2006年03月09日

ブラジルの農園

ブラジル旅行記 027(1).jpg

うねるようなやわらかな起伏のある大地が果てしなく続きます。この季節雨はほとんどなく、赤茶けた大地は乾燥して、コーヒーの樹は何重にも連なりながら植えられており、風景上面の空の抜けるような青さが目にしみます。風景の基本となるスケールと色彩が明らかに日本と異なり、周辺情報に対して無意識に日本的な基準を強いていますが、これは完全に異質な痛いまでに広い広い風景です。

ブラジル滞在中、パトロシーニョの町に宿泊しながら、毎日のように農園を見に行きました。当然移動は車です。数人のグループ(日本各地のコーヒー屋さん)で分乗しながら、農園を巡ります。町から30分程度の距離にある農園を選んでいるようです。幹線道路から農園へと入る私道は舗装されておらず、砂埃を撒き散らし揺れながらたどり着きます。

農園主と家族は、日本から訪れた我々を心から歓迎してくれます。ポルトガル語を関西弁に翻訳すると「よう来たよう来た!まぁ、ここを自分の家やと思ってくつろいでくれや!」とう感じです。FAZENDAと呼ばれる農園の主は概ね社会的には富裕層にあたります。実際の農作業は従業員と(収穫時の)季節労働者が受け持ちます。ブラジルは経済的な階級社会です。でもイタリアなど各国からの移民の方が多く、大地を相手に親から子、孫へと苦労を重ねたきた感は伺えます。お茶やお菓子はもちろん奥様の手料理の昼食までご馳走になりました。ここでの昼食が滞在中の食事で一番おいしかった!もちろん凝った料理ではありませんよ。自分の農園で買っている豚とか野菜をふんだんに使った家庭料理です。でも旅先のレストランでは絶対味わえない味です。

通訳を交えながらも、しばらく話していると本当にうれしそうに「次回ブラジルへ来た時は必ず寄ってくれや」と話します。本当にあったかい人たちです。この人たちが苦労をかけて育んだコーヒーを最良の形で日本でも飲んでもらいたい!そんな思いで一杯です。人の温かみというのは短時間の出会いでも十分に感じられるのもです。人並みには海外旅行でいろんな国を訪問しましたが、ほんとうに“ココ”にもう一度戻って来たい!と真剣に考えた国は実はブラジルが初めてです。何なんでしょうね、このはまり方は?同様にブラジルの泥沼にはまってしまった人も多く、それだけこの国には何かしら魅力があるのでしょうね。
posted by 焙煎師TIPO at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | BRASIL