2006年01月16日

土曜の夜と日曜の朝

前回の営業時間に関する続編です。
タイトルは英国の作家アラン・シリトーの小説です。大学生の時に確か読んだ記憶はあるのですが、内容は全く覚えておらず、タイトルのインパクトだけが残ってます。これはTIPOGRAFIAの営業時間に関するひとつの方向性を示しています。
           ひらめき
月曜日から金曜日までせわしなく働く。平日にてんぱってしまった人生を週末にはすこしだけ緩める。そう、次の1週間のために!例えば………。
           ひらめき
土曜は昼過ぎまで布団の中でごろごろ。遅めの食事を済ませ至福の午後を過ごす。夜、食事の後、行きつけのカフェへと出かける。土曜の夜限定のSWEETSとSWEETな音楽を聴きながら深夜まで過ごす。途切れなく無駄話を紡ぎ、あえて何もしないまったりとした“SWEETS SOUL REVIEW”。そう、土曜の夜は魂(SOUL)の洗濯の日!
           ひらめき
昨日は朝寝坊で朝食は昼と兼用だったし、日曜日くらいしっかりと朝ごはんを食べたい!少し早起きして行きつけのカフェへと出かける。日曜日の朝限定のモーニングが目当て。焼きたてのパンと淹れたてのコーヒーを楽しむ。
シンプルだけど、心に染み入る時。ゆったりと過ごして店を出る頃にはなぜか元気が出たよ!天気もいいことだし、ちょっと散歩でもしてみようかな?気が付くと見慣れた町並が新鮮に思える。日曜日の朝は元気充電の日!
           ひらめき
いかがですか?こんな店が近くに欲しくありませんか?生活につかず離れずのゆるい憩いの場(店)が欲しくありませんか?
最近、真剣に土曜の深夜営業と日曜日の早朝営業を考えております。最も両立はかなりきつそうですが…。週末を終えるとへろへろに白い灰の様に燃え尽きそうですね。何とか実現したいものです。
           ひらめき
あなたはいつ店が開いていて欲しいですが?どんな時に店へ行きたいですか?
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2006年01月15日

営業時間に関する2,3の事柄

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TIPOGRAFIAの営業時間は午前11時〜夜7時です。早朝は8時過ぎから焙煎機に向かっており、作業終了後、開店しているため、概ね10時には店は開いています。焙煎・接客共に独りでのオペレーションのため時間は自ずと限界があります。理想の営業時間決定は最大公約数の要望に合わせて、地域性や顧客層によって決定されます。営業開始から1ヶ月、正直まだ決めかねおります。開店前の創世記、パワーポイントの企画書(通称「開店のアーカイブ」)に残された文書を原文まま紹介します。

【下戸のための珈琲BAR〜深夜に珈琲と音楽(JAZZ)を楽しむ店】

夜8時過ぎ、店はオープンする。
会社帰りや早めの食事を済ませたOLがドリンクと別腹のスイーツを求めてやってくる。毎日、日替わりの限定スイーツが狙い目。時間を気にせずゆったりと会話を楽しみことができる。他のカフェやスタバがクローズする頃、ようやく店は活気を持ち始める。お決まりの飲み会の後、気心の知れた小数で仕切りなおしにやってくるグループ。仕事を終えて独りっきりになりたいけど飲めない人。終電に乗り遅れ時間をつぶす人。音楽で現実逃避をしながら瞑想する人。行き付けの隠れ家として楽しむカップル。楽しみ方はいろいろだが、真夜中でも本格的な自家焙煎珈琲が味わえる。下戸の人でもBARの澄んだ空気と音楽(JAZZ)を楽しめる。時間とは無関係に珈琲を楽しむ。気分しだいではワインや珈琲カクテルなども楽しめる。ハードリカーは置かない。早朝、それまでの客足がひき始めると入れ替わりでやってくる早起きの年配者たち。モーニングタイム。再び香ばしい珈琲の香りが店内を包む。
そして他の店が開け始める頃、店はクローズする。


我ながら、すごいことを考えてたもんですね。確かに酒を呑まない人間にとって、食事や仕事の後、夜9時をすぎるとおいしいコーヒーが楽しめる雰囲気のいいちょっとした店が極端に少ないのです。(全く無いといってもいい!)。それじゃ、自分の望むべき店を他のみんなにも提供したいと考えました。深夜は滞在時間が長く、コーヒーメインじゃ客単価が低いため、空いた昼間(ランチタイム)は別の人に箱(店)ごと貸して儲けるなどと真剣に考えてました。一時、京都市内で物件を探してましたが、いろいろと無理のある業態のため、結局立ち消えにはなりました。ちなみにTIPOは極端に朝型の人間です。夜は今も11時すぎるとウメダ地下街のシャッターの様に自動的に瞼が閉鎖しはじめます。確かにこの点でもかなり無理があるよな……。

ということで営業時間に関する次なる考察は?次回につづきます。
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2006年01月14日

冷たくしないで!

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春・夏に向けてアイスコーヒーのレシピをいじってます。現在は氷を入れたグラスポットに気持ち多め、細かめの粉を使い落とし急冷しております。
おいしいアイスコーヒーは喫茶ではかなりハードルの高いメニューです。作り置きを冷蔵庫からグラスに注ぐのは簡単ですが、最もやりたくない方法です。いかにして氷で熱を取りながらも液の濃度と味わいを維持するか?

シェーカーを使ってみました。通常通り抽出した液の粗熱を取り、シェーカーで釈迦釈迦!とありがたく振る!演出的にはこれが楽しいかも?

古い珈琲サイフォンのカタログでこんな器具を見つけました。残念ながら廃型だそうですが、器具マニアなら一度試してみたい商品ですね。
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親ばか

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許して下さい。ふつつかな親です。
動物と小さい子供を使うことはどんなメディアでも最大の禁じ手です。これをやっちゃあいつはおしまいだよね!という類のものです。
でも晴れて40代になった記念にやっちゃいました(嘘)。訳あって生き別れになっている娘のぐりこです。元気にしてる?逢いたいよう!毎晩寝る前には彼女にお休みとつぶやいています。
誠にすいまへんどす。コーヒーとは果てしなく無関係な単なる親ばかでした。
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2006年01月13日

惑う40代

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非常に個人的な話題です。今日が30代最後の一日となります。別に暦が変わっても何が変わるわけではないのですが、結構精神的にはきますね。30代に突入した時は余り何も考えなかったですが、40となると全くのおっさんやんけ!

映画「汚れた血」の主人公アレックスのようにコンクリートが胃の中に詰まってあがいている気分です。(「汚れた血」はこの年齢の映画ファンの踏み絵であり、ヒロインのジュリエット・ビノシュは誰もが恋したミューズでした)。

まあ、開店を意識して以来、意味は無いけど30代のうちに自分の店を持ちたかったという妄想はこうしてギリギリの瀬戸際で実現した訳ですけど…。最近、見た目と精神年齢と対する実年齢のギャップに苦しみます。

しっかり仕事して、うまいもの食って、うまい酒を呑むと、40代半ばで人生を謳歌(←狂い咲きとかいったらボコボコにされます)している友人のK氏は「40代はいいよ!早くあなたも来なさい」と語ります。そういわれても、割り切るには、まだ微妙な気分です。今夜はいっちょ気合をいれるためにアレックスの様にデビッド・ボウイの「モダンラブ」を聴きながらロマンチック街道を疾走しましょうか!

ああ、全くもって惑い過ぎな40代になりそうです。

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posted by 焙煎師TIPO at 12:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2006年01月12日

アナログ世代

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年代的には最後のアナログ世代です。
ちょうど大学の頃、LPからCDへと移行していきました。過渡期にはCDの価格が高く(ブルーノートのJAZZなんかで3200円とか普通にありました)なかなか手が出せずに、廉価な輸入盤LPを買っていました。TOWER RECORDSが京都の烏丸五条に関西初出店したときは、まだLPの時代でした。フロアー一面のダンボールの縦型ラックが記憶にあります。確かに思い入れの強いのはLPでしょうね。講義のあと、LP袋かかえて京都の町をうろうろしてました。
しかしCDは現在の価格より15年前の価格のほうが高かった。そういえば牛丼やハンバーガーなんかもそうですね。

ではアナログにこだわっているかといえば全然そんなことはありません。興味があるのはソフトの中身(音)です。存在するあらゆる音を聴いみたいという無限の知識欲と同時にそれを自分の手元に置いていおきたいという純粋な所有欲でしょうね。CDがあれば(扱いの楽さから)CDを、LPしかない音源はもちろんLPで買います。音の厚みがうんぬんと言うほど耳は良くありません。

TIPOGRAFIAの店内でもアナログ、CDの両方を流しております。
ストック量では圧倒的にCDかな?写真撮影のため、まじまじと接近して見るとLPプレイヤーはいい顔をしていますね。あ、アンプのレベルメーターもやはり針がいいですね。ピコピコと左右に振動している姿は心踊ります。
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2006年01月11日

SOLはかく語りき ALSO SPRACH SOL

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「かかかかかかかかかかかかか!」という感じのSOLちゃんです。焙煎機だって、おいしいコーヒーを煎りあげた時は高笑いするものです。ほんまかいな?

何かの本で読んだのですが、人はモノや風景に対して、無意識に「顔」を探して、当てはめる習性があるそうですね。それは単なる映像というより、脳による一解釈です。カメラのレンズ構造と類似しているといわれながらも、人間の視覚はオリジナルソースそのままでなく、入力された情報が脳によって修正や検閲といった歪曲されたかたち(解釈)で認識されます。実際に脳が認識している世界はありのままの世界ではありません。人は自然界の映像に「顔」を探すことによって何かしら落ち付くんでしょうかね?多くの心霊写真はまさにこの歪曲された認識によるものらしいですね。
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2006年01月10日

恥ずかしがりなもんで…

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うり坊(猪)のぼたん君です。なにせ彼は恥ずかしがりやなもんで、冷蔵ショーケース上の隙間から出てきません。うちはコーヒー屋ですから、別にぼたん鍋にしたりしないのに、かなり恐れています。
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冷蔵庫

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TIPOGRAFIAで最もCOOLなコーヒー豆売り専用の冷蔵ショーケース(名称COOL HAND LUKE)です。みなさんコーヒーは生鮮食料品でっせ!旦那はん、ちゃんと冷蔵庫へ入れておくれやすぅ!
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2006年01月09日

ちょっとだけ野望

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野望の話です。
昔の映画やドラマでは必ず敵役として世界征服をたくらむ個人ないしは組織がありました。仮面ライダーのショッカー、マジンガーZのドクターヘル、007のスペクターなどなど。あ、世代がばれますね。そもそも世界征服の野望ってなんなんでしょうね?あまりにも抽象的な行動目的です。現在においてはある意味でマイクロソフトは世界征服しているかも?
             喫茶店
さて、TIPOGRAFIAのミニマムな野望です。
写真は店で使用しているカップです。コーヒーがたっぷり入る縦型のカップが欲しくていろいろ探しました。結局、このALESSI に決めました。 気持ち200ccの提供には大きすぎます。シルバーは柳宗理、芝生のコースターは京都の家具・雑貨店IREMONYA DESIGN LABO製(椅子、テーブル、店頭の芝生ラグもここのデザイン)です。
             喫茶店
いわゆる老舗の名店には 独自のコーヒーカップがあります。京都のイノダしかり、神戸のにしむらしかり。あの厚てのどっぷりとした縦長のカップ&ソーサーに素直に憧れちゃいます。店でゆったりとあのカップで飲むコーヒーは格別です。
             喫茶店              
ということでちょっとだけ野望!TIPOGRAFIAのターンテーブルのロゴの入ったホワイトのカップを作りたい!店で使用して、人気雑貨商品として販売し、家でも楽しめるのだ!「まあ、せっかくだし今回のデザインは柳クンにでも頼もうか?彼もなかなかいいもの持ってるからさ……」。妄想は無限に拡がります。まあ、妄想にチャージはありませんからいいか!
でも野望はきっといつか実現させますよ。
             喫茶店
ちなみに店主TIPOは一応、プロのコーヒー屋のはずですが、同時に単なる一人のコーヒーファンでもあります。自分のコーヒーが常に最高なのではなく、いつもおいしいコーヒーを求めています。誰かがおいしいと噂するコーヒーは素直に飲んでみたくなります。その方が刺激があって、きっと楽しい人生を過ごせるはずです。あ、今日は大好きな鎌倉のvivement dimancheのオリジナルエプロンで店におりますけど、馬鹿にしないでね。
posted by 焙煎師TIPO at 11:24| Comment(2) | TrackBack(1) | コーヒー

2006年01月08日

青いカフェ

THE STYLE COUNCIL『CAFE BLUE』は魂の原典。

……余りにも思い出が多く、余りにも切なく、そして余りにも青臭い青春の思い出です。

THE STYLE COUNCIL(PAUL WELLER)はある世代(40歳前後)にとって必ず踏み進まなければならない地雷のようなものです。当時(当然、元号は昭和です)のある種の大学生(音楽が好き、映画が好き、活字が好き、アートが好きな自称オシャレなねえちゃんとにいちゃん!まさにかつての自分やちゅうねん!)であれば必聴でしたね。
当時はアナログ(LP)の時代です。アルバムはもちろん、12インチシングルを買いあさり、ジャケット写真に憧れました。WELLERの着ているステンカラーの白のコートが欲しかった。(何年か後、パリ旅行の際、似たようなマーガレット・ハウエルのコートで闊歩したという何とも恥ずかしい後日談もあります)。

MICK TALBOTのオルガンの音色が好きで、ブルーノートのオルガンジャズを聴き始めました。ソウルミュージック、フランス、ボサノヴァへの隠すことない青臭い愛情(オマージュ)に魅せられ、フェイク(パチモンともいう)から原典への旅を始めました。音のルーツを探す何とも芳醇な旅は15年以上経た現在もまだ終わっておりません。たぶんこれからも続いていくはずです。分野にこだわらず気分次第でいろいろな音をつづれおりの様に聴くきっかけもここにあります。

自作の8ミリ映画(もちろんビデオでなくフィルムです)のサウンドトラックにもこのアルバムから数曲使われております。懐かしいなあ!映画撮影の日々が昨日のことの様に思い出すのですが、ふとした時、もう15年以上の時間が刻まれている恐ろしい現実に気がつきます。

現在もTIPOGRAFIAのレコードラック(a.k.a.青春のアーカイブ)にはアルバムからすべてのシングルが収められております。
とうてい語りつくせない、文字通り「青」の記憶ですね。
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2006年01月07日

冬眠中

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一応、TIPOGRAFIAにはコーヒー以外にもガラナ(ブラジル産アンタルチカ)、ジンジャエール(WILKINSON)もあります。でも寒いとオーダーされることはほとんど無く、自主的に冬眠してます。台下冷蔵庫で静かに春が来るのを待ってます。
外を見ると午前中ちらついていた雪がようやく止んだようですね。窓際の席にも陽が差し込んできました。陽だまりでお客様が本を読んでいらしゃいます。いいなあ。至福の時ですね。
posted by 焙煎師TIPO at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

ゆるゆるの猫

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昨日の長文にお付き合いいただいた方はありがとうございました。思わず魂が叫びってしまいました。反動で今日は確信犯的ゆるめ。先日、大阪へ遊びに来てくれた珈琲サイフォンのラテン系焙煎師からの贈り物です。どうやら世間では今日から3連休らしいいですね。知らんかった。寒くなりそうですけど、どうぞお気軽にお越しやす。文庫本でも用意して、スターブの傍であったかいコーヒーの香りと一緒にのんびりお過ごし下さい。
posted by 焙煎師TIPO at 08:26| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2006年01月06日

パンクなコーヒー党宣言 

少しはコーヒーの話を解禁いたします。このブログに、しばしば登場する「パンク」とは?別に店主が鶏冠頭に安全ピンいっぱいの破れたTシャツ、黒のスリムパンツにドクターマーティンの編み上げブーツを履いてコーヒーを点てている為ではありません。そもそも、21世紀の世界に70年代を突っ走るそんな類型的なファッションのパンクスなんているのか?
            パンチ
TIPOGRAFIAの豆売りメニューには「パンクなコーヒー党宣言」の全文があります。今度、暇な方はご覧になって下さい。
これは店主TIPOがコーヒー屋を始めるにあたっての宣言文です。かつて
ヨーロッパに徘徊していたのは共産主義という名の妖怪(byマルクス「共産党宣言」)ですが、コーヒー業界で跳梁跋扈しているのはややこしい輩(やから)たちです。その世界で商売を始めるにあたって、創っていきたいもの、そして失っていきたくない、守っていきたいものがこの宣言文の8項目にあります。コーヒー党といっても賛同者はありません。TIPOの独立愚連隊です。これは一杯のコーヒーに込めた店主の魂の叫びです。少し長くなりますがご紹介いたします。
            パンチ
CHAPTER 1 アンチ権威主義(a.k.a.アンチ権力)
我が我がと自己主張を吹きまくる輩が跳梁跋扈するコーヒー業界の権威と権力に断固として背を向けます。もっと純粋にコーヒーとお客様の感動のために日々精進いたします。当店は「コーヒー」にだけは絶対嘘をつきません。

CHAPTER 2 アマチュア的プロフェショナリズム
          (a.k.a.永遠の青臭さへのこだわり)

コーヒーのプロとして自分を磨くと同時に、業界の因習に囚われないアマチュア的な自由な発想と行動力を活かします。好きなものへの限りない愛情という青臭さを残したプロフェショナリズムを築きます。すべての商品を愛します!愛のないコーヒー・商品は売りません!

CHAPTER 3 アンチコーヒー教義主義
苦虫を噛み潰したように眉にしわをよせる味わい方はいたしません。物知り顔なうんちくも作法もブランドも不要です。一切既成の教義にとらわれません。もっと純粋にコーヒーの香りと味わいを自由に楽しみましょう。その瞬間の一杯のカップの味わいが全てです。

CAHPTER 4 快楽的コーヒー道
甘さとコーヒーの絶妙な組み合わせを楽しみましょう。苦味は甘みを引き立て、甘みは苦味を活かします。ブラックがすべてではありません。ケーキとコーヒー、ミルクがふわふわのカプチーノ、たっぷりと砂糖を入れたエスプレッソ……。脳内血糖値の上昇の本能的な快感からは誰も逃れれらません。そして乳糖(ミルク)の豊かな甘みを楽しみましょう。

CHAPTER 5 コーヒーのための音楽と環境
コーヒーを楽しむための音(音楽)と環境(空間)を大切にいたします。ゆるく気持ちのいい空気を約束します。

CHAPTER 6 ストーリーのあるコーヒー生活
一杯のコーヒーには秘められたストーリーがあります。音楽やテーマに合わせてセレクトされたコーヒーを楽しみましょう。

CHAPTER 7 パフォーマンス
焙煎は神秘的なマジックではありません。工程をありのまま正直にお見せいたします。工場で大量生産され直送されるコーヒーは一切使いません。すべて店内の焙煎機で店主みずから焙煎いたします。コーヒー豆の音、熱と香りを間近で感じてみて下さい。

CHAPTER 8 確信犯的ゆるさ
極端に張り詰めた緊張感(←頑固親父のコーヒー専門店に多いですね)も無自覚なゆるさ(←ママさん独りの町の喫茶店に多いですね)も不要。創られたここだけの確信犯的な「ゆるさ」を楽しんで下さい。日常の生活の中の小さなくつろぎが約束された店でありたいのです。
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2006年01月05日

マッキントシュフェチ

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TIPOGRAFIAの店内のベースカラーは黄緑青の3色です。これはブラジル国旗の3つの色でもあります。黄色い焙煎機とミル、緑の椅子とカーテンなど店内の随所に3色のベースカラーが使用されております。
              るんるん
ちなみに、コーヒーの分類も同様にamarelo(黄色;太陽の味わい)、verde(緑;樹々の味わい)、azul(青;空の味わい)となっております。同じカラー同士は焙煎度合いや味わいの傾向が似通っており、好きな色合いでコーヒーをセレクトできます。メニューやプライスカード、パッケージでも同じカラー区分で統一されております。
              るんるん
写真はTIPOGRAFIAの青、マッキントシュのプリメインアンプです。JAZZ好きにとってJBLとの相性の良さは誰もが認めるコンビです。彼の名前は「MAR」です。ポルトガル語で「海」の意味です。ついつい青色に光るレベルメーターをじっと見つめてしまいます。気軽に「MAR君!」と声を掛けてやって下さい。あ、また何でも名前を付ける悪い性質がでました……。こいつはガンガンと本当にいい音を出すのですが、客席に座るとうるさいので普段は消費税並み5%の出力で我慢してもらってます。なぜか出力調節(ボリューム)は「%」表示なのです!
              るんるん
かつて、店主TIPOには、切実たる開店の妄想がありました。自分の店に関する計画書を何年にも渡って練り上げてきました。時間を経て、パワーポイント上の計画書が徐々に肥大化していきます。その初稿からマッキントシュのアンプは夢でした。ソフト(CD・LP)マニアであるけどハード(オーディオ機器)マニアではありません。でも自分の店で、何としてもJAZZファンの憧れであるマッキントシュとJBLコンビとお友達になりたいわぁぁ!こうして夢は実現された訳ですね。
              るんるん
実はかなりのマッキントシュフェチ。もうひとつの「マッキン」であるゴムびきコートで有名なスコットランドの「MACKINTOSH」です。色違い、デザイン違いを含めて何着買い揃えたのでしょうか?茶・黒・こげ茶・水色・赤・緑、ショートブルゾン……。まだあったかな?ダブルネームのゴミ引き以外のコートもあります。洗濯など多少扱いに難はあるものの、飽きの来ないタッチとシルエットが本当にいいねえ!という感じです。以前、オレンジ色のマッキントシュのコートを着た女性が銀座の町を横断していく姿に幻惑しました。何とシネマ的でフォトジェニックな瞬間なのか?アーウイン・ショーの「夏服を着た女たち」の気分です。現在、これらは開店以来、近場以外の外出の機会が少なく、階上の衣装棚で眠っています。店で着ると動きにくくて仕方が無いし、第一ヘンタイ(コートの下は素肌!)みたいだし……。その他にも、ご存知りんごのマックに、建築家のマッキントシュというのもありましたね。
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2006年01月04日

コーヒーが自由を歌う

“自由という名の珈琲 LIVRE”が本日解禁!店内カップでも豆売りでもお楽しみいただけます。
               喫茶店
年末年始一昼夜にわたる、イタリアンローストより深い深い熟考の末、開発されたプロトタイプです(嘘)。ブラジルに、グアテマラ、コロンビア、モカマタリをそれぞれ焙煎度合いを変えブレンド。苦味と酸味、整合(ハーモニー)と不整合(不協和音)が複雑に絡み合う四重奏です。これが定番になるか否かは店主TIPOの気まぐれ次第です。モトネタ(サンプリングソースともいう。ちなみにブレンドは勝手に“REMIX”と呼んでます)のナラ・レオン“ナラが自由を歌うO CANTA LIVRE DE NARA”を聴きながらどうぞ。ご注文の方のお客様にはもれなくCDをおかけいたします。そんなんいらんか?
               喫茶店
あ、何か今日は普通の自家焙煎店主の日記みたいですね。くそ!へそ曲がりなパンクとしては許せない。ということで後半は話題を変えます。
               喫茶店
年末年始、久しぶりの映画館訪問で3本の映画「Mr.&Mrs.スミス」「キングコング」「ロード・オブ・ウオー」と出逢いました。何か映画好きの高校生のような定番セレクトですね。結果ははどれも並かな。正月的に普通に楽しめました。
               喫茶店
素晴らしい映画と出逢った時、映画館の暗闇での時間が永遠に続くことを考えます。時間は絶対的であると同時にどこまでも主観的なものさしです。つまらない映画の2時間は椅子に縛り付けられた拷問です。ひたすら続く責め苦に堪えながらあまりにも遅い時間の歩みを呪います。(なんでつまらぬ映画ほどあんなに長いんでしょうか?)心から「もっと光を!」と外の光によって解き放たれ、現実に戻ること望みます。対極にこの暗闇での密かな時間が永遠に続くことを望む映画もあります。あまりにも心地よく闇に包まれ、光の訪れを拒否いたします。瞬間が永劫に継続する。もちろん時間というものは非常なものあり、どんな物事にも必ず終わりが存在します。そして、終わった世界を名残惜しく思い、愛しむ。そんな時、すぐには現実世界に戻ることはできません。残念なことにそんな映画には年に1回出逢えるか否かという程度です。毎回裏切られながらも、暗闇の永遠のために映画館へと足を運びます。映画館で永遠を夢見ます。
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2006年01月03日

新入荷CD

昨日TOWER RECORDSで手に入れてきましたMIRIAM AIDA“MEU BRASIL”です。先日、ご紹介した「枯れ葉のサンバ」が1曲目に収録されております。気持ちいいシンクロニシティですね。こういう日常の偶然のリンクが拡がり音は新しい波となり、うねっていきます。CDはドイツ盤のようですが、この人はどこの国?スエーデン?他にもジョビン、バーデン・パウエル、シコ・ブアルキ、エドゥ・ロボ、ジョルジ・ベンなど定番的選曲がいっぱい。結構好きですね。

さて、2006年は本日より開店いたします。あったかコーヒーとストーブの上のヤカンの蒸気が迎えてくれます。

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2006年01月02日

焙煎初め

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本日、2006年の初釜です。焙煎を堪能いたしました。今年はしっかり焙煎機(名称SOL)には活躍してもらいます。釜の前では、張り詰めた緊張感とボーとした弛緩が共存します。豆の状態を気にしながらも、いろいろと妄想に耽ります。一応仕事ですが、何時間釜に向かっていても不思議と疲れは感じません。明日から通常通り営業いたします。2006年、TIPOGRAFIAは確信犯的にゆるい店を目指します。
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2006年01月01日

白味噌雑煮とアイデンティティ

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Feliz Ano Novo!
実家のあまりの寒さに早々と店へと引き上げてきました。今日はたっぷりと白味噌雑煮を堪能し、思わず鍋でお持ち帰りまでいたしました。白味噌ベースに茹でた丸餅、雑煮大根、鰹節を散らしていただきます。これを食べないことには新年を迎えた気がしない恒例の食です。大好物です。そしてここには自分のアイデンティティがあります。
              足
出身地を聞かれたら、答えは大阪です。しかし自分の中で大阪への精神的な依存性は薄い気がします。大阪の郊外の新興住宅地で生まれ、育ったため。土着の臭いが希薄です。その地に何代にも渡って住んでいる人が少なく、生活に伝承がありません。サバービアの住宅街は日本全国どこも同じ臭いがします。同じような家が並び、各地から集まった同じような家族が生活しています。(もちろん同じ大阪府郊外でもネイティブの臭いが強いエリアもありますが……。)
              足
多分、自分のアイデンティティは父からの影響で京都にあります。実家は江戸時代より代々京都の商売人の家系です。幼い頃より、祖父に初めての男の孫ということで本当に可愛がられました。継続的に住んだことはないにせよ、幼い頃より一番身近な町として成長いたしました。大阪に住むコテコテの京都人として、日常言葉(イントネーションや単語)、味覚、考え方、いけずな性格などなど、父から間接的かつ直接的に叩き込まれてきました。
              足
毎年、白味噌雑煮を食べながら考えます。正確には純粋な京都風ではなく、大阪で生活する京都生まれの父の味覚にあわせた大阪出身の母の料理こそ我が家のアイデンティティです。これこそ、長い年月を経て培われてきた独自性です。
              足
たかが、雑煮とお節料理なのに大げさですね。
posted by 焙煎師TIPO at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記