2006年03月29日

ゆるゆる珈琲派推薦映画

このブログでしばしば提唱しています確信犯的なゆるさを提供するという“ゆるゆる珈琲派”(←命名は突然炎のごとく&派閥といってもTIPOGRAFIAの独立愚連隊)の推薦映画が決定しました。現在公開中の『かもめ食堂』です。
            カチンコ
いやあ。ほんまにゆるゆるしてまんな。リアリティはないけど漂う空気感が堪りません。一応フィンランドロケの日本映画です。決して若くはない女性3人が携わるヘルシンキの食堂(カフェ)の物語です。
           
きっとこれからカフェでも喫茶でも何らかのお店を自分でやりたいと夢見る人には「クー!」となること間違いなしの映画です。既にお店をやっている人にとっても「ワカルワカル!」という映画です。

最初は閑古鳥が鳴いていた店(だってヘルシンキでおにぎりが売りの食堂ですよ!)がいろいろ人といろんなことがあってお客様で満席になるまでのお話です。テロリストも人種差別主義者も出てきません(当たり前)。たいしたことは起こりません(これも当たり前)。でもうんちくに満ちた台詞が一杯です。

「コーヒーは自分で淹れるより他人に淹れてもらった方がおいしい」
「おにぎりは日本のソウルフード」
「コーヒーをおいしくするには“コピ・ルアック”と唱える」


映画の中で何度となくペーパーフィルターでコーヒーを点てる場面が出てきます。ケトルから湯を少しずつ注ぎ、ほわほわと湯気が拡ろがっていきます。湯の注ぎ方が甘い!なんて突っ込みは珈琲武闘派(別名珈琲技術至上主義者またの名を珈琲ハードコア派)に任せておき、ゆるゆる珈琲派は湯気を楽しみます。

コーヒーをおいしくする呪文である“コピ・ルアック”とはインドネシアのジャコウネコが食べたコーヒーの完熟の実を糞から集めたコーヒーです。幻のコーヒーと呼ばれており、映画でもこのコーヒーを飲むシーンがあります。“コピ”はインドネシア語の“コーヒー”。

この映画を観る人は腹減り厳禁です。食べ物が本当においしそうなんですよ。塩ジャケ、とんかつ、生姜焼き、白い飯、シナモンロール……。お腹がきゅるきゅるとなります。食べることは本当に素敵なことです。人生の至福です!生きることは食べることであり食べることは生きることです!食いしん坊推薦映画です。でもおにぎりってなんであんなにもおいしいのでしょうね?“ソウルフード”という言い方は言い得て妙です。確かに世代を超えすべての日本人の琴線に触れる魂かも知れませんね。
            カチンコ
余談ですがTIPOGRAFIA店主は極めて食い意地の張った血筋です。父方の実家は漬物、その親戚にうどん、そば、日本料理と“食”がルーツです。食べることが大好きで、おいしそうに物を食べたり飲んだりする人を見るとホッとしますね。


posted by 焙煎師TIPO at 08:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画