2006年01月31日

繰り返される毎日と訪れるお客様

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開店して1ヶ月半が経ちました。お店を守っていくことは果てしない繰り返しです。昨日より明日は少しでも良くなるように、今日を過ごします。あっという間に1日、1週間そして1ヶ月が過ぎ、気が付くとここまで来ました。
お店をやっていて一番うれしいことは来店されたお客様がもう一度お店へ来ていただいた時です。そしてもっとうれしいのはその時、誰かを連れてきていただいたときです。奥様がご主人を、彼女が彼氏を、母が娘を、会社の同僚を……。お店の代わりにメニューとお奨め商品の説明までしていただける方もおります。店主にとって、この小さな幸せが本当にうれしくって魂が洗われる気持ちです。逆によく来ていたお客様がふと何週間か来ないと、すごく不安になります。何かあったんだろうか?自分に何か粗相があったんだろうか?常に自問自答します。遠いような近いようなお店とお客様の距離感は不思議なものです。遠くにいる誰かを好きになることと似ているのかも知れませんね。これからもこの初心を忘れずにいたいのもです。1年後に来ていただいても、お店は変わらず存在し、でもコーヒーは前よりおいしくなっている店でありたい。

偶然出逢ったOS NOVOS BAIANOSの「ACABOU CHOORARE」。リズムはブラジルだけど音色はフォーキーで本当に優しい音です。めちゃ気に入りました。当面、店でかけまくりますよ。
posted by 焙煎師TIPO at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

2006年01月30日

MUSIC FOR THE ROAST

勝手ながら今日はお休みいただきました。今後毎週月曜日を定休日といたします。焙煎やコーヒーが好きで始めた店ですが、やはり仕事となると時々は気を抜く必要を感じて定休日を設けました。なんか久しぶりに肩の荷が降りてのびのびとした感じ!昨夜なんか講座の後で疲れているのに、もったいなくてDVDを観て少しだけ夜更かしを!休日前の夜は最高ですね。このウキウキ感がいいものです。今日は午前中より「フライトプラン」と「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」の映画館の梯子とディスクと活字モノの仕入れに出かけました。
             ひらめき
さて本題です。さて焙煎にぴったりの音楽は?
午前中(概ね8時過ぎから)の焙煎時にも音楽を流してます。実は焙煎機は結構の騒音です。本体のモーターの音、豆がドラムに絡む音、冷却テーブルのモーター音などが入り乱れてかなりの音量。入り口に居を構えているSOL(焙煎機の名前)の位置からは客席のJBLの音は届かないので、天井につるしてあるBOSEの音のみとなります。このスピーカーは抜けはいいのですが、低音が弱く、基本的に軽い音となります。最初はピアノトリオとか女性ボーカルとかを流していたのですが、焙煎音に負け微妙な音が聴き取れません。もっとリズムがはっきりしたアッパーな音が合いそうかな?現在、いろいろと試しておりますが、焙煎にはどうやらどす黒いファンクがよく似合います。ジェームス・ブラウン系の執拗な繰り返しリズムが結構いけます。焙煎機の一定の回転音と音楽の一定なリズムが共鳴し、トランス状態を誘い、香りの向こうに涅槃が見えます(嘘)。今度マイルス・デイビス「ON THE CORNER」とか、スライ「フレッシュ」とかをあわせてみますね。しかし一般の自家焙煎の方々はここまで執拗に音楽にこだわることは、まずないでしょうね。そもそもDJブースのある自家焙煎店なんてありえない!全くもって変人TIPOならでは店です。さて明日の焙煎には何を流しましょうかね?
posted by 焙煎師TIPO at 17:51| Comment(3) | TrackBack(0) | musica

2006年01月29日

コーヒー教室

本日の「家でコーヒーを楽しむ秘訣講座」にご参加いただいた4名の方々、ありがとうございました。第1回目ということで至らぬ点も多かったことでしょうが何卒許し下さい。今後も皆様が家で素晴らしいコーヒーと出逢えるように精一杯努めてまいります。しかし不思議なものですね。(お客様に向かって大変失礼な言い方ですが)人が人を呼びます。店に人がいる時はさらに人が来るんですよね。今日も店主が講座にてんぱっている時、途切れなくお客様が来ました。これこそ接客業の大いなる不思議のひとつです。個人的なことですが、いつもお店を支えてくれている赤の他人の「ねえちゃん」と「妹」には心より感謝しております。遠い血縁より近い他人が頼りになるとはこのことです。ほんまにおおきに!
posted by 焙煎師TIPO at 18:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2006年01月28日

活字中毒

活字が好きです。中毒といってもいいでしょう。実家においてきた大量の雑誌と本に関する両親からの苦情が絶えません。引越し時にある程度(500冊位)はブックオフで処分してきたのですが、とうてい焼け石に水かな。
活字モノなしに電車に乗るのは不安になります。何もすることがない孤独感に迫られます。これはある種のオブセッション(脅迫概念)でしょうね。
定期的に購読している雑誌も数多く。ゆるゆると眺めているのが好きです。PEN、MEETS、スタジオボイス、リラックス、レコードコレクターズ、スイングジャーナル、ブルータス、FUDGE、カフェ・スイーツ、カット、KU:NEL、Lマガジン……。プラス不定期購読が数冊、減らしてもまだこれだけありますね。ちなみにお店でも読めます。
現在「トロピカーリア」という60年代のブラジルのムーブメントに関する
本を読んでいます。もちろんチッポグラフィアのブレンド「トロピカリア」のモトネタです。これはブラジル学の勉強になります。

なかなか本屋に行けないため、雑誌は定期購読もしくは配達してもらっています。お世話になっているのは店の近くの昌文堂書店です。お店の方のブログ『the pianoman cafe』です。今度お店で演奏会を開いて下さいな!大歓迎ですよ。
posted by 焙煎師TIPO at 10:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2006年01月27日

定休日

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お知らせです。来週1月30日より毎週月曜日を定休日といたします。月曜日が祝日の時は翌日火曜日となります。写真は裏の木の花です。お客様に教えていただきました。何の木なのでしょうね?
posted by 焙煎師TIPO at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

ファドへの途

最近、時々ファドを聴いております。ポルトガルのリスボンで誕生した民俗歌謡らしい。感覚は日本の演歌ですね。きっかけは、たまたま聴いたMARIA TERESAでした。ブラジルの曲をカバーしておりポルトガル語なので、てってきり、海外録音のブラジル人か思っていました。ここでファドという音楽を初めて知りました。このアルバムもタワーレコードの名盤発掘のコーナーで見つけました。ジャキス・モレレンバウムとウェイン・ショーターが参加しています。多彩なリズムアレンジとモレレンバウムのチェロの音色がひりひりとやばい。何となくファドにはまっていきそうな気がする今日この頃です。

世の中には音色が人を狂わせる楽器が存在します。チェロもそのひとつです。あと神の声に一番近い楽器オルガン、フェンダーローズの浮遊する透明感、チェンバロの硬質な響きなどなど。勝手な持論ですが、常に音楽の要となるのは @メロディーAリズムB楽器そのものの音色 の3つの要素です。

追記;日曜日のコーヒー講座は右側のカレンダーの19日をクリックして下さいね。詳細が見れます。
posted by 焙煎師TIPO at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | musica

2006年01月26日

expresso 2222

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モトネタ暴露シリーズです!チッポグラフィアのエスプレッソ“expresso 2222”のサンプリングソース、ジルベルト・ジルの1972年の傑作アルバムです。
砂糖をたっぷりいれたエスプレッソが大好きです。チッポグラフィアであえて、国産車が買える価格のマシーンを導入してまで、このコーヒーを提供しているのはなぜか?単にこのコーヒーが本当に好きだからですね。ペーパーフィルターとは別の飲み物であり、どちらも愛して止まない液体ですから。資本に限りある個人店においては投下のポイントは、もちろんマーケティング的視点も大切ですが、結局自分の舌なのです。自分が心からうまいと思う商品をお客様に提供したいのです。ここには妥協はありません。
かつてLA CIMBALIのマシーンのセミナーで砂糖をたっぷりと入れたエスプレッソを飲み、ショックを受けました。これがエスプレッソか!と既成概念を破壊され、クラクラしました。それまではカフェやレストランで注文しても格好をつけブラックで飲んでました。当然、苦いだけでおいしくないもの。元来、イタリアではこれでもか!というくらい砂糖をぶち込み、クイっと一気に飲むもの。チョコレートを飲むようなお菓子感覚ですね。ご注文の際はだまされたと思って溶けきれないくらい砂糖を入れてみて下さい。行儀が悪いけど、カップの底に残った砂糖をスプーンで舐めるのもいいものです。
思わず、後日イタリアまでエスプレッソを飲みに出かけました!本当にはずれの無しのコーヒー王国です。
開店にあたっては日本人の舌に合うエスプレッソを焙煎という視点から提供したいという考えを持っております。ことエスプレッソに関してはマシーンの性能が大きくものを言います。味わいの変化をつけるとすれば豆自体でしょう。ペーパーフィルターと同様の従来の焙煎方法ではおししくない!これは事実です。現在、試行錯誤しながらも、全く別の方法で焙煎しております。
エスプレッソに限らず、コーヒーに砂糖を入れるのは大歓迎です!日本の場合、ブラックが通の飲み方だぜ!という不気味な風潮がいまだに残っておりますが、それぞれが好きに楽しめばいいですよね。
posted by 焙煎師TIPO at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

ナイスガイエディ死す

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クリス・ペンが43歳で亡くなりました。死因は不明。「レザボア・ドッグス」での飄々としたキャラクターと濃い体型のナイスガイエディが結構好きです。B級アクションやサスペンスで気が付くといつのまにか画面に登場しているバイプレイヤーかな。追悼をこめて、久しぶりに「レザボアドッグス」を観ましょう。
posted by 焙煎師TIPO at 08:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画

2006年01月25日

カフェパウリスタ

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ブラジルのサントスの町並みと老舗コーヒー店「カフェパウリスタ」です。

ブラジル滞在中、正直あまりおいしいコーヒーには出会えませんでした。やはりブラジルにとっては輸出して外貨を稼ぐための商品なのでしょう。最良のものは海外へ出稼ぎって、自国消費分の質はスタンダード以下となります。うれしいや悲しいやら?反対にどこで飲んでもコーヒーがおいしい!はずれなしはイタリアです。当然こちらは消費国の代表です。
豆うんぬんは別にして、滞在中で一番おししかったのはココのコーヒーです。多分ネルで抽出しているのですが、まったりとした昔の喫茶店にあったようなコクのある味わいでした。実際、チッポグラフィアの開店にあたって基準となり、この味わいを再現したいと、いろいろとブレンドしています。
ちなみに、銀座にも創成期からの名店「カフェパウリスタ」があります。

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posted by 焙煎師TIPO at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | BRASIL

2006年01月24日

コーヒー教室受付中

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来週日曜日に開催される「家でコーヒーを楽しむ秘訣 教室」は受付中です。お気軽にどうぞ!詳しくは1月19日の日記をご覧下さい。
さて問題です。写真の中にはいくつの欠点豆があるでしょうか?そんなん知らんちゅうねん!
posted by 焙煎師TIPO at 16:18| Comment(1) | TrackBack(0) | コーヒー

ロゴマーク

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チッポグラフィアのターンテーブルをあしらったロゴマークは北海道美瑛で生まれました。美瑛といえばドラマ「優しい時間」で有名になった北海道のあの町です。実際に自家焙煎コーヒー店なども多く点在するそうです。
デザイナーはコーノ式珈琲塾の同窓生です。そして何よりもブラジル好き!仕事をお願いした当時は東京在住だったのですが、私が大阪で開店準備を進めると同時に夫婦で北海道へ移住し、現地での開店を計画しているそうです。
店のロゴやメニューなどビジュアル面はすべてお任せいたしました。北海道と大阪でメールのやり取りでしたが、ほとんど第一稿で即採用の直球ストライク達人です。その節はお世話になりました。感謝しております。(といいながら開店以来逃げてきたHPの準備を引き続きお願いしておりますね。)
北海道暮らしは、ブログ「美瑛暮らし」をご覧下さい。私も毎日チェックしております。白い世界も無責任な第三者が写真で見るにはにはいいもんです。

写真のモトネタはMOSKA「TUDO NOVO DE NOVO」のインナースリーブです。もう、ばれてたかな?このアルバムの“目覚め acordando”という曲が大好きですね。
posted by 焙煎師TIPO at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | お店

2006年01月23日

ブラジル国旗の箸

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独りでお店を営業している人は昼飯をどうしているのでしょうね?
TIPOはお客様の合間をぬってカウンター下か2階階段の踊り場で食しております。香りを売りにしている商売上、臭いモノは避けたいところですね。カレーとか香辛料系は避けたいところ。といいつつ、よく階段の上でこんぶとカレーうどんを食ってますけどね(笑)。規則正しく3食を食べないと気がすまない性質としては抜くことはまずありません。(抜いたのは混乱の開店初日のみです)。まあ、どっちにせよかっ食らうという感じの昼飯でスローフードからはブラジルよりも遠いでしょう。ここで活用しているのがブラジル国旗のついた箸です。友人より誕生日にいただきました。必需品ということで、いつも店の食器棚の引き出しに隠してあります。
posted by 焙煎師TIPO at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | BRASIL

2006年01月22日

新たな季節 NOVO ESTACAO

気分はNONO ESTACAO……。

でも新たな季節はまだ遠いようですね。東京では雪が積もり、まだまだ寒い日が続いています。早く次の季節の到来を心から望みます。松任谷由美のトリビュートアルバム『QUEEN’S FELLOW』に収録されている槇原敬之の「春よ、来い」を繰り返し聴いています。この前、お客様のいない時も独り大音量で聴いていました。ちなみに松任谷さんにも槇原さんにも特別思い入れはなく、正直全く知りません。アルバムに収録されているクレイジー・ケン・バンドの「COBALT BLUE」を聴きたく購入いたしました。しかしこれはええ曲やわ。確かに、認めなしゃないわ。まあ、あまりにもベタ過ぎるけど……。ということで

「春よ!春よ!早く来い!」

と独り叫びます!ちなみにタイトルはエリス・レジーナのEMIオデオンのラストアルバム。
posted by 焙煎師TIPO at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | musica

東京名物

東京の名物はなんでしょうか?当然、タワーでもばな奈でも六本木でもありません。答えはディスクユニオンです。もっといえば新宿本館ラテン・ブラジルフロアと渋谷JAZZ・RARE GROOVE館ですね。どこ町に住んでも(あるい訪れても)レコード屋と映画館、本屋を探します。国内はもとより海外旅行へ行っても同じです。ありきたりではなく、自分の感性にあったこれらの店が必要になります。いつも旅先でかさばるLPやCD、本を買いあさるのは悪い癖です。
この2店に関してはいつも時間を忘れて狭い店内を駆け巡り、いつも散財を強いられます。とってもお財布には厳しく、感性にはやさしいお店です。
昨年の夏まで焙煎その他コーヒーの修行のため珈琲サイフォン株式会社に丁稚入りしており、東京生活をしておりました。その時、毎週の様にどこかしらの店に通っていたのがディスクユニオンです。離れてみてはじめてその価値を痛感しました。大阪にはないんですよね、あの独特に新譜の品揃えと幅の広い中古盤を展開している店が!特に大好きなブラジルものを大阪の店で買い揃えるのがこれ程困難だとは思いませんでした。比較的タワーレコードががんばってくれているものの到底No Satisfaction!
今、大阪に戻ってきて、一番懐かしく郷愁(サウダージ)を感じるのはこのディスクユニオンであり師匠の河野親子です。並列するのも失礼かつ強引ですがこれらは大阪にないれっきとした東京名物です!しかしディスクユニオンに行きたいし、河野親子にも逢いたいなあ……。
ちなみに京都名物は寺でもお豆腐でもなくてJET SET であり、神戸名物はディスクデシネですね。

追記:少し説明が必要ですね。珈琲サイフォン株式会社はサイフォンや円錐フィルターを開発した珈琲器具メーカーでありロースターです。代表取締役社長の河野雅信氏と会長河野敏男氏がTIPOの師匠です。ちなみに彼らの創り出すコーヒーの味わいは、これまでの人生の中で出会ったまさしく最良のものです。
posted by 焙煎師TIPO at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) | musica

2006年01月21日

ワタナベさんのコーヒー

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TIPOGRAFIAで多分一番人気のコーヒーです。特に積極的にお奨めしているわけではありませんが、メニューや冷蔵ショーケースを見たお客様はまず最初に目に留められます。特に奇をてらった訳ではなく、ネーミングの通りブラジルの日系人エウリコ・ワタナベ氏の栽培したコーヒーです。
                喫茶店
海外でこうして活躍する日本人をみると何かしら応援したくはなりますよね。ワタナベ家は1914年祖父がわずか14歳で親戚と共にブラジルへ移住して以来、古くから農業を営んでいるそうです。エウリコ氏は3代目となります。
                喫茶店
正式な農園名は「ノッサ・セニョール・ダ・アパレシーダ」です。多分ブラジルの祝日10月12日「守護聖人(守護女神)の日」にちなんでいるのでしょうか?農園名が聞き慣れないため、焙煎時は通称「ワタナベさん」と勝手に呼んでおり、結局そのまま商品名になってしましました。ほら、写真の様に麻袋にも印字されています。
                喫茶店
実は「2004 CUP OF PROGRESSIVE CERRADO」のコンテスト第8位に入賞の豆です。聞き慣れない名称ですがブラジルのセラードエリア(ミナス)の各農園が出品したその年の新豆の品評会です。ブラインドで均一に焙煎・粉砕・抽出した豆のカップを審査員が評価するシステムです。一昨年の秋、ブラジルへ農園訪問した時、ちょうど最終欠結果の発表会に立ち会いました。生産者にとってまさしく晴の舞台です。(映画人のアカデミー賞の発表会みたいなものです)。男性は女性を会場(といっても郊外の公民館みたいなとことですが)へエスコートします。もちろん背中の空いた原色のロングドレスです。フルコースの食事が振舞われ、全員最後の発表を心待ちにしています。そしてプレゼンテーターが出てきて、ぎょうぎょうしく順位を発表!結果に家族全員で一喜一憂します。概ね3世代にわたる家族が集合してこの瞬間を分かち合います。多分、1年以上にわたる大地を相手にした仕事の集大成であり、きっと受賞者にといっては我が1年で最良の日なのでしょう。残念ながら、多くの人の中で言葉のハンディもありワタナベさん本人を覚えていないのですが、もしかして会場ですれ違っていたかも知れません。
                喫茶店
ブラジルの農園を訪問してある種人生観が変わりました。(確かに国としていろいろと問題があるものの)ブラジルという国が心底好きになり、その国で採れた素晴らしいコーヒーを日本で最良の形で焙煎して、抽出して提供したいという目的を抱きました。訪伯からちょうど1年後、開店したTIPOGRAFIAの店名ショルダー(業態)に「CAFE DO BRASIL」とうたっているのはこのブラジルのコーヒーへの思いに他なりません。
                喫茶店
このままでは止まらなくなりそうなので、ブラジルへのあまりにもDEEPな思いはまたの機会に書きます。
posted by 焙煎師TIPO at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー

2006年01月20日

ショートカットの女たち

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ジーン・セバーグです。
こういう髪型はいいですね。50年〜60代のよき香りがします。時代は少し後ですが、エリス・レジーナも同様です。唄も素晴らしいのですが、彼女のショートヘアーに魅せられます。短髪フェチです。

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こういう極端な短髪にはある種の影が感じられます。物事はなんでもそうですが、いくとこまでいっちゃうと病的と紙一重です。もっともこのぴりぴりと張り詰めた感じが好きなのですが……。「愛の嵐」のシャーロット・ランプリングのアウシュビッツカット(←物議をかもし出しそうな表現ですね)や「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のジェーン・バーキンも同様です。なぜか、ちょっとやばそうな女性のショートカットには無条件降伏で魅せられます。
実はTIPO自身、「グラン・ブルー」のジャックに憧れて坊主頭にしていた時期がありました。(一応ジャック気取りです。ジョン・レノンの様な丸眼鏡を掛けていても決してジャン・レノではありません。)しかし当時は外回りの営業マンでした。決して似合ってたとはいえず、当時の写真は自分でも怖くて見れません。今になって思えば、威圧感のあるかなり病的な営業だったことでしょう。何かしら追い詰められ、てんぱった毎日への反動が髪型に出ていたのでしょうか?退社まで何年かこの髪型は続きましたが、その後は徐々に伸ばして適当な髪型に落ち着きました。現在は適当にゆるゆるです。たかが髪型ですが恐ろしいものですね。
posted by 焙煎師TIPO at 11:58| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2006年01月19日

日曜日が待ち遠しい

フランソワ・トリフォーの遺作のタイトルです。鎌倉のカフェの名前としての方が知られているかも知れません。モノクロームの乾いた画面とごつい女ファニー・アルダンが何とも可愛らしい映画でした。女優がその演技や存在感故に画面での姿が大きく感じられることは多いですが、でかい人が小さく見えるのは珍しいかな?

ああ、枕が長すぎましたね。本題です。来る1月29日の日曜日の午後にコーヒー教室を開催いたします。題して

coffee for sunday afternoon 
       家でコーヒーを楽しむ秘訣 教室


今回が第1回となります。
皆さんはふだん日曜日には何をしますか?あったかな布団で思う存分ゴロゴロした後、週末くらい、自分でゆったりとコーヒーをたててみたい遅めの朝食を楽しみたい!でもなかなかうまく淹れられない。そんなあなたのための講座です。次の週末に楽しむおいしいコーヒーのための日曜日の午後のひと時です。

日時●1/29(日)14:00〜16:00
場所●CAFE DO BRASIL TIPOGRAFIA(豊中市本町6−7−7)
内容●@おいしいコーヒーのためのコツ
   Aコーヒーのたて方
   Bちょっとだけ焙煎(焙煎実演)
   C参加者のによる実技
講師●TIPOGRAFIA 店主・焙煎人 山崎雄康
費用●2000円(ドリンク・焙煎豆のお持ち帰り付き)
    ※器具・コーヒー豆などはこちらで用意いたします。

申し込みは;店舗06−6849−6688
      e-mail tipografia@zeus.eonet.ne.jp
までどうぞ。詳しい内容もお気軽にお問い合わせ下さい。
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2006年01月18日

音楽漬けの毎日

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気が付いたのですが店を始めて以来1日8〜9時間は音楽を聴いています。しばらく聴いていなかったCDやLPを引っ張り出し、果てしないチェーンリスニング状態です。結構いろいろと新しい発見があるものです。タワーレコードのコピー「NO MUSIC,NO LIFE」のままのどっぷり音漬けの毎日です。反動で店を閉めた後は音楽を聴きません。とりえずTVを流していますね。今日はエリス・レジーナの命日であり、ナラ・レオンの誕生日だそうです。ブラジルを代表する(ある意味対照的といわれる)2人の女性シンガーの生と死……。せっかくですので残された彼女たちの音を聴いてます。魂の岩にしみいる音です。

写真は店内の時計です。開店祝いにいただきました。壁や置物たちと早速仲良く調和しておりすごく気に入っております。感謝感謝!
posted by 焙煎師TIPO at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | musica

2006年01月17日

お客様の飲めないコーヒー

毎朝、焙煎を終えたらその日の豆のチェックを兼ねて自分のためにコーヒーをたてます。香りを売りにしているのにコーヒー屋の店主自身あまりは香りを楽しめません。嗅覚は恒常的な香りに対しては判断が鈍くなります。ずっと同じ香りの中にいるとほとんど変化を認識できません。そんなTIPOが唯一、香りを楽しむコーヒーがこの朝の一杯です。まだ暖房をつけていない空気がは冷たく肌をさします。照明の落とした店内は夜明けのぼんやりとした輪郭のように暗く、磨き上げられたカウンターにもテーブルにも静謐さが漂うのみです。お湯の沸くガスの音が音楽をかけていない店内に反響します。煎りたてのコーヒー豆を粉砕し、円錐フィルターにセット。いつもより少しだけゆったりと丁寧に湯を注ぎ、グラスポットに落ちる抽出液を眺めます。ゆっくりとカップに注ぎほっこりと味あう。この時ばかりは空間に拡がるコーヒーの香りを楽しめます。今日も一日が始まりました。レイモンド・チャンドラーの小説に開けたてのバーで飲む最初の一杯が素晴らしいとありました。この一杯も同様です。残念ながらお客様には決して楽しめない格別な一杯のコーヒーです。
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2006年01月16日

タイトルの力

前項の「土曜の夜と日曜日の朝」はまさにタイトル勝ちといった感じです。小説や映画のタイトルの力は侮れません。時として内容を超えて、タイトルがコピーとなって一人歩きします。言葉の持つ響きがイメージを喚起させます。

例えばSF作家ハーラン・エスリンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」。これは原題直訳です。実際、読んでも難解すぎて頭に染み入ってこない短編ですが、完全にタイトルが一人歩き(近似タイトルの小説・映画といいい制御不能な暴走状態ともいいますが)してますね。エリス・レジーナに「愛することの不安は自由になることの不安」という曲があります。これも対訳を読んでもいまいちピンと来ないのですが、レイモンド・カーヴァーならこのタイトルで人生の一場面の自然に切り取った短編が書けそうです。昔の映画のタイトルにも独自の情感(そして節操)がありました。現在は原題ままとかインチキ英語タイトルが氾濫してますよ。ゴダールの映画なんて内容よりもそのタイトルで思わず殴打されます。「彼女について私が知っている二、三の事柄」「はなればなれに」「勝手にしやがれ」などなど、いつも流用(サンプリング)され続けてきました。

言葉の力を心から敬愛(言葉フェチともいいますが)するからこそ、TIPOGRAFIAの商品名にはこだわります。コーヒーを買っていただいた方がいつかその味を忘れても、言葉によって伝え続けられ、記憶の奥深くに刻まれ、ストーリーが残る。そんな商品でありたいのです。
posted by 焙煎師TIPO at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記