黒セルフレームの眼鏡の調整のため、久しぶりに京都へ行って来ました。豊中から京都は遥か遠く、自分のアイデンティティをロストしそうになります。

写真は雨で煙る一保堂です。京都でお茶といえば、番茶です。何といっても、日常的にたしなむのはこれ!幼少の頃、親戚の家で昼ごはんをご馳走になり飲んだお茶が舌に刷り込まれております。そもそも番茶って何?というレベルの人ですが、舌は決して忘れません。あの濃いえぐい味が大好きです。昨年の秋、突然番茶を飲みたくなって通りかかった一保堂に入りました。でも何を買っていいのかわからない!何と番茶にも種類がある!これはTIPOGRAFIA店頭のコーヒーショーケースを前で途方に暮れるお客様の気持ちと同じですね(笑)。結局アドバイスに従い、「若柳」という葉を購入いたしました。それなりの値段だったのですが、飲んでびっくり!記憶の番茶と似ているようで、全く違うお茶でした。よい意味で期待を裏切ったおいしさです。うむうむお茶の世界も深い!これで番茶なら、あのえげつない値段の上級品はどんな味がするのだ?それ以来、怖くって天国の扉はノックしておりません。いったい扉が開いたらどんな魔物が登場するのか?恐ろしすぎる!てなことを番茶を飲みながら書いております。

たまには他人のコーヒーを!ということで寺町三条上ルのスマートで一服。実は初めて飲んだが噂通りすっぱかった!あとは定番コースのJET SET(レコード屋)とモリカゲのシャツへ。案の定散財して、懐はやせたけど、アイデンティティを少しだけ満たし帰路へつきました。