2006年02月28日

三月の水

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ふと気が付くと、もう3月になろうとしているのですね。毎日は繰り返し、転がるように時間が流れていきます。ああ、もう少しで開店4ヶ月目突入です!今日も午後からは雨だそうです。ブラジルの夏の終わりを告げる雨と同様、日本でも3月は雨が多い季節ですね。
チッポグラフィアはエントランスの部分にひさしがなく、雨の日には傘をたたむ時、少し濡れてしまします。開店以来、気にはなっていたので昨日の定休日を使い、布製のひさしを増築いたしました。これで雨の日の来店も大丈夫!こうしたことは実際お店をやってみないと建築図面だけではわかりません。カラーは当然緑で壁面が黄色なのでちゃんとブラジル国旗してます。ついでに暗かった入り口部分を照らすスポットライトも追加いたしました。これにてお客様は暗くなっても、ピンスポを浴びながら大見得を切って店へ入ることができます(入らんか!)。どうぞごゆるりとおいでやすぅ。
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2006年02月27日

日曜日の夜はレイトショーへ

月曜を定休日にして以来、多少心のゆとりができ日曜日の夜は映画へ出かけています。9時前後の上映開始のレイトショーは入場料が安く(1200円均一)、空いていて快適で、郊外型の商業施設併設のシネコンなので、開演までは館内で買い物も楽しめます。昨夜は「クラッシュ」。
            映画
すごい映画です。たぶんアカデミー賞の最優秀脚本賞は取るでしょう!本当に見事な脚本です。現代アメリカの人種差別と偏見をテーマとした決しいとっつきやすい映画ではないですが、あまりにも生々しくて、痛々しくて、切なくい映画です。かすかな希望もありますが、それ以上に絶望があります。でもそれは現代アメリカの現実です。ドル箱スターではないけど、素晴らしい役者たちの演技で静かにリアルに表現されています。
            映画
映画はいわゆる群像劇というスタイルです。ロバート・アルトマン「ショートカッツ」、ポール・トーマス・アンダーソン「マグノリア」、ボブ・ジラルディ「ディナーラッシュ」、タランティーノ「パルプ・フィクション」など傑作も多く大好きなジャンルです。ある時間、ある場所において複数の人物が織り成しがタペストリー(つづれおり)となる物語とでも言えばいいかな。映画では、前半、複数の主人公の行動をカットバックしてすすめながら、最終的にある時間・事件などに一点収束させるという構成を取ります。ストーリーの語り部としての構成力が必要です。観客としては最初、個々の主人公の関係が見えないため、少しもんもんとしながらも断片的な物語を進みます。そしてパズルのピースが最後に見事な一枚の絵となる瞬間(いわゆるオチ)に歓喜するのです!
            映画
私論では群像劇は最も映画的な構成であり、勝手に「神の見えざる視点」と呼んでいます。現実の人生も基本的には群像です。でも同じ時間や場所、事柄、空気を「誰か」と共有しながらも最終的には「自分」しか知ることはできません。どこまでいっても主観であり、絶対的な客観は存在しません。映画は神の見えざる視点(絶対客観)として物語を紡いでいくことが可能です。これこそ映画のもつ最大の力です。もちろん文学も同様の視点を持ってはいますが、どちらかといえば主観的描写(一人称)を突き詰める方が向いている気がします。
            映画
脚本・監督のポール・ハギスという人は前作の「ミリオンダラー・ベイビー」でもそうですが、リアリストというかニヒリストというか、かなり性格悪いですね。でも切れ者です。気に入りましたので、作家としては今後も新作には必ず付いて行きます。ちなみに「ミリオンダラー・ベイビー」でも前半の主人公と共有した動き・感情・躍動感を完全に封じるえげつない仕打ちを仕掛けています。今回も前半と後半と対比が基本にあります。主人公たちは望むものではなく、皮肉な現実に踊らされ変化していきます。人は簡単に変わるんですよね。この変化を固い役者の演技でリアルに表現しています。あまりにも痛くって、切なくって涙が出そうになります。
            映画
この映画は観終わってもハッピーにはなりません。爽快感で現実を忘れることもできません。でもそれは映画に何を求めるかによります。
          
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2006年02月26日

日曜日の音楽

お客様の合間に毎日、カウンターの影で読んでいる本が『domingo music for sunday lovers』です。タイトル通り、日曜日にぴったりの音楽を巡る本!これがもう、愛しくて愛しくて仕方が無いんですよ。嬉々としてページを繰るけど、まだ読み終わりたくない!でも悲しいけど世界には終わりの無い本は無い!
音楽など何かを学ぶ時は、自分に感覚の似た人たちの言葉が一番です。堀内隆志氏、ケペル木村氏など数名の執筆者による非常に個人的なお奨め文には音への愛が一杯です。音を巡る私的な思い出話が愛しい!ああ、似たようなことあったっけ!という既視感に包まれます。すでにお店にあるディスクも多いのですが、ここに載っている全ての音を所有したくなります。この音と思い出を共有したい!というやばいコレクター感情がふつふつと沸き起こります。ブラジル音楽以外にも、JAZZからROCKまで幅広く“日曜日”をキーワードにセレクトされ、“sunny”“cloudy”“rainy”の3つに区分されています。あと、表紙のカエターノとガル・コスタの表情を見ていると心が動かされます。本当にいい写真ですね。
             霧
今日は雨。さすがに、この雨の降りではお店ものんびりしています。“rainy”をピックアップして独りでつないで聴いてみようかな。
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ライブの後で…

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昨日のフラメンコの夜には20名の皆様にお越しいただきました。本当にありがとうございました。お楽しみいただけましたでしょうか?
何分狭い店のホールを使っての演奏で、文字通りカブリツキの距離間のため、演奏者もお客様も最初はいささか緊張気味でしたね。でも故に生ギター音が反響し臨場感溢れ、お互い慣れてきた後半は一気に一体感が感じられました。音楽とは誠に不思議な力を持つものです。ちなみにTIPOは右手を動かし弦を抑える時に発する小さなシャカっていうスクラッチ音が好きです。わかります?

今後も定期的に音を発するコーヒー屋としていろいろと企画していきたいと思います。そのものずばりブラジル音楽をやりたいですね。プロ、アマ問わず、希望者はお店まで売り込みにきて下さい!
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2006年02月25日

長い一日が始まります

NHK-FMの「ウイークエンド・サンシャイン」を早起きして(いつもと変わりないけど)聴きました。テーマはずばりサンバ!早朝から、イギリス人なのにニューオリンズ好きのピーター・バラカン氏と日本人なのにブラジル好きのケペル木村氏のかみ合っているような、ボケているような会話を楽しみました。ブラジルはまさにサンバの季節!朝から元気が出る音を一杯仕込んで、今日の長丁場勤務に望みます。夜のフラメンコとの二部営業のため、これからざっと12時間は働きまっせ!この商売、好きでないとやってられません。ケペル木村氏と堀内隆志氏(cafe vivement dimanche)は密かにブラジル音楽の師匠としてあがめているお二人です。東京長期滞在中は巣鴨(珈琲サイフォン)で焙煎、池袋コミュニティ・カレッジ(西武)でブラジル音楽をしっかり学びました。
しかしこの番組、放送リストを見るとピーター・バラカン趣味丸出しの選曲です。土曜日の早朝から渋すぎる曲ばかり流れてます。すごい!

追伸;ブラジルの記憶は写真がアップロードでけへんのでしばらくお休みどすわ。
posted by 焙煎師TIPO at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2006年02月24日

Honey Cafe con Leche

いよいよ明日は「フラメンコの夜」です。楽しみですね。すでに定員20名近くの方々にエントリーをいただいております。人数分の椅子をご用意いたしますが、テーブルのスペースがないため、少し窮屈な思いをなされるかも知れませんが、お許し下さい。その分、心地よい音に包まれた臨場感が味わえます!

さて当日は表題のスペイン風のコーヒーを用意いたしまします。エスプレッソの苦味と蜂蜜と牛乳の甘みがひとつになって溶け合うドリンクです。多層になった液体を楽しめるようグラスで提供いたします。蜂蜜のゆかりの地、スペインのバレンシア地方のアラーニャ洞窟には紀元前6世紀頃の蜂蜜採集の場面を描いた壁画が残っているそうです。古のスペインに思いをはせ、フラメンコギターのメランコリアに浸ってください。

当日は19時より開場いたします。cafe CAMICA が簡単なサンドイッチ類も提供できるようにすすめております。なお、席の準備のため通常営業は18:30で一旦閉めますのでご了承下さい。
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2006年02月23日

ブラジルの記憶

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人は忘れることによって生きていきます。神様が人に与えた最大の能力は忘れることだと何かの映画の台詞にありました。でも同時に決して忘れたくないことも多くあります。
ブラジルを訪問したのは2004年の秋。すでに1年半の時間を経て、悲しいけど記憶は曖昧な風景と化していきます。忘れぬために当時の記録と写真を元に書き残していきます。

ブラジル滞在期間中、ほとんどはパトロシーニョの町におりました。ブラジリアとサンパウロの中間地点にある内陸部ののどかな田舎町です。相当詳しい地図で無いと載っておりません。周囲はセラードエリアというアフリカのサバンナに似た気候の高原エリアです。季節は冬から春ですが、日中は汗ばむ位ですが湿度が少なく過ごしやすい気候です。

コーヒーの産地のため、基本的にはコーヒーの樹と農園しか見てません。(あと、農園主が飼っている豚を見ましたが、まあ、これはどうでもいいか)。毎日毎日、いろんな農園を訪問しました。同じエリアで同じコーヒーという作物を栽培していながら不思議なくらい方法が異なります。何でも画一的な日本と違って、ブラジルの多様性でしょうか?農園主の自由な志向に基づき栽培されたコーヒーは個性を育みます。面白いものです。

写真はCACCERの建物です。各農園のコーヒーを集め、品質検査や評価、販売、輸出などを一括して行う組織がCAFE DO CERRADOでありCACCERです。
posted by 焙煎師TIPO at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | BRASIL

コーノ式珈琲塾@関西

何度かお伝えしているコーノ式珈琲塾の詳細が珈琲サイフォンのHPにアップされました。ぜひぜひココをクイッと!関西では抽出・焙煎の実務から開業指導まで行うこういった講座は少なく(どうしても東京中心)貴重です。(かつて店主TIPOもお江戸まではるばると勉強のために出かけて行きました)。自家焙煎店やカフェの独立開業希望者からコーヒー・カフェ好きのマニアまで幅広く募ります。3月11日&12日はかなり濃い週末を過ごせますよ!
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2006年02月22日

音の出る椅子

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SOL(焙煎機の愛称)にぴったりの椅子が誕生しました。穴が開いてますけど決してゴミ箱ではありません。れっきとした椅子です。そして音もでます。
             るんるん
先日予告した神をも恐れぬシリーズ第二弾です。名をカホンといい、ペールーの民族楽器です。スペイン語でcajonは「箱」の意味で、奴隷としてアフリカから連れて来られた黒人から生まれた打楽器です。中に弦が張ってあり前面を叩くと少しひずんだ音が反響します。ジャズドラムのブラシ(スネアドラムをワイヤーブラシで叩いた音)と似ているかも知れません。これが堪らないのですよ。ライブで初めて見た時、本当に椅子かと思っていました。でも人が座り、手で叩きはじめるとリズミカルで極めていい音なんですよね。完全に音色に一聴惚れです。
             るんるん
実はカホンはスペインのフラメンコで使用されているため、スペインの楽器かと思われているらしい。(パコが使い始めたと言われております)以前より気にはなっていたのですが、今回のフラメンコライブに合わせて衝動買いしてしまいました。もちろん当日は使いません。第一弾けません!
             るんるん
これは焙煎機のための椅子です。座った高さがガス圧の調整にも良好です。コーヒーのハゼ音にあわせてカホンを叩くこともできます。ハゼ音とカホンが共鳴して、トランス状態に至りしっかり涅槃も見えます(もちろん嘘。でも世界各国の民族的な打楽器はしばし宗教儀式と結びついていることは本当)何とも贅沢なそしてアブノーマルな椅子の選択です。気になる方はお店で座って叩いて見てください。

この朝日新聞のコラムで実際の音が聴けます。もともと新聞に載ったこの記事で知りました。
posted by 焙煎師TIPO at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

2006年02月21日

mina

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mimaに再びはまっています。キューバの女性シンガーです。昨年秋に購入して以来聴きまくっています。本当にいい音です。リズムとメロディーが明確なアコースティックな編成で、歌詞の中に“chove chuva”の一節を盛り込む(M-8)などブラジル音楽との近似性も感じられます。繰り返し聴いても新たな発見があります。最近はTOWER RECORDSでも販売してます。

ブラジル好きだけどキューバにも一度は行きたいものです。先日紹介したBEBO&CIGALAといい、素晴らしい音のある国はやばい!
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2006年02月20日

カーニバル直前のリオ

リオデジャネイロでは24日よりカーニバルが開催されます。その前に……!18日夜、ストーンズの無料ライブに130万人が集まったそうです。すごい!これは行きたかった。
反して、ここ日本はひたすら雨と寒さで地味な一日でした。ようやく1ヶ月ばかりチクチクと大脳を悩ませ続けた確定申告をとりあえずですが提出いたしました。少しだけ肩の荷がおりました。しかし今日はスカスカの文章ですね。ま、いいか。
posted by 焙煎師TIPO at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | BRASIL

2006年02月19日

WHAT A DIFFERNCE A DAY MADE

コーヒー教室へのご参加ありがとうございます。チッポグラフィアのロゴマーク、メニューなどをデザイナー(北海道美瑛在住)のブログを見たと言う京都の方にご参加いただきました。(ややこしい!)でも直接面識は全くなくネットでの付き合いのみという、何という不思議な縁!JAZZのスタンダードではないですが、本当に縁は異なものです!チッポグラフィアのねえちゃん(cafe CAMICA)とも意気投合した何ともPEACEな日曜日でした。さあ明日は定休日です。

3月にはコーノ式珈琲塾関西教室も開催!これは何としても盛り上げていきまっせ!みんな来てね!
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バケットとコーヒーがあれば幸せな人生

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米音痴です。うまい米とまずい米の境界はあいまいで、判読不能です。もちろんオムライス、牛丼を初めとする加工品には目がありません。単に白米自体の味わいに執着が無いのです。反面パンには明確な好みがあり、毎日パンでも一向に平気です。特にバケット好き!おいしいパン屋の判断基準です。バケットのうまい店にハズレなし!新しい店に出逢うとまずバケットを買います。
近所においしいパン屋がないので困っていたら、やっと恵みがありました。
桃山台駅近くの“a bientot”です。TIPOGRAFIAからは車で10分程度の距離です。これにおいしいコーヒーがあれば、バターかマーガリン片手に1本丸ごといけます。まだあったかかったので、思わずつまみ食いいたしました。フランスパンベースの調理パンやサンドイッチの品数も多く、お奨めのお店です。
しかし日曜日の朝はおいしいパンとコーヒーでほっこりしたいものですね。メニューにパンを加えよかな?と真剣に悩んでいる今日この頃です。
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2006年02月18日

コーヒー講座「誰か来て!と受付中」

明日の日曜日のコーヒー講座が風前の灯火です。日本狼にはしないで!せめてトキにしましょう!今のところエントリーなし!誰か来てPLEASE!POR FAVOR!SIL VOUS PLAIT!
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繋がるパズルのピースと時間

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レコード棚で見つけた『ブエノスアイレス』のサントラを聴き、時間の持つ複雑さを憂います。
問題となったのは冒頭の滝の音に続いて流れるカエタノ・ヴェローゾの“Cucurrucucu Paloma”。ああ、何とこんなところで聴いていたのですね!大好きな曲であり、大好きな映画です。でもこの2つのパズルのピースは繋がっていませんでした。どちらかというと印象に残っているのはペドロ・アルモドバル監督『TALK TO HER』でカエターノ自身がチェロをバックに唄っているシーンです。ああ、何と心を締め付けるような、切り裂くようなやばい曲なんだと!その時点で何枚かのカエターノのアルバムは聴いているはずでしたが、記憶の断片はリンクしておらず、このおっさんやばいかも!とここで初めて認識。(後日、カエターノへの巡礼が始まり、40枚組コンプリートBOX『TODO CAETANO』まで行き着きました。昨年の来日公演は文句なしのベストライブアクトです)。でも、もっと驚きはこの曲をかつて、それも大好きな映画の中ですでに聴いていたことです。時間の流れが繋がりました。ウォン・カーウァイ、ペドロ・アルモドバル、カエターノ・ヴェローゾというピースが“Cucurrucucu Paloma”という曲を巡って旅してきた時間が見事に繋がりました。記憶の持つ複雑性を感じます。脳は感覚器より受容した周辺情報を取捨選択して蓄積していきます。メインメモリーに保存しながらも、一部の記憶は捨てずに、圧縮をかけ潜在記憶として抑圧します。これが何かのファクターによって解凍されてでてくるんですよね。時間というものは完成図の見えないパズルのようなものです。日々ピースを組み合わせていくのですが、その個々のつながりや全体の俯瞰図は全く判りようがありません。ミニマムな領域の日々の積み重ねのみが真実を教えてくれます。でもそれはいつ?誰にもわかりません。

ちなみに『ブエノスアイレス』のサントラにも収録されており、英題でもある“HAPPY TOGETHER”のこみ上げる様なメロディが大好きで、クーとなります。
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2006年02月17日

gifted

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こんなに好きなのに、なぜ音の神は与えてくれなかったの?
音楽が本当に好きです。でもできること純粋に聴く事のみ。論理的な分析はもとより演奏することも、歌うこともできません。これは天性のgifted(才能とか神様からの授かりもの)の有無の問題です。
昔からそうです。歌を歌うと音程は意味のない記号と化し、不協和音のカオスが拡がります。ポストモダンなパンクバンドのノイズギターの方がいくらか美しい音です。手拍子は無意識に途中から人より勝手に1拍位ずれていきます(リズムは存在しません)。楽譜を見ると前衛芸術の様な記号に見え、すぐに気持ち悪くなります。そこには絶対不音感ともいうべき天性の外しが染み付いています。時々なぜこんなに愛しているのに愛してくれないの!と神を呪います。楽器を弾ける人を嫉妬します。自分の唄を歌える人に嫉妬します。悲しいね。

でも決してへこたれないのが人生です。愛されないのなら愛されるように努力します。ということで恐怖の「いらんもの買うてもうた」シリーズ第一弾パンデイロ カメラ です。何で自家焙煎コーヒー店にパンデイロが必要なのか?それは神のみぞ知ることです。昨年東京で参加したマルコス・スザーノのワークショップではポルトガル語でボコボコニされました(あ、彼はすごく丁寧に教えてくれます。無能なのはこちらでボコボコは言葉のあやです。)全く才能はないですが、仕方がないので努力しましょう。パンデイロを叩きながら華麗に!アフロに!焙煎する姿を夢見ます。このビジョンはブラジルの原始的なルーツを感じプリミティブでいいと思いませんか?さらに第一弾ということは?現在神をも恐れないプランを計画中!
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2006年02月16日

日曜日はコーヒー講座

DOMINGO 日曜日は人生の光です。宗教的な安息日とは関係なくても1週間の終わりであり、始まりでゆるゆるの日です。コーヒー講座は今週19日に開催されます。まだまだ受付中です!いまなら申し込みも少ないので、エスプレッソのように濃い講座になります(笑)。詳しい内容はカレンダーの2月5日をクリックしてね。
             
2月25日「フラメンコの夜」、3月11日&12日「コーノ式珈琲塾」も受付中!見逃さないでね。

映画 話は変りますが、大ゴケのヘロヘロの映画でも必ず「絶賛上映中」と広告にはありますよね。あれはなぜなの?思わず1回の上映で観客10人以下やろ!誰が絶賛したちゅうねん!と突っ込みたくなります。もっと素直に「やばいので来て!と上映中」とか「ゆるゆる上映中」とか書けばいいいのに。人間関係と商売に「うそ」はいけませんよ!
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2006年02月15日

ミュンヘン

オリンピック開催に合わせるかのように「ミュンヘン」が公開中です。あまり積極的にお奨めしませんが、まあ問題作でしょうね。
まず政治的な背景を知らないと入りにくいかな。恥ずかしいことにこの事件のことは全く知りませんでした。ユダヤ人とパレスチナ人のイスラエルを巡る憎悪関係も同様です。
映画自体は70年代のアメリカのサスペンス・アクション映画の肌触りです。リアルタイムで映画館で観た訳ではないのですが、テレビの洋画劇場の定番で夢中になってかじり付いていました。「フレンチコネクション」なんかのタッチを意図的に酷似させてます。粗い粒子の映像、ドキュメンタリー的なリアリズム、生々しいアクション描写などなど…。
さすがにスピルバーグだけあって、ディティールのつくり込みは見事。実話をベースにしているだけに、小道具や衣装、背景などに恐ろしく金がかかっているはず。この時代のスーツは渋い!サイドベンツの細身の2つボタンにフレアのパンツ、結び目がでかいタイ!そしてみんな横分けハンサムな髪型には横山剣でなくても、いいね!と叫びます。車も渋い!おおフランスの情報屋の乗っているシトロエンよ!
同時にスピルバーグの鬼畜趣味丸出しの映画です!何せ「プライベート・ライアン」の冒頭でいきなりノルマンディー上陸のえげつない描写を嬉々として突きつけた男ですから!これはテクノロジーの進歩です。着弾と破壊される肉体の生々しい描写、銃器の乾いた発射音、爆弾が炸裂する重低音などは70年代の映画にはありません。かなり痛いよ!
ディティールにはまりながらも、入り込めないのは主人公に感情移入できない所以でしょうね。善悪の彼岸は曖昧です。復讐のために家族を犠牲にして相手を追い詰め、同時に追い詰められていく主人公に共感はありません。復讐が無限連鎖していき、後半どんどんと疲弊していきます。「フレンチ・コネクション」の刑事は一応「いいもん」であり、麻薬の爺さんは「悪役」で勧善懲悪的に割り切れました。この映画には善悪はありません。個々が勝手な言い分で復讐を増幅させていっているだけで、最後には観客までを重くさせます。もちろん、監督自身がこれを意図的に演出している点ではいい映画なのですが、素晴らしい映画??少しリアルすぎます!映画は幻想であって欲しい人ですから……。
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2006年02月14日

コーノ式珈琲塾3月開講

いよいよ大阪でもコーノ式珈琲塾が開講されます。珈琲サイフォン株式会社の代表取締役社長でありコーノ式珈琲塾の塾長である河野雅信氏が大阪で気張ります!そう、店主TIPOの偉大すぎる師匠です。従来東京のみでしたが、今回チッポグラフィアの店舗を使って関西でも定期開講いたします。コーヒーおよび業界に関するの基礎知識はもちろん、円錐フィルター、サイフォンなど独自で開発した抽出器具の極意から、必殺コーノ式焙煎術までを学べます。大阪ではその基礎編を隔月で開講!カフェ好き、コーヒーマニアから独立開業希望の方まで、幅広く募ります。

 ○コーノ式珈琲塾 初級コース
   ※詳細の語義内容は上記リンクの珈琲サイフォンのHPを参照
 ○開催日;3月11日(土)10:30〜17:30
        12日(日)10:30〜17:00 
 ○受講料;30000円 
    講習費27,000円(事前振込)
    +設備利用料1回3,000円(当日払い) 
    
我らが塾長はコテコテの江戸弁を駆使し、関西では絶対出逢えない魅力的な人物です。一度はまると人生が変わりますよ! 
詳しくは、コーノ式珈琲塾事務局 
         TEL 0466-80-5451 
         FAX 0466-80-5452
または店舗チッポグラフィア(06-6849-6688) までどうぞ!
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汝のコーヒーに祝福あれ SARAVA

この町で商売を始めて2ヶ月が経ちました。どうやら、浅めのあっさりした飲み易いコーヒーが好みのようです。「アメリカン(もちろんメニューには無いです)」の根強い人気には驚かされています。概して自家焙煎店は深めの焙煎度合いを好みますが、チッポグラフィアでは一応、色にあわせて3段階をほぼ均等に焙煎しております。でも圧倒的に浅めから中程度の焙煎度合が売れております。今後はもっといろんな味わいを楽しんでいただけるよう商品を強化いたします。
さて、春に向けて、定番の深煎りブレンド「SARAVA」を少しだけリニュアルいたしました。
ネーミングの「サラヴァ」はブラジル音楽では超定番曲で、アフリカの言葉で「祝福」の意。フランスでは“saravahとしてピーエル・バルーの同名のレーベルが有名です。“祝福のサンバ samba da bencao”の曲名でブラジルはもちろん、フランスでも多くのカバーがあります。
チッポグラフィアでは、ブラジルがもうひとつのルーツであるアフリカに出逢うというコンセプトから名付け、ブラジルをベースにタンザニア(キリマンジャロ)とケニアのアフリカをREMIXしております。今回、焙煎方法を変え、少しだけ優しく飲みやすく浅めに煎り上げました。すっきりとした苦味が拡がり、ミルクや砂糖を入れても負けないコクがあります。ぜひ、一度お試し下さい。

ちなみに、セルジオ・メンデスのニューアルバム『TIMELESS』でも、“samba of the blessing”でカバーされていますよ。
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