だということをうすうすとは認識していながら、降りかかる火の粉の紅蓮紅蓮と焼かれます。完全に成長期における社会的トラウマです。きっと50、60歳になっても大学生の自分と一緒に苦しむんでしょうね。思えば、くそが付く真面目さだけで大した障害もなく乗りきってきた人生のケチの付き始めでしたね。どうにもならないことへの挫折感と厭世観に打ちのめされた人生の始まりでした。それでも人は生き続けます!LIFE IS GOIN' ON!


位置情報ちなみに画像はトラウマでなくて“TROUT MASK”です。
posted by 焙煎師TIPO at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2006年04月03日

うろうろ日記

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本日は定休日でした。陽気に誘われうろうろとお店巡りへ。
TIPOGRAFIAもご紹介いただいた『CAFE-SWEETS』の2店でコーヒー(カプチーノ)を。たまには他人の淹れたコーヒーもいいものです。ちなみにお店は本町界隈の“BAR PAPPA”と“CENTRAL BANCO”。どちらもILLYの豆で抽出、泡面にきれいな絵を描いています。手先の不器用なTIPOには到底難しい代物ですね(最初から放棄している!)。しかしカプチーノ二連チャンは少しきついかな。ついでに靭本町の“BOULANGERIE TAKEUCHI”へ。昔、バケットがすごくおいしかった記憶があるんですが、残念ながら見当たらず。バナナの菓子パン(写真参照・商品名と詳細は忘れました)とレーズンパン、胡桃の丸いパンを自分へのお土産に購入。まあ満足のいくパンです。

たまにはお出かけもいいもんですわ。営業中は行動半径がだいたい店舗周辺100メートル未満(純粋にライフと店の往復のみ)ですからね。
posted by 焙煎師TIPO at 17:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

MUSIKAFFEE #0001

休日の朝に聴くカエターノ

@LUA,LUA,LUA,LUA(JOIA)

AZERA A RAZA(NOITES DO NORTE)

BCINEMA NOVA(TROPICALIA 2)

CSAMBA E AMOR(QUALQUER COISA)

DO LEAOZINHO(BICHO)

EPE DO MEU SAMBA(AO VIVO)
◎MART'NALIA / CAETANO VELOSO

FEU SEI QUE VOU TE AMAR(LAGRIMAS NEGRAS)
◎BEBO & CIGALA / CAETANO VELOSO

GRAP DU BOM PARTEU(EM SUJEITO HOMEM 2)
◎RAPPIN'HOOD / CAETANO VELOSO

HDESDE QUE O SAMBA E SAMBA(TOROPICALIA 2)

IUM CANTO DE AFOXE(CORES)


             るんるん
コーヒーにぴったりの音楽を探す旅が始まります。

お気に入りのカフェ、自宅のリビングなどコーヒーカップを片手にゆったりと耳を傾ける音楽。TIPOGRAFIAでは、音がコーヒーを味わいを引き立て、コーヒーが音とハミングする、そんな素敵な伴侶となる音楽と探していきます。残念ながら店主は楽器を一切弾けません。唄も歌えません。でも店内には人並み以上にたくさんのCDとLPが溢れており、たいがいの音楽は聴きかじっています。出逢った音たちからコーヒーと相性の良い音楽を提案します。“ムジカフェ MUSIKAFFEE”は“MUSIK”+“KAFFEE”の造語で文字通りコーヒーのための音楽を意味します。もしあなたの音楽とコーヒーを巡る旅の案内になれば幸いです。

今回はテーマは「休日の朝に楽しむカエターノ・ヴェローゾ」。
少しブルーな週の始まりの日にいきなり休日の話で恐縮ですが、個人的には月曜が定休日なもんですのでお許しくださいね。コーヒーはフルシティローストのケニア(アフリカの叫び)をセレクトし、厚切りの食パンを添えました。さあ、あなたも今週末にでもゆるゆるとコーヒーと一緒にお楽しみくださいね。
posted by 焙煎師TIPO at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | musica

2006年04月02日

JACKIE McLEAN

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JAZZサックスのJACKIE McLEANが亡くなりました。享年73歳。また一人ハードバップ時代のミュージシャンが去りましたね。それ程強い思い入れのある人ではないんですけど、やはりあの時代の音はパワーがあります。

昨日映画『LAST DAYS』を観ました。あ、毎月1日は映画の日です。絶対寡黙すぎるダークな映画だと予想していましたが、そのまんまでした。何の示唆もないまま映画は終わっていきます。そこには単に独りの男の死があるのみです。主人公のモデルとなったカート・コバーンは27歳で自殺。20歳の頃、「夭折」という言葉の持つ甘美な響きに魅せられ、27歳で死んでいった“J”の名を持つミュージシャンを崇拝していました。当時、はるか年上のような気がしていたのですが、40歳の自分から見ると「まだ27歳?いいね若くって!これからじゃん」なんておっさんな台詞を言いそうです(嘘)。このへんの死生観のネタを突っ込むと重くなるので

         “STOP MAKING SENSE”
posted by 焙煎師TIPO at 09:01| Comment(3) | TrackBack(0) | musica

2006年04月01日

RHODES CAFE

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その店の隅にはビンテージのエレクトリックピアノが鎮座していた。僕はまだその楽器が泣いた姿をこの店では見たことがない。

鍵盤の上部には“RHODES”と刻印があり、全体的には無骨なデザインだが機能的な臭いが漂う。そう、良い機械は必ず固有の合理的な波動をかもし出すものだ。鍵盤に向かう極めて感情的な人間を機械は時として情感いっぱいに優しく包み込み、時として冷たく合理的に付き放つ。気まぐれに放たれる音色は単なる空気の振動を超え、演奏者の声として拡散する。ごくまれには素敵な偶然で“神の声”そのものが浸漬してくることだったある。

その地階にある薄暗いBARはそこそこおいしいコーヒーを出してくれる。店名の“CAFE”はたぶんそんな店主のこだわりなのだろう。酒の飲めない人間にとってコーヒーはアルコールの品揃えよりも店選びのポイントとなる。そう、あとは“音”。この店は、決してうるさくない程度の店内の喧騒とハミングする音楽が絶妙なのだ。だから酒の飲めない癖に何度となく独り訪れたくなる。

隅のピアノは定期的な生演奏などで使用されているのかもしれない。でも誰かが鍵盤に触れているのをいまだ見たことがない。その代りに店内にはいつもレコードが流れている。しばし塩化ビニールから放たれる音楽にもこの楽器が使われている。微妙な浮遊感(空間的な拡がり)のあるピアノは音楽に添い寝するように包み込む。僕も好んでいつもこの音色を聴いている。目の前のピアノから音が放たれることはないが、時々レコードの音がこのピアノから出ているという錯覚に陥る。そんな時は眼を閉じて、耳だけを開く。そして黙って音と会話するのだ。なぜ人はこんなにも素敵な音を創りだせたのか?そして静かに瞬間の眠りに付く。
             レストラン
妄想癖は無間地獄のようなものです。お客様のいない店内で独り妄想ってます。こんな風にRHODESのあるBARあるいはCAFEがあればいいなと独り考えてました。今日から電気用品安全法(PSE)が施行されます。RHODESはもちろんWurlitzer、HAMMOND ORGAN、Clavinetなどのビンテージ楽器は時代の音を感じさせるものです。朝令暮改の混迷はどう落ち着くんでしょうね。
posted by 焙煎師TIPO at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | musica